見出し画像

白馬岳への挑戦 - 栂池からの3泊4日、絶景と癒しの山旅

AI/IT業界で激動の経営を続ける日々の中、山の静寂と広がる絶景に身を委ねる登山は、心と体をリセットする貴重な時間となります。特に北アルプスのような厳しくも美しい山々に挑むことで、日常の喧騒から離れ、自己を見つめ直す機会が得られと思い毎年新しい登山に挑戦しています。今回は、白馬村ー栂池ー白馬岳ー白馬槍ヶ岳ー槍温泉までの3泊4日の登山を通じて、感じたことや考えたことを、登山豆知識やコースごとの情報に基づいて記します。また、少しは登山と会社経営との類似点を紐づけながら、体験談を紹介したいと思ってします。

1日目:白馬ハイランドホテルでの前泊

登山初日の前夜、白馬ハイランドホテルに宿泊しました。このホテルは、北アルプス登山の拠点として多くの登山者に利用されています。


特に露天風呂から眺める白馬連峰の山々は、登山前の緊張を和らげ、心を落ち着ける絶好の場所です。出発日の早朝一瞬晴れた際の白馬連峰は本当に素敵でした。今回はこのように同僚たちとこのホテルに前泊し無理せずリラックスしながら登山計画を再確認し、翌日の登頂に備えました。東京などは台風7号の直撃で大騒ぎになっておりましたが、長野県はその影響はなく比較的に安心して登山できると思っていました。

豆知識: 前泊の重要性

南・北アルプスのように3000メートル級の登山を無理なく成功させるためには、登山前にしっかりと体調を整えることと事前準備が欠かせません。前泊をすることで、早朝の出発に備え、体力を温存することができます。アルプスは体を慣らすほどではないと思いますが、3000メートル以上(富士山級)なら前泊などはかなり大事だとおもっています。

2日目:栂池ゴンドラから白馬岳へ

この日、栂池ゴンドラとロープウェイを利用し、栂池自然園の登山口に到着しました。栂池自然園は、標高約1,900メートルに位置し、四季折々の植物が豊富な湿原地帯です。登山を楽しめない方や家族連れなら白馬連峰を眺めながら様々な体験ができるのでおすすめです。(私も自然園には入っておりませんが、案内マップを見ながら家族と一緒に訪問してみたいと感じたほど素敵な場所です)


ここからがいよいよ本格的な登山のスタートです。

自然園を抜けると、約1時間ぐらい上りますが最初に待ち受けるのが天狗原。天狗原までの山風景は写真からご確認ください。


天狗原は標高2,200メートルに位置し、夏には高山植物が咲き誇る美しい湿原です。このエリアでは、ホシガラスやライチョウといった希少な野鳥を観察することができると聞いていますが、この日はライチョウは見られませんでした。天狗原に着いた頃、標高の変化による息苦しさなどは感じたことはなく見晴らしがよく非常に素敵な自然の美しさに助けられ、一歩一歩進んでいくことができました。

天狗原の湿原

天狗原は、北アルプスにおける有名な湿原地帯で、ミズバショウやワタスゲなどの高山植物が見られる場所です。特に7月から8月にかけては花が見頃を迎え、登山者にとっての大きな癒しとなります。ライチョウなどの鳥類も見られ、自然観察が楽しめる場所だそうです。

次に目指したのは天狗原からかなり急な登りである白馬乗鞍岳です。このエリアでは勾配が急になるため、体力と集中力が求められます。白馬乗鞍岳の山頂からの眺望は壮大で、遠くまで広がる山々が一望できました。特に晴天の日には、富山湾や立山連峰が望めることもあり、登山者にとって大きな魅力だそうです。標高差と体力の消耗により、思考が鈍くなる瞬間もありましたが、晴れていたので遠くまで見れて本当に良かったです。

白馬乗鞍岳

白馬乗鞍岳(標高2,469メートル)は、北アルプスの一部であり、その美しい景観と豊かな自然が魅力です。特に夏の登山シーズンには、花々が咲き乱れ、登山者の目を楽しませてくれます。やっとアルプスの山に来た感じがしました。

白馬乗鞍岳を越えた後、白馬大池山荘へと向かいました。白馬大池は、標高2,400メートルに位置する大きな池で、風のない日には鏡のように周囲の山々を映し出します。この池を眺めながらのランチしましたが、心を落ち着けるひとときでした。皆さんもアルプスに登山する際にはきちんと行動食などの準備忘れないようにしてください。テント伯の方は少ない時間でしたが、いつかはこの池から空を眺めたいと思っていました。

白馬大池

白馬大池は、北アルプスでも有数の美しい湖で、特に風のない日には湖面が鏡のようになり、山々が映り込む絶景を楽しめます。この地域は、夏には多くの登山者が訪れ、その魅力を体感します。隣に位置する白馬大池山荘では、豊かな自然の中で一夜を過ごし、翌日の登山に備えることができるので人気があるようです。

続いて、船越ノ頭を経由して子蓮華山へ向かいました。船越ノ頭は、岩場が多くなり、慎重な歩みが求められました。

子蓮華山に到着した時、足元から広がる絶景が、素敵でした。子蓮華山からも天国にあるような風景を楽しみながら一歩一歩前進し今回目指していたメインである白馬岳に到達。


この瞬間の達成感は言葉にできません。白馬岳は標高2,932メートルで、北アルプスを代表する山の一つです。山頂からの景色はまさに絶景で、雲がかかったため遠くまで見渡すことはできませんでしたが。この達成感は、まさに大きなプロジェクトを成功させた時の喜びと似ているほどよかったです。

努力の結果が目に見える形で報われる瞬間でした。ビジネスは登山よりもってお時間かかると思いますが、登山同様もくもくと正しい道を歩んでいけばいつかは目標達成できると考えると力が沸いてきました。気持ちよかったですし達成感ありました。

この日は白馬山荘に泊まりました。

豆知識:白馬岳

白馬岳は長野県と富山県にまたがる標高2,932メートルの山で、北アルプス(飛騨山脈)の中でも人気の高い山です。以下、白馬岳に関する主要な内容を紹介します。

  1. 登山の歴史: 白馬岳は、古くから山岳信仰の対象としても知られており、江戸時代には登拝が行われていました。近代登山の黎明期にも多くの登山者に愛され、現在も多くの登山者が訪れる人気の山です。

  2. 植物の豊かさ: 白馬岳は高山植物が豊富なエリアとして有名です。特に夏には、ハクサンイチゲ、コマクサ、チングルマなどの花々が山腹に咲き誇ります。また、雪解けの時期には、雪の下から現れる「白馬大雪渓」が見どころで、白馬の地名もここに由来しています。今年はクレバスができたため安全面を考慮して「白馬大雪渓」から昇コースは封鎖されました。

  3. 白馬山荘: 山頂近くにある白馬山荘は、日本アルプスの中でも最大規模の山小屋であり、宿泊や食事、休憩のために多くの登山者が利用します。天候が許せば、白馬山荘からは絶景を楽しむことができ、特に星空観賞が人気です。特に我々が泊まった日にJaxaの方がボランティアで星空に関する感想会を開いてくれていたので素敵な体験ができました。夜中3時半起きし、星空を見ましたが、言葉に出ないほどの感動を受けました。

  4. アクセス: 白馬岳への一般的なルートは、猿倉登山口から白馬大雪渓を登るルートや、栂池高原から白馬乗鞍岳を経由するルートなどがあります。いずれも長い道のりであり、天候や体力の管理が重要です。特に白馬大雪渓コースは安全面で配慮が必要で、急登になるので装備などの準備にも万全を期してください。

  5. 景観の特徴: 山頂からの眺望は非常に素晴らしく、晴れた日には遠くに富士山、槍ヶ岳、立山連峰、さらに日本海までも見渡すことができます。この広大な景観が登山者にとっての大きな魅力となっています。

白馬岳は、夏の花々、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々に美しい姿を見せ、多くの登山者を魅了する北アルプスの名峰の一つです。

3日目:杓子岳、白馬槍ヶ岳、そして温泉

翌朝、私たちは杓子岳へと向かいました。杓子岳(標高2,812メートル)は、白馬岳からの続きのコースとして挑戦されることが多く、岩場が多いものの、道中の景色が素晴らしい山です。登山道は狭くなり、慎重な足取りが求められますが、経営の世界でも同様に、難しい局面では冷静な判断と正確な行動が必要な箇所もありますので天気が悪いときには気を付ける必要があります。

続いて、白馬岳同様人気のある白馬槍ヶ岳へと進みました。白馬槍ヶ岳は、標高2,841メートルの美しい山で、ここからの景色もまた圧巻です。岩場を越え、ついにたどり着いた山頂からの眺めは、達成感とともに広がる絶景に心を打たれました。

杓子岳と白馬槍ヶ岳

杓子岳と白馬槍ヶ岳は、白馬岳とともに連峰を形成しており、北アルプスの中でも有名な登山コースの一部です。これらの山々は、険しい岩場が続くため、登山技術と体力が求められますが、その景観はまさに絶景で、登山者にとっての大きな挑戦と達成感を与えてくれます。

その後、白馬槍温泉へと向かいました。白馬槍温泉は日本一高い場所に位置する温泉であり、登山の疲れを癒す場所として、登山者にとって人気のスポットです。標高の高い場所での温泉は、特別な体験であり、2100メートルの山小屋で天然温泉ができるなんて素敵すぎでした。周りには雪渓もあり非常に素敵な場所でした。

4日目:丸山・猿倉登山口

下山するだけですので、特に難しいことはございませんでした。ただ、日常に戻ることに対する違和感と社員みんなで一度はアルプスの山を体験してみたいと強く思っただけです。また来年になると思いますが、早くアルプスの山を歩きたい気持ちでいっぱいでした。

結び:登山と経営の共通点

今回の北アルプスの登山を通じて感じたことは、登山と会社経営には多くの共通点があるということです。登山では計画、忍耐、適応力が求められ、同時に自然の中での柔軟な対応も必要です。経営も同様に、ビジネスの世界での困難や不確実性に立ち向かいながら、計画を立て、適応し続けることが成功の鍵となります。

登山は、困難な道のりを乗り越えた後に得られる達成感と、自然が与えてくれる癒しが最大の魅力です。北アルプスの大自然に囲まれながら、次のステージに向けたビジョンを練ることができたこの3泊4日は、私に個人にとって経営者としての視点を広げ、新たな目標を見据える貴重な時間となりました。皆さんにも安全にアルプスの山をぜひ体験してみてください。韓国の山も素敵ですが、一味違う感動とパノラマがありました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?