ネットワークトラブル記:IPアドレスの枯渇
色々なネットワークトラブルを経験してきましたが、ここではIPアドレスが足りなくなったという話をしようと思います。
症状
症状としては、よくあるネットワークに繋がらないという症状なんですけど、あるコンピューターは繋がっていて、別のコンピューターは繋がっていないようでした。同じルーターに繋がっているのに、片方は繋がって、もう片方は繋がらないという状況でした。
繋がっていないコンピューターのネットワーク設定を確認してみると、IPアドレスが振られておらず、自己割り当てIPが振られているという状況でした。
原因
続いてルーターの管理画面に入って設定を確認しました。設定では32台までDHCPでIPアドレスを割り当てるという設定になっていました。DHCPというのは、ネットワークに接続する機器に自動的にIPアドレスを割り振る仕組みです。
そして、ルーターから割り当てられた機器のIPアドレスの一覧がやたら長いことに気づきました。既に32台の機器にIPアドレスが割り振られていたのです。
実はそのルーターはDHCPをWAN側にも流していて、あちこちにIPアドレスを配った結果、全てのIPアドレスを配ってしまったのです。DHCPを不適切に流してしまうというトラブルはよくあるトラブルですが、そこにIPアドレスの範囲を狭く設定されていることが重なって、IPアドレスが足りないという状況に陥っていました。
対応
まずはWAN側へのDHCPの逆流を止め、LAN内だけに制限します。すでに配布済みのIPアドレスはそのままにして、DHCPで割り当てできる数を増やしました。これで新規の機器もIPアドレスを取得できるようになり、トラブルは解決しました。
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