新潟ジャンプステークス
コースについて
新潟競馬場の芝コースを使用。向こう正面のスタートで、1週目は外回り、2週目は内回りを使用。障害はすべてハードル。最終直線には1つの障害が設置される。
傾向
人気
比較的上位人気堅調。
100倍以上の好走馬は出ていないが、5.6歳(若めの馬)の穴目のケアは必要。
内外
向こう正面から位置取りの取りやすさもあり、外枠が好走率・回収率ともに好成績。内でもまれるのは勘弁で、先行馬なら内も〇。1枠は過去10年サッパリも、12年に馬番①が2着はあり。
脚質
夏開催の前半(今年は開幕日の4R)という条件で馬場状態も良好でスピード出やすい。加えて順回り2回のコースで道中で押し上げることの難しさもあり、ある程度の位置をとれる力は重要。
騎手
石神騎手が10番人気トゥルボーなど2勝。金子騎手は久々の重賞騎乗。他上位騎手が出走のないジョッキーも含め成績がいい。
新潟の障害コースに広げたのが上の数字。五十嵐・石神騎手は安定、小牧加矢太騎手も減量もあるがここまで抜けた好走率。小野寺騎手はローカル競馬場の騎乗が上手い。9勝すべて2番人気以下で、10番人気での2勝や、今回騎乗のニューツーリズムの未勝利&OPも含まれる。一方、位置取りがある程度求められるので、草野騎手などゆっくり構えて後半伸ばす競馬に定評のある騎手はやや苦戦傾向。
年齢
障害馬としてはまだフレッシュな部類の5歳馬が好成績なのだが、上も9歳馬の好走も目立つなど劣らず。7歳以上の好走馬は1頭を除き20倍未満。
前走
OP組
平場OPは勝ち馬を中心に、3着内ベター。コースは基本問わないが、新潟・東京・中京といった順周りコース(襷無し)で好成績を残してきた馬がベターか。
東京JS
東京JS組は、連勝した馬がおらず、前走で負けた組の3着内巻き返しも目立つ。若い馬の上澄み(5歳1-2-1-2/6)&実績馬の巻き返し(8歳0-0-3-0/3)。
その他
未勝利組からの連続好走は、いずれも新潟勝ち上がりの浅キャリア馬(3戦目、4戦目)だった。中山JSからは前走中止のメドウラーク、小倉SJはアズマタックンが前走6着からもOP勝ち実績あり。京都JSから久々のタマモプラネットはその時点でOP2勝、以降も重賞戦線で逃げて安定した成績を残した。
予想
コンセプト
3番にフォッサマグナ、4番にホッコーメヴィウスという並び。恐らくフォッサマグナが主張し、ホッコーメヴィウスは番手に控えてもという形で入るだろうが、ホッコーメヴィウスは前走逃げずに崩れたこと&陣営コメント的にも主張する可能性も感じられる。フォッサマグナは折り合いにかなり苦慮するタイプでもあり、400m弱の延長&強い同型の存在はかなりカギ。
開幕の新潟ということもあり、この2頭のタイプ的にはいずれにせよスローというよりはスピード&消耗戦になると読みたい。
◎~〇:ニューツーリズム
前走新潟OPはサクセッションの0.1差2着。61kgを背負い道中接触&早め先頭で目標になりながら立派な結果。クビ差退けたメイショウアルトは次走東京JSでも2着と好走。新潟の障害コースは2-2-0-3/7、圏外は入障戦、昇級戦、昨年のこのレース(4着)と相性〇。近走はややマシになってきたとはいえゲートに不安は残す馬で、外からじわっと位置を取りに行ける形がベターなタイプだけに、大外枠はこの馬自身にとって良い条件ではないだろうか。近走は伴騎手騎乗だったが、もともと主戦の小野寺騎手に手戻り。発馬を決めて位置を取れれば、タフなタイプだけに流れたペースへの対応も◎。
◎~〇:ホッコーメヴィウス
昨年のこのレースをレコードで制するなど、重賞3勝の実績は最上位。前走は半年以上ぶり+馬体減+逃げられずで不本意な結果。馬体面もありどれだけ立て直しが効いているかはカギも、前走からの上昇は見込みたい。ただフォッサマグナ等の存在もあり再度同じような形になる可能性は注意。ゆったり構えるより出していった方が持ち味を出せるはずなので、ペースは合いそう。自分の形で巻き返しを。
▲候補:フォッサマグナ
3連勝でここへ。特に未勝利で見せた超大差勝ちのインパクトはすさまじかった。とはいえ戦ってきた相手の格でいうと1枚落ちる面はあるし、逃げてなお掛かる馬にとって400m弱の距離延長は大きな関門。底を見せていないこと、自分で競馬を作れること、おそらく苦手な形で昇級戦の小倉を勝ったこと、前走62kgを背負って勝ったことを評価しつつ、本命までは推しきりにくい。ホッコーメヴィウス不発など、楽にマイペースで行けるような展開になれば大楽勝まで。
☆候補:サクセッション
ニューツーリズムに前走で勝った点は素直に評価したいし、新潟での昇級戦ではバンケットのミスがあったことから、2勝を挙げる新潟はプラスで、3000m超のレースも対応してきた。その未勝利勝ちで抑えた相手もメリディアンローグやプンタアレナスなどなら高水準で、ニューツーリズムの項でも挙げたように前走のメンツもなかなかのもの。折り合い重要で前前で運ぶタイプではない馬で内枠、ニューツーリズムとの斤量差の面からやや落としたが、まだ障害キャリアは浅く上積みもありそう。
☆候補:アサクサゲンキ
小倉SJ連覇などの小倉巧者で、昨年はこのレース5着。この中でも上位の実績で、先行力のある点も魅力的だが、あくまでも叩いて次、得意の小倉が夏の最大目標ではないだろうか。昨年はその状況の中で5着、逃げ候補の作るであろう引き締まった流れはこなせる。
他各馬雑感
カサデガ
新潟1戦1勝。鞍上は気性面の課題を指摘しており、まだまだ安定性に欠く。飛越無難もまだまだ良化してほしいところでもあり、新潟相性の良い主戦が上手く乗れば。
ベストインクラス
未勝利勝ちは下した②③④着馬も勝ち上がっており水準程度。勝ち上がって初戦4着とまるで通用しないという感じではなかったが、3着以下に関してはレベルは高くないか。平地力も一息で、上積みが求められる。
ナリノモンターニュ
入障後③②①着と勝ち上がり、昇級初戦。勝ち上がりのパフォーマンスや相手関係も平凡で、初戦からこのメンバーで手は出しにくい。平地力やスタミナは見込めそうで、慣れれば。
ヤマノグリッターズ
勝ち上がり後休養を入れ、そこからはイマイチな競馬が続く。意図的に後ろでためる競馬を試して一定効果が出ているが、このレースにおいては強調したい点ではない。ハマり待ち。
サペラヴィ
入障戦、前走OPいずれも新潟で勝利。いずれも着差をつけての楽勝で、先行力がある点魅力でこのレースに向きそう。ただ、下した相手の水準はそこまでなので評価が難しい。平地力魅力も、相手関係やペースがどうか。
サンティーニ
OP勝ち実績ありも、近走一息。先行して早めに来られるという競馬が続いているが、その中でも大きなタイム差にはならずに踏ん張っている点は評価。ブリンカーなしで控える競馬を宣言。最大出力は決して低くないだけに、ハマった時の怖さはある。
結論
◎:⑪ニューツーリズム
〇:④ホッコーメヴィウス
▲:③フォッサマグナ
☆:②サクセッション
✕:⑩アサクサゲンキ(この人気なら。状態要確認)
△:⑧⑨