2024 新潟ジャンプステークス
コースのポイント
新潟の芝コースを走るレース。向こう正面から1周目は外回り、2周目は内回りコースを使用し11回の飛越、直線に1つの障害。夏開幕週の置き障害新潟。スピードも求められる舞台で。
レースのポイント
内外・脚質
向こう正面を長く使っての序盤の運びとなるだけに外からスムーズに位置を取りに行ける馬の好走も目立ち。開幕週の順回り2周で脚質的には先行馬が目立つが、例えば小倉SJのような逃げ圧倒的有利ではなく、昨年も中団から押し上げる形のサクセッションが勝利し。
騎手
森騎手が2勝を挙げるなど活躍が目立ち、残りも4着と好相性。森騎手は今年の春の新潟で3-1-2-3/9。コースの理解度の高さも伺える騎乗も目立ち。いずれも穴で好走している金子騎手も注目したい。
前走
OPあるいは巻き返しも含めた東京JS組という構図。OPは勝馬5-3-1-14/23→新潟3290/2-1-0-1、新潟2890/0-1-1-1、新潟2850/1-0-0-0。3着外から唯一巻き返しも前年覇者で。未勝利2頭は新潟で1秒以上勝っての浅キャリア馬。
各馬雑感
リレーションシップ
平地重賞でも掲示板経験のある脚力を活かし、新潟で未勝利勝ち上がり。当時のタイムや飛越など上積みは必要になってくるもが新潟戻りはよく昇級2戦目キャリア4戦目で。素質高いが距離伸びどこまで。
ダイシンクローバー
昨年の京都HJを制するも以降は一息。飛越の巧さは特筆すべきものがあるだけに今回も61キロかつスピード要する新潟開幕は課題。前走はテンでホッコーメヴィウスに競る形。乗り替わってどうか。
マイネルヴァッサー
3年以上ぶりの草野騎手とのコンビ。この馬の場合は小野寺騎手とのコンビで襷コースでの活躍が目立つだけに順回り置き障害スピード勝負の対応はどうか。久々使っての2戦目も齢11。障害キャリア59回完走の堅実派。
ウインチェレステ
ウインマリリンを姉に持つ良血馬で、障害も初戦でオステリア、エイカイステラらに勝利し、昇級初戦の前走新潟戦も、上位3頭が斤量を背負う立場だったとはいえ今回もこぞって出てくるハイレベルメンバー相手にいきなりの4着。今回上位馬と同斤とはいえ本馬も3戦目の上積みで飛越など上昇あれば。
ホッコーメヴィウス
今年も東京JSからこのレースへ歩んできており、前走落馬中止があったとはいえ既定路線でここに向けてしっかり。このレースも22年に勝っているように相性はいいだけに立て直し1つ。前回は競られ急かしで飛越ミス。同馬や当時騎乗で本馬主戦黒岩騎手がどう出てくるか。小牧加騎手ならうまく飛ばしてくれそうだが。
パトリック
入障戦こそ4着も、以降の新潟は①①②着。OP勝利はヴィジュネル、サペラヴィのが2.3着。開幕日の馬場とはいえ引き締まった流れで最後まで伸びて好タイム。新潟の解像度高そうな森騎手。前走同斤になったサペラヴィに負け引き続き。今回はニューツーリズムまで同斤量で。
サペラヴィ
新潟は昇級初戦こそ8着も入障初戦から①⑧①③③①着。障害と平地を行き来して3勝C2着もあるように脚力は最上位クラスで同斤なら。長く踏んでいって耐えられるタイプ。3着だった昨年は-12キロで鞍上もその旨言及。その前走にも-14キロ、次走で26キロまとめて回復していた点からもやはり状態は一息だったか。時期が時期だけに今回も状態には注目したい。
ニューツーリズム
障害での勝利はいずれも新潟、昨年はサクセッションの2着というようにしっかりと走れている舞台。東京HJの3着など勝ち切れてはいないが実績はここでも上位で、近走は特に飛越の上達や立ち回りの幅が広がるなど8歳にしてなお成長している印象がありなにより堅実。前走は62キロ背負っての3着。5月の新潟OPから上位馬と斤量詰まってのこのレースは昨年と同じ過程。スタートそれほどよくないタイプで、リカバリーの利きそうな枠は好感。
ロンギングバース
未勝利で足踏みしていたが、平地から戻って未勝利突破、昇級戦もそこまで差のない4着。未勝利は好時計だし飛越もうまく、前走は昇級組多い組み合わせとはいえ前に行けていた。重賞で同型多い中どこまで。
エンデュミオン
三木HLJSこそ不可解な大敗だったが、他負けたレースは、例えば1/20はブラックボイスとヴェイルネビュラだったように相手が悪いと言わざるを得ないレースが並ぶし本馬も平地OP馬で重賞級のポテンシャルはある。一級品の飛越センスをより一層活かすにはやはり固定障害向きのイメージはあるが、平地OPの脚力馬でもある。前走は2着とはいえ大きく馬体を減らし飛越もやや見劣りしていただけに、立て直しどこまで。
サクセッション
ディフェンディングチャンピオンも前年ここを制して以降の2戦は3着9着。牛若丸は最後伸びているし飛越ミスさえなければという内容。前走は飛越とスタミナの比重かなり高くまるで合わなそうなコースで度外視。福島でバンケットに苦慮したり固定障害で飛越ミスが出ているだけに、置き障害順回りでスピードコースの新潟戻りは大歓迎で。
サイード
昨夏の新潟で昇級いきなり0.9差勝利。2走前牛若丸も一度は抜け出すかという競馬で飛越もしっかり。相対的な良さは固定で活きてきそうか。相手強化でどこまで。前回ダイシンで競りかけた黒岩騎手どう出るか。
トライフォーリアル
2戦目で未勝利を突破するといきなり重賞連続好走と素質を見せていたがそこから一息の内容。前回京都はバンケット躊躇や前に詰まるなど不完全燃焼も、本来は飛越の良さを生かしたい。新潟のスピード勝負で流れに乗れるか。
予想
コンセプト
昨年の上位馬に5/18のハイレベル新潟OP組、重賞戦線の上位組とかなり難解なメンバー構成に。やはりスピードの問われる舞台。ホッコーメヴィウスは前走こそ落馬もあったがここに向けてしっかりローテを歩んできた。昨年は序盤にフォッサマグナとやりあい、取り切ったと思ったらニューツーリズムに早々に来られ…とまるで息も入らない競馬。今年もニューツーリズムの存在こそあるが昨年よりは前薄く、飛ばせられる小牧加矢太騎手の初重賞制覇も。そもそもレコード勝ちしている馬だ。ニューツーリズムは前走62キロだったが60キロに戻って前進必至。他新潟実績組を中心に。
印
◎ホッコーメヴィウス
〇ニューツーリズム
▲サペラヴィ
☆パトリック
✕サクセッション
△④⑩