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2025 中山新春JS
コースのポイント
中山の障害コースをホームストレッチから丸2周し直線ダート。10回の飛越と4回のバンケットをこなす。
騎手
森騎手が3勝2着2回、石神騎手が2勝2着3回と圧倒。森騎手は4人気勝利もあり掲示板パーフェクト、石神騎手も4人気勝利に加えここ3年は⑤④⑥人気でいずれも2着と技量をこれでもかと発揮。
ローテ・脚質
出走馬の殆どが平場OPなのだが、そこで掲示板に入れる力のある馬で足りる(ここを足掛かりにしていきたい馬が多い)という位置づけのレースといえる。なおこのパターンの勝ち馬はいずれも前走3000m以上。他未勝利・秋陽・イルミネ各1勝、重賞はサンプルが少ない。
脚質としてはTarget準拠での位置取りでも逃げ切りは2度のみ、しかもいずれも途中から先頭に立つ形と、冬の中山ゆえかタフさもあるレースで。
各馬雑感
プラチナドリーム
昨年2月の小倉戦(勝=オールザワールド)を考えるともう少しやれても…と言って1年が経過しそう。2走前などは良い終いを見せていただけに現状直長コースで差しに構える形がベターなのか。引き続きの中山ポイントに。
ヤマタケアオイバラ
3戦目で中山に変わって未勝利突破、飛越の良化も見せ、ピンパー感はあるものの力は個人的に高く評価しているテンメジャーガールを振り切った点は素直に認めたい。引き続き中山はプラスも昇級し流れへの対応がポイントに。
サンマルグレイト
平地未勝利で未勝利時代も差しにまわっていただけに、昇級いきなり特別戦の前走は追走に苦慮、進出する脚は見せたが最後バランスを崩す恰好。中山もこなしているし、クラス慣れすればある程度まとめてきてくれそうな感はあるだけに警戒したい。
タンジェントアーク
常に後ろからの競馬にはなるが、上がりの性能は安定してハイレベル。前走は飛越の接触などありながら4着。今回短縮局面ではあるが、3走前新潟で2着に来たように、ここでも展開1つで爆発できる力は持つ。五十嵐騎手再コンビも結果出しており。
シャンドゥレール
ここがキャリア4戦目、未勝利で下した相手もそれなりだし、昇級の前回も上位は骨っぽい相手でそう離されていない。ただ、飛越などから置き障害でスピードを活かすほうが現状はベターの感もあり、今の中山でどこまで。今春はないが福島あたり合いそうなのだが….。
フェーレンベルク
中山で勝ち上がり、昇級の福島は襷でカットされるなどスムーズさも欠き飛越も若干ミスはあったが内を突き4着に。相手関係は強調するものではない(勝ち馬が順当)はあり、結果的に上手く立ち回った感はあるが初戦としては悪くない競馬ではあった。中山で勝った際は良い飛越・良い脚も見せていた。舞台戻りで。
エンデュミオン
三木HLPJSから不本意な競馬が続いていたが、62キロ・展開不利も後ろから脚を伸ばした前走は復調気配を見せたといってよさそう。控えて良さが出てきており、ここも展開ポイントも飛越や平地力含め障害馬としてのセンスはかねてから高評価している1頭。61キロなら。小野寺騎手は中山初勝利まで首の上げ下げまではいった。あと一押しを神馬で。
テイエムナイスラン
2走前こそ控える形だったが、やはり前にいって良さが活きている印象。飛越もよく中山の舞台は大歓迎。新潟ヴァレッタカズマ戦の3着もあるようにスムーズな形さえ取れれば。今回同型がいる組み合わせどうかも展開次第。
メイショウアツイタ
京都HJで2年続けて4着に入っているスタミナ自慢も、近走はさすがに精彩を欠いている。大障害をスキップしてここに回った形だけに立て直しどこまで。飛越は無難、とにかくスタミナ活かせる展開になれば。
トーアモルペウス
詰めの甘さで勝ち上がりには若干時間を要したが、振り返ってみると相手関係もなかなかだったか。飛越確実で固定向き、ここ2走は逃げの形をとってきたが控える形自体は可能。平地未勝利馬でもありクラス上がっての追走に対応できれば。石神騎手の手腕に期待。
インディゴブラック
直ダコースで2勝、前走京都は後半詰まるところがあったが盛り返し勝利を挙げた。隊列的に後ろはノーチャンスの展開というのもあったが、この馬自体はしっかり力を見せたしレース全体としても一定のレベルにあったとは思う。本来飛越も上手く先行力も武器。2走前は前にカラ馬がいて気負い気味になってしまったこと、入障戦も折り合いに課題を見せていただけに、自分の形取れるかカギもここでは上位。
オオキニ
飛越力を含め障害馬としてのセンスは兼ねてから高く評価していた1頭。入障戦も終い伸ばし3着、以降負けたのはスマイルスルーに3回とアサクサゲンキ(前走の2着馬)だけ。その馬がこの相手関係で60キロなら間違いなく地力上位。前走はぶつけられリズム崩す部分もあり、更に京都で外から仕掛ける形。それでもしっかり走れていたし、中山経験も心強い。このレース得意の森騎手、不振から脱する機に。
レッドバロッサ
初の固定障害どうこなすか?を課題として挙げた前走だったが、後ろで溜める形をとったとはいえ飛越はしっかりと纏めていたし(元々確実な飛びをするタイプではあるが)、最終障害を飛んでよく伸びていた。試験の時計、2勝の勝ちっぷりも見事で、初の中山にはなるが固定障害2度目の今回上昇があっても。前回は前3頭強かったレースで、当時先着されたオオキニより1キロ背負う点はカギになるが、常に想定以上に走ってくる。
ルレーヴドゥリリ
豊富なキャリアを誇りついに未勝利を突破した中山巧者で舞台に不安はない。中山で先着を許した馬を見ても相手なりには走ってきそう。前走7歳暮れにして過去最高体重をマークしての勝利だった。今回どのような状態で出てくるか。
予想
ポイント
オオキニとエンデュミオン、素質ではこの2枚が出ているイメージ。自分で形を作れるオオキニを上位にとって中心視したい。エンデュミオンは近走差しに構えて良さが出てきた。前も多めのメンバーなのでうまく溜め効けば走ってきそうで。力では次点になるであろうインディゴブラックとレッドバロッサ。インディゴは雨降りで多少なりともプラスと言えそうも、同型がいる中で気分よく運べるか。自分の形にさえなればタフさは随一。レッドは初中山鍵も手替わりと障害減、常にパフォーマンスを上げてくる馬。中山のパフォーマンスが良かったフェーレンベルクの昇級2戦目まで警戒。
印
◎オオキニ
〇エンデュミオン
▲インディゴブラック
☆レッドバロッサ
✕フェーレンベルク
△④⑩