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【コラム】本の探し方|読書を極める
効果的な読書研究~本の探し方編~
こんにちは。藍沢 迷です。
読書研究を続けて7年。今回は読書の効果を高める「本の探し方」について解説します。
✴︎はじめに
読書は単なる情報収集ではありません。なぜなら、読書は本を探す段階から始まり、実際に読み、そして読んだ後にアウトプットするまでの一連の流れを含む総合的な行為だからです。この過程は、以下の4つのプロセスに分けることができます。
~読書の4つのプロセス~
①探す(Research):どんな本を読むか?
②読書前(Before Reading):読書前にはどんな準備をするか?
③読書中(Reading):読書中にはどのように効果的に読むか?
④読書後(After Reading):読書後にはどのように内容を定着させるか?
この中で、特に「探す(Research)」段階は読書の重要な出発点となります。しかし、多くの人々はこの「探す」プロセスの重要性を見落としがちです。学校で本の探し方を体系的に習うことは稀であり、一般的には効果的な本の探し方が広く普及しているとは言えません。司書を目指す方なら図書館情報学という学問を修めるかもしれませんが、それ以外の方にとっては未知の領域かもしれません。興味深いことに、Google検索のアルゴリズムにも図書館情報学の知識が応用されているほど、この「探す」技術は重要なのです。
今回はvol.1として、「①探す(Research):どんな本を読むか?」に焦点を当てます。本文では図書情報を探すだけでなく、理系的なアプローチも含め、広く使える文脈で本の探し方について提案します。
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