2024 イルミネーションJS
コースのポイント
中山競馬場の障害コース、3角側のバンケット明けから2周半、11回の飛越と4回のバンケットをこなす。直線は芝コース(障害なし)。
騎手
土田騎手は特別レース自体初経験、黒岩騎手は13年以来。五十嵐騎手・草野騎手の2名は相性良く、いずれも上位人気ではなかった馬を走らせており。
位置取り
コンパクトな中山障害コースを回る。最後も障害コースから直接直線に入る分押し上げるポイントも難しく、前前でうまく立ち回れる馬の方がベターにはなってくる。
前走
ローテも多様。OP組は勝馬2-0-0-10/12だが、掲示板圏内ベター。京都開催の京都JS組は1-3-2-8/14で特に上位馬中心、清秋JS組は掲示板外巻き返し多発も前走人気馬中心で。
各馬雑感
ニューツーリズム
一昨年はマクり不発、昨年は過去最高体重&最終落馬煽り。昨秋以降競馬の幅が出てきたが本質は前前でスタミナを活かしたいタイプ。初速に課題があるタイプ、久々小野寺騎手とのコンビになる今回うまく流れに乗りたい。バンケットこなせれば。内枠は気になる。
ザレストノーウェア
前走は10か月ぶりのレース。昇級戦の福島戦では巧者グレートバローズから大きく離されもクリノオウジャやギガバッケンに先着。小さめのディープ産駒で距離が伸びるのは相対的にプラスに向きそう。展開向いて打点あげられれば。
ヴァレッタカズマ
2走前は落馬煽り不利、前走は終い脚使ったが道中で位置を下げる形。飛越もしっかりしているタイプで侮れないし、中間には自己ベストをマーク。主戦森騎手が元々他馬騎乗予定で高田騎手へ。さらに距離伸ばしどうか。
タンジェントアーク
昨年このレースは最後方単走から終いの脚を見せ8着。変わらず展開に左右される面は大きいのだが、2戦前には新潟でサイードの2着になったように確実に地力をつけている。飛越もしっかりしており展開1つ。減量なしの土田騎手、どう乗るか。
スピアヘッド
初戦4着以来の固定障害も、当時の先着馬はすべて勝ち上がり、本馬も道中の不利がありながら4着を確保。置き障害でのものとはいえ良い飛越を見せていた。小柄なハービンジャー産駒、追走が楽になる局面で上昇があっても。
ネビーイーム
気難しさを出して春は若干パフォーマンスを落としていたが、もともとは飛越しっかりした堅実派。昨年阪神JS3着の内容は、この中に入っても胸を張れる内容。前走に続きブリンカー着用。前回も良い時ほどは走っていない印象があっただけにどこまで戻せるか。まともなら十分通用。
アサクサゲンキ
小倉SJ連覇の印象は大きいが、飛越のセンスを活かしこのレースでも3年連続2着。ベストは前走のようにもう少し短めの距離のイメージも、重賞クラスを相手に善戦している舞台で先行力を活かし。9歳暮れもまだまだ元気。本番は子弟のラストチャンスである年明けの小倉JSだろうが、この相手関係なら。
パーリーブラック
勝ち切るかのような手ごたえから最終障害で落馬した初戦に象徴されるように飛越が若干雑になるところがあったり平地力面から詰めの甘さがあったりしたが、ここにきて連勝。相手関係的にはそれほど目立たないが、力をつけているのも確かで侮れない。
プラチナドリーム
前走は最後方から運び、直線大外から追い込む内容。2月小倉のOPではオールザワールドら豪華メンバーの4着の実績があるだけにやれてもおかしくはないのだが…。うまく流れに乗りたい。
テイエムナイスラン
折り合いに課題があり、典型的な「逃げれば渋太いが行けなければ大きくパフォーマンスを落とす」タイプ。ヴァレッタカズマ・ロスコフの3着という内容が新潟であるだけに、「どうしても」というタイプはいない今回見せ場はあっても。
ピーターサイト
昇級戦の前回もテンは先頭に立っていたが、バンケットの下りで前に出られカットされ番手の競馬。上位勢には離されたがいきなり悪くない内容を見せてきた。今回さらに距離が延びる形にはなるのはどうかもクラス慣れ、自身のリズムで運べれば。
レディステディゴー
特に飛越と終いは堅実に、少ない着差でしっかりと纏めてくるのだが、いかんせん届かない。中山は初見参も飛越自体はしっかりしているので、この馬のタフさが活きるような展開になれば。ある程度計算は立つ1頭だ。
サンマルグレイト
初戦からセンスの一端を見せていたが、飛越の巧さを見せ中山の未勝利でも複数好走。新潟で勝ち上がったが、相手関係的に力が違ったと言わざるを得ない。距離が伸びてくることはプラスも、OPの流れや相手関係はポイントに。
予想
コンセプト
今年のメンバーには、レオビヨンドやミッキーメテオ、ロックユーのような馬はいない。年齢なりの走りになり、明確に次に大きな目標があるといえど、アサクサゲンキの大崩れはないのでは。ネビーイームもしっかり走れば双璧。固定障害のほうがいいのは間違いなく、中山替わりのタイミングで馬も変わってきても。まともに走れるか1つ。
ピーターサイトは昇級戦でいきなり流れに乗り、連対馬2頭は京都JSで好走するなど骨っぽい相手に食らいついた。飛越もしっかりしており引き続きの中山で。スピアヘッドは距離延長に魅力。差せる形ならこちらが来るだろうし、飛越もこなしており不利もあった初戦以来の固定障害でも。
ニューツーリズムはベスト舞台ではないとはいえ昨年5着の分だけ走れば足りる相手関係。伴騎手が乗れず、テンの出が課題の馬の最内枠の分稍落とした。
印
◎アサクサゲンキ
〇ネビーイーム
▲ピーターサイト
☆スピアヘッド
✕ニューツーリズム
△③④⑧⑫