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この夏を振り返って

こんにちは、藍屋テロワールです。
すっかり季節は秋となり、日中の暑さとは一変、山野町は朝晩冷えてきました。秋ごろになると藍はピンク色の花をつけ一面、お花畑となっています。
久しぶりの投稿では、一年の中でも最も大変な夏の収穫期を終えた、藍屋テロワール3年目の夏を、湯浅と藤井の対談形式で振り返っていきます。

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3回戦敗退の夏

湯浅:いやー、やっと夏が終わりましたね。僕は初めての夏となり、けんけん(藤井)さんにとっては3年目の夏が終わりました。純粋にいかがでしたか。

藤井:3年目の夏か、高校野球なら最後の年じゃなww
今年は3回戦敗退くらいの感覚かな。大変だったよね。

湯浅:三回戦敗退ww その心は。

藤井:1年目から積み上げた成長は感じるものの、そう甘くはなかったね。
やっぱり3年目には三年目の壁がある。

湯浅:去年、一昨年と比べて変化した部分とかはありますか?

藤井:最低限目指していた畑の広さには拡大したものの、やはり広げたら広げた分しっかり大変だったね。
あとは天候の部分かな。

湯浅:めちゃくちゃ雨降ったかと思ったらめちゃくちゃ晴れてましたもんね。

藤井:今年は例年より梅雨入りが20日くらいはやくて、梅雨に入ってからずっと雨だったかと思ったら、梅雨が明けると1ヶ月雨が降らず。
雨が降らないと思ったらお盆あたりからずっと雨、一か月ごとにずっと降ってはずっと晴れてずっと降ってって感じだったね。

湯浅:こんなに天候を気にした年は人生でも初めてでした。
はじめてスマホに天気予報アプリをいれてことあるごとに確認して、
けど凄いのはけんけんさんは5つの天気予報アプリを使いこなして、天候を予測してるんですよね。さすが農家だなと感じました。

湯浅:あと天気がこんなにも収穫に関係するとは思ってもなかったです。

藤井:藍は刈り取った後に選別して乾燥させないといけなくて、刈り取った次の日が天気が悪いとせっかく収穫した藍も腐ってしまうからねー

湯浅:今年はやっぱり狙っていた収量よりも少なかったんですか?

藤井:あわよくば1tいけるかなと思ってたけど、なかなかそううまくはいかんな。700kgあるかないかくらいかなー。

湯浅:来年は1tリベンジしてやりましょう。

藍屋さんの夏

ここで、この夏の畑仕事の様子を振り返ります。
刈り取りは手作業で鎌を片手にひたすら黙々と。
日中は暑いので夕方から始めて、暗くなるまで行います。

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次の日の朝、葉と茎を分ける藍粉成しという作業を行います。
藍は葉の部分にしか色素がなく、茎は近くの牛舎で堆肥に混ぜてもらい畑に還っていきます。
藍粉成しは収穫した藍を裁断機にかけて飛ばし、風を当てることで軽い葉は吹き飛ばされ、重い茎は下に落ちることによって選別をしています。

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選別した藍の葉はビニールハウスに敷きつめられ乾燥させます。
1,2時間ごとに竹ぼうきで葉を返し、まんべんなくしっかりと乾燥するようにします。

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こうして乾燥させた藍の葉を袋に詰める。という作業をひたすら繰り返していきます。
藍は2番刈りまで行うことができるのですが、今年は天候によりほとんどが1番刈りのみとなってしまい、収量が落ちてしまいました。

冬がはじまるよ

湯浅:長い夏があっという間に終わり冬が来ますね。
ここからは乾燥させた葉を使って発酵させていく作業になるんですよね。

藤井:栽培と一緒で蒅づくりも年に一回。
毎年試行錯誤してやっていってるから、去年、一昨年の試行錯誤が形になっていくとおもしろいかな。

湯浅:今年の蒅づくりも楽しみです!

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