2025 小倉ジャンプステークス
レースのポイント
・小倉SJが冬に移設してきた格好。類似条件は1月牛若丸&2月春麗。
・10回の飛越+バンケット。平地区間長くもコース形態的には位置欲しい。
夏に行われていた小倉SJが冬に移ってきた。感覚としては昨年まで行われていた春麗JSと1月小倉開催になっていた牛若丸JSを凝縮したような感覚。翌週にも別定SAのオープン戦が設定されていることで多少なり分散はしたが、それでもかなり豪華なメンバーが名を連ねた。
コースとしては逆回り1周→襷→順回り1周半、直線芝置き障害。平地区間が長いものの小回り小倉で直線にも障害があるとなると早めに位置が求められる。冬コクのこの設定を得意とするのは高田騎手や小坂騎手、上野騎手あたりで。
各馬雑感
アサクサゲンキ
小倉重賞を2勝しているような舞台巧者で、今年で10歳を迎えたが昨シーズンも重賞2着→イルミネJS勝利とまだまだ元気。京都JSは直線入り口でブレーキがあったが完敗ではあった。得意舞台変わり、子弟コンビの大団円勝利なるか。飛越問題なく好位で運べる幅は大きい。
ブラックボイス
昨年の冬コクではOP→春麗JSと連勝、ヴェイルネビュラ・エンデュミオン・ジューンベロシティ・ニューツーリズム…と下した相手はいずれも強豪。東京では陣営のトーンも上がり切らず飛越も一息な面が見られたが、強い競馬を見せた舞台に戻って、休んで立て直しさえ効いていれば。
アランデル
前走相手関係は楽とはいえ61キロを背負い5馬身差の勝利は見事。出して流れに乗った2走前や未勝利時は折り合いにかなり苦慮。後ろから外を大雑把に上げていく形がベター。小倉でもしっかり飛べるところを見せている。爆発力はあるが枠どう出るか。相手強化局面で。
テイエムタツマキ
以前にもコウユーヌレエフやニシノデイジーと東京で接戦を演じてきたが、昨夏の+34㌔あたりで変わってきた印象も。タフっぽくしっかり飛べるタイプだが、前走中山大障害は果敢な逃げも沈む形に。結果以上に冬コクへの適性は見ているが、前回の消耗戦からどこまで。
サイード
前走牛若丸JSでOP3勝目。60キロかつあの相手関係ではあったが、流石に強い内容だった。好位でうまく立ち回って飛越できるだけに、東京や中京の舞台がピタリか。その中でも小倉は牛若丸JS2着もあり結果を出している。乗り替わりも小牧→小坂ライン、今の充実度で。
ナリノモンターニュ
OP勝利も含み安定したところを見せ、中山バンケットにも上達を見せ清秋JSでは離されたとはいえ61キロでスマイルスルーとオオキニの3着。前走もインプレスに食らいつきアンクルブラックに先着。戦ってきた相手関係ではここでも。立ち回り活かして。
ザレストノーウェア
ここまでのパフォーマンスを見るに、後ろで溜めて溜めて前が崩れる形になるかという賭け方になってくるか。冬コクらしいタフな馬場が登場して来れば、この馬にとってもチャンスが生まれてきそうであるが。伴騎手とのコンビ2戦目での上昇なれば。
スマイルスルー
未勝利から3連勝で京都JSを勝利、相変わらず飛越のリズムを取るまでのラグこそあれど、全体的な制度もキャリアの中で上げてきているし、スケールの高さはかねてから示しているもの。2戦目足踏みした小倉替わりはどうかも、今の人馬の充実度と早め入りでの練習成果で。
サペラヴィ
新潟で3勝、東京で1勝、中京で重賞勝利のある馬で、ここまで一貫して順回りコースを使われ初の襷コース参戦。新潟での戦績の見た目以上に飛越がうまく、また自分から勝負を決めに行けることができるタフさが持ち味なだけに、襷にさえ対応できれば。
ドゥラモンド
入障2戦目を小倉で突破し続戦。4着クラウンセトが強い勝ち方をしたし、ダノンやスズカも未勝利突破レベルには達してきているので、そこに外から勝ち切ったのも評価。今回は相手強化局面だけに力試しも、平地力含め怖さのある1頭で。
エンデュミオン
小倉はOPでブリヨンカズマを7馬身千切ったレースをはじめ3戦すべて馬券内。以降は不適舞台の新潟JS以外斤量を背負う形、2走前は62キロでインディゴブラックと0.5差まで詰めた。前走もやや離れも4着。得意舞台、60キロで水沼騎手復帰を前に神馬の再臨なるか。
ピーターサイト
勝ち上がりには時間を要したが、当時の③⑤⑥着勝ち上がり②⑦着も善戦を続けているなかなかの関係、本馬も昇級後特別戦でも先行して善戦を続けている。当時の上位馬含め今回は重賞でさらに相手強化の局面。ここもうまく流れに乗りたい。
サクラトップラン
平地を挟んで今回重賞チャレンジとなるが、ここまでの戦ってきた相手関係と着差的にはさすがに手が出しづらい。入障当初はスグに突破しそう感もしたが平地力もあだになっているか…..。田村騎手が引き出せるか。
予想
コメント
スマイルスルーは再び小倉で脆さを見せなければ。入れ替わりも起きやすいコースだけに、飛越の面からも自分のリズムで襷まで出られるかがポイント。そこまでくれば後は駆け抜けるのみ。強い先行馬がいて、道中押し上げそうな馬もいる構図で、そこを拾えそうなのが神馬エンデュミオン。小倉で60キロなら。アサクサゲンキは言わずもがなの巧者。最内枠なのである程度出していく形になりそう。折り合って。サペラヴィはコース経験未知数も、鞍上4Rと同じ手を発揮できる脚の持ち主。昨年小倉でのパフォーマンス光ったブラックボイス、充実一途サイードあたりが続く。
印
◎スマイルスルー
〇エンデュミオン
▲アサクサゲンキ
☆サペラヴィ
✕ブラックボイス
△サイード