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ちょうどいい響き具合のせせらぎ。


うちの裏に、小さな用水路がある。

豪雨の時はすぐに増水するので、その時はちょっと怖いけれど、普段はそっと日常に寄り添ってくれる癒しの用水路だ。

窓を開けていると、大きすぎず強すぎず、実に絶妙な音量で水の流れる音が耳を抜けていく。いつまででも聴いていたくなるし、なんなら眠くなってくる。

この絶妙な癒しの音をどうにか伝えられないかと、ビデオで撮ってみたり、録音機能を使ってみたり、頑張ってみた。

動画も録音も、私の耳に届くせせらぎの音をそのままには捉えてくれないようだ。
録ったものを聴き直すと、音って、意外にたくさん存在しているのがわかる。

鳥の声がいちばん澄んで強く残っていたし、子供の声と、車の動く音も、風の音?も。

いろんな音が複合的に重なって、強弱もあって、せせらぎがまったく主張してこない。

私の耳にも、聴き直した時のあの全ての音たちが入ってきてるはずだ。
でも、私にはせせらぎの音はもっとくっきりと耳に響いて聴こえてる。

聴いて心地いい音に耳が(脳が)特化されてるような感覚。

ただ、ヒーリング効果抜群なこのかんじを、共有できないの、悔しい…。


録音作業中にカメムシにアタックされて、録音中!って瞬時に力の入った私の体の緊張具合もしっかり衣擦れの音として残っていた。

状況を知らない人が聞いても何の音かもわからないだろうが、私がそれを聞き返すとカメムシをすぐに思い出して気分がよろしくないのでそのデータは消去することにしました。

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