プロジェクト ザ・ガーデン-開拓編②-
乗用草刈り機登場!
これこそ文明の利器! サッカーコート1面分の草刈が2時間で終了する。
この乗り物は、ゴーカートのような車の下に回転する草苅刃がついていて、車を運転するかのように雑草が生えている場所を通れば、草が刈れるという優れものだ。
すごい。オフロードをゴーカートに乗っているような気分であっという間に草刈が終了する。重くて熱い草刈機を振り回して汗だくでやっていた今までの苦労はなんだったんだと思うぐらい快適に草刈が終わってしまう。
G社にボランティアで農作業を手伝っているので、その見返りとして彼らが使用していない時間に乗用草刈り機を借りているのである。農地開拓にはこれから色々な重機や車が必要になってくるが、互いに必要なもの(G社は労働力、私は農業用の機器)を交換しあうのは、田舎で上手く生活していくにはとても重要な事であると思う。
草刈り機なんて買えばいいのでは?と思われるかもしれないが、新車で1台90万円ぐらいするので、売り上げが上がらない時期に簡単に買えるものではないのだ。
そのうち買うけどね
土作り開始!
土作り?はて、木なんてその辺に植えておけば、勝手に成長するものでは?
と思われるのが普通である。私もそう思ってたし。
しかしながら、実際の果物の品質を決めるのは土壌だと私は思っている。
土の物理的性質(粘土か砂か等)、化学的性質(窒素・リン酸・カリ・微量要素等)、微生物層の性質(菌が繁殖し、菌が排出する成分を木の根っこが
吸収する)を、自分の育てたい樹木にあったものにしていく必要がある。
そこで、今までは草刈しかして来なかったが、来年のサクランボの苗木を植えるために準備を開始した。
まずは土壌検査。(化学的性質を検査する)
このような検査をして、土壌の化学的な性質を調べることが、まず初めの一歩である。
この情報から、自分の畑に足りない要素を追加していくのが、肥料撒きである。何をどれだけ撒けばよいのかは育てる作物によって違うので、最適な配分を計算した後に、実際に肥料を買って自分で撒く。
今回は農協で販売している有機肥料を8㎥購入した。とはいってもどれくらいの量か普通の人は良くわからない。この軽トラに1回に詰め込める量が1㎥である。
この肥料を無心になって肥料をまく。
有機肥料は土の匂いがし、ほんのりの鶏糞の匂いが漂う程度で全く臭くない。午前中はボランティアの仕事をし、午後に肥料撒きをやって、大体2日間で撒き終えた。
とはいえ、土作りはこれで終わりではない。
化学的な特性を把握したら、その次は、その土地が砂状なのか、粘土質か、その中間かという土の物理的な特性を知り、改良していかなくてはならない。もともとここは水田なので、粘土質であり水はけが非常によろしくない。ということは、果樹栽培には致命的な条件なのである。
果樹は基本的に水はけのよい土壌でよく育つ。水が溜まっていると根がよく成長できず、病気になりやすく枯れやすいのだ。
なので、これからは重機を導入して畑を掘り起こし、物理的な性質を無理やり変更し、水はけがよくなるように暗渠(地下50cmに大きな配管を通して、流れてくる水は遮断する)を導入しなければならない。
まだまだ道のりは長いが、楽しみながらぼちぼちやってます。💛
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