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[ あれから22年 ]

アメリカ同時多発テロから22年たちました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします。

私は今でもあの日のことを覚えています。当日、私は仕事中でしたが幸いにも仕事場はミッドタウンでした。

ビル崩壊直後、メディアは一斉にまだ証拠もないのに「アルカイダ」を事前に計算されたの如く放送し、デマ情報が飛び交う中、マンハッタンは混乱、そして難民化しました。私はダウンタウンには下れないと判断し、ミッドタウンから(ロックフェラーセンターの近く)クイーンズボロ橋を渡ってクイーンズに入りました。

クイーンズ/ブルックリン間の地下鉄が動いているのを祈りながら地下鉄ホームに行くと、なんと奇跡的にもメトロが動いていたので、とりあえずブルックリンに行くことができました。途中下車を余儀なくされたので、そこから自宅までは徒歩で40ブロック以上も歩きました。しかもハイヒールで。結局マンハッタンからブルックリンのアパートに帰宅するのに4時間もかかりました。

ツインタワーの前のビルで働いていた友人は、人が落ちてくるのを見てしまい、鬱になり仕事を辞めて帰国し、消防士の友人は瓦礫の撤去などのボランティア活動に参加していましたが、数年前に癌で亡くなりました。

思い起こせば事件の2週間前、JFK空港では前代未聞のセキュリティーチェックがあったのです。妹がアメリカの大学在学中、夏休みを利用してペンシルバニアから遊びに来ましたが、彼女がJFK空港に着いたときは(8月中旬)いつものように搭乗ゲートまで出迎えることができたのに、去る時は(8月下旬)一転してセキュリティーチェックがあり、チケットのない人は搭乗ゲートに行けず、仕方なくターミナルでお別れをしたのを不審に思いました。

アメリカ同時多発テロの標的となったワールドトレードセンターの跡地は「グラウンド・ゼロ(爆心地)」と呼ばれています。一般的に「グラウンド・ゼロ」とは強大な爆弾、特に核兵器である原子爆弾や水素爆弾の爆心地を指します。福島もグラウンド・ゼロと呼ばれています。そしてツインタワーの跡地もグラウンド・ゼロとメディアから呼ばれています。テロから10年過ぎた頃からパタパタとボランティア活動をしていた消防士や現場にあたっていた警察官が癌で亡くなっています。ビルの崩壊時に大量に生じた有毒な粉塵(ダスト)が癌の原因と指摘されていますが、それだけではないと思います。



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