【超重要】AIに使われる人間とAIを使いこなす人間とを分けるプロンプトエンジニアリング
「魅力的な記事を書くために重要な要素」を、ChatGTP(GTP-4)に質問してみました。
じつは、この質問をした目的は、「魅力的な記事を書くために重要な要素」を知りたかっただけではありません。
今回は、一例として、この質問と回答を掲載していますが、ChatGTPと、このような会話をする、本当の意図を説明します。
まずは、ChatGTPの回答からみてみましょう。
■ 魅力的な記事を書くために重要な要素
✓ わかりやすいタイトル
読者の関心を引き付けるために、簡潔で具体的なタイトルを使用してください。
✓ 引き込むオープニング
記事の最初の数行で読者の興味を引き、続きを読む理由を提供します。
✓ 構造化されたコンテンツ
読者が簡単に情報を探し出せるよう、見出しやリスト、画像などを使って記事を整理してください。
✓ シンプルで明確な言葉
読者に理解されやすい言葉を選び、専門用語は適切な説明とともに使ってください。
✓ 信頼性のある情報源
情報の正確さを保つため、信頼性のある情報源を参照し、必要に応じてリンクを提供してください。
✓ オリジナリティ
独自の視点やアイデアを取り入れて、他の類似記事と差別化しましょう。
✓ クリアな結論
記事の要点をまとめ、読者に対するアクションや考え方を提案することで、印象に残る結末を作りましょう。
■ 会話の本当の意図
ChatGTPは、チャット型AIなので、それまでの会話の文脈を理解して、それに続く質問や指示に対する回答を生成します。
それが、何を意味するのかと言うと、前の質問や回答が、次の質問や回答に反映されるということです。
少しいい方を変えると、質問に対する回答は、前回の質問や指示、それに対するChatGTPの回答に引っ張られるということです。
つまり、今回の質問と、それに対するChatGTPの回答に続いて、記事の作成をChatGTPに命令すると、ChatGTPは、自分で回答した「魅力的な記事を書くために重要な要素」を踏まえた上て、記事を作成してくれます。
念の為に、「上記の重要な要素を踏まえた上で、記事を作成して下さい。」とChatGTPに指示してもいいでしょう。
もちろん、「魅力的な記事を書くために重要な要素」を自分で考えて、ChatGTPに対して指示をすれば、同様の記事を作成してくれるかもしれません。
しかし、それも面倒くさいので、そこからChatGTPに考えてもらおうというわけです。
注意点としては、「魅力的な記事を書くために重要な要素」の回答がイマイチだった場合は、その後に指示する記事作成の回答も、イマイチになってしまうので、納得がいくまで、この段階で書き直させることが必要です。
■ まとめ
ほんとうは、もっと細かなステップを踏んで、ChatGTPに指示を与えながら、記事を書いてもらうと、よりよい記事の生成が行えるのですが、それについては、また別の機会に紹介しようと思います。
重要なことは、
不十分な命令(プロンプト)で、ChatGTPに記事を作らせても、納得のいく回答(アウトプット)を生成することはできない
ということです。
例えば、より良い記事を作成させたいのであれば、まずは、「より良い記事とはどういう記事なのか」ということを、ChatGTPに理解させることから始める必要があります。
それを理解させるための指示を、自分の頭で考え、それを指示してもいいのですが、それすらも、ChatGTPに考えさせてしまえば、より手間が省けます。
大切なのは、この考え方です。
どうしたら、ChatGTPを利用して、効果的に、高品質のアウトプットを引き出すことが出来るのか?
それを考えることが、ChatGTPを使いこなせる人になる為には、とても重要です。
・質問や命令をしたけど、回答がイマイチ使えなかった…
・AIは、まだまだ使えない…
というのは、使えないのはAIではなくて、じつは、質問や指示をする人間側のスキル不足に原因がある場合が多いと思います。
現在のジェネレイティブAIは、かなり進化しているので、使いないのはAIではなくて、人間かもしれないということです。
少し前までは、「検索力(ググる力)」が、能力や生産性の差を生み出していました。
しかし、これからは、「AIに適切な質問や指示をする能力」が、かなり重要な要素になります。
「AIに適切な質問や指示をする」ことを「プロンプトエンジニアリング」などと呼び、注目を集めています。
そして、海外では、プロンプトエンジニアリングは、職業にもなっていて、優秀なプロンプトエンジニアリングが出来る人材の価値は、驚くほど高くなっています。
AIに仕事を奪われたり、AIに使われる人間になるのか、それとも、AIを使いこなす人間になるのかのカギは、プロンプトエンジニアリングの能力だと私は確信しています。
これからも、AIツールやプロンプトエンジニアリングについて発信していきますので、AI難民になりたくない人は、フォローして頂けると嬉しいです!