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佐藤ママ講演メモ「夏休みの過ごし方」



1.中・高・大 入試問題の傾向

◆全体傾向

①文章が長く、会話文が多い
(数学も会話系から読み解く。英語も5000語→7000語くらい)

②図表、グラフがとにかく多い
(子供はじっくり見てしまうから、時間がかかるけど実は設問に答えるのには必要なところはごく一部。時間がかかりすぎないように見慣れておくことが必要)

③時事問題は当たり前
(現代社会:有効求人倍率、円安、格差社会とか)
中学入試でも8割以上の入試で時事問題が出た。一応説明はあるが、内容を知っておかないと理解するのは難しい。
開成中学校では、ウクライナ侵攻、衆議院選挙、円安、西九州新幹線など。
青学付属の中学では、物価高の話題
普段から関心があって、親と会話している子は普通に理解できるが、問題文でいきなり見てもわからない
公立高校の入試でも200字の意見を書かせる
例)
・フェイクニュースとウェルビーイング、情報社会についての体験や意見@東京都
・青少年のインターネット利用調査を見せて 体験に基づく意見@埼玉
・国語に関する世論調査を見て「国語は乱れていると思うか」という質問に関する実感や意見@大阪

◆大学入学共通テストは2025年以降、もっと変わる

①もっと文章が長くなる
②もっと図表やグラフが多くなる
③もっと時事テーマから出題される
→たくさんの情報をよんだり、図表に慣れたり、いつも社会の情報に慣れておく必要がある

国語の問題でも「気候変動」の資料を読んで回答する

◆これから求められる3つの学力

・日本語の読解力
・情報を整理する力
・時事テーマの知識
→「スモールステップ」毎日少しずつ文章と時事テーマに触れる
 「先取り」小さいころから耳に入れておく ママの声で喋っていくだけで耳学になる
 精神年齢を上げておいたほうが勉強はやりやすい


2.夏休みの過ごし方

◆声かけを工夫する

・今年は何でも思いっきりやろう!というハッピーワードを使う
(夏休みは疲れる、とかご飯作るの大変、かどんよりするような言葉は使わない)

◆スケジュールを立てる

・3つに分ける
前期(7月末まで)
中期(8月お盆前まで)
後期(お盆~8月末)

・遊びの予定は早めに決めて伝える

・宿題は7月中に終える
心から楽しむために、心のゆとりを持たせる

◆1日のペースを守る

寝る時間と起きる時間を守る(紙に書いて貼っておく)
やることを前日に決めておく(朝起きたら何をやるか決めておいたほうがいい)
朝型にこだわらなくてもいい

◆食事も楽しむ

・30日分のメニューを考えて、紙に書いて貼っておく
・料理本をみて、新メニューに挑戦
・一緒にスーパーに買い出しに行く(円安や物価高も見ると分かる)

◆夏の風物詩を満喫

・花火をやる日、かき氷の日、プールに行く日を決めておく
(子供に前もって言っておくと、子供もワクワクする)
・「遊びの日」は分散する(ばらけさせるほうが子供は嬉しいしメリハリつく)

◆日本の夏を味わう

・あさがお、へちま、ひまわり、青空、入道雲、蚊帳、夏祭り、蚊取り線香
→小説にも出る
・旅行に行かなくてもいい

◆未就学児の場合

・1日10分、鉛筆もって椅子に座る(ちょっと静かにする練習)
・ひらがな、カタカナ、九九、10までの数字、一桁の足し算
(学校の勉強が楽しいほうが、10数年続く学生生活で子供は楽しいので)

◆苦手科目の克服

・小学生:漢字、計算ドリル
・中学生:中1の問題集からやり直す

◆キッチンタイマーを活用

・15分間集中させる
・メリハリをつけ、ダラダラしない
「これやっといて」より「15分でやっといて」のほうが子供はやる
一気呵成にやる

3.やる気を引き出す家庭学習法 ~新聞メイン~

◆「いかに楽しくやるか」が大事

・おしゃべりしながら学ぶ「おしゃべり学習」
 →親が聞き上手になって、子供からたくさん言葉を引き出す
ママ!と呼ばれたときに「忙しいから」で断らないで「うんうん、なになに?」「面白いね」と言ってあげる
・親子でやるから「習慣」になる
 →人間は習慣になると楽しい
・子供が小さいうちに始める
 →大きくなると生意気になるから

◆新聞の活用法

・新聞に「らくがき」でOK
 →真っ白な模造紙に何か書くより、気楽にいたずら書きしやすい
平仮名や漢字を見つけて遊ぶ

・親が新聞を読んでいる姿を見せる
「ねえ聞いて!この記事、面白いよ!」
子供が時事問題を結構知ることになるし、興味をもつ
社会科でこれが出たから勉強しよう、より、親との何気ない会話のほうが子供の心に残る
ネットでは好きなことしか入ってこない
新聞は興味なくても毎日強制的に届くし、見出しが目に入ってくるのでそれがいい
親もスモールステップで賢くなる

・未就学児、低学年 ひらがな探しゲーム
新聞で ひらがなの「あ」を探してみよう! 意外と「ふ」が少ない…

◆朝日新聞の活用例

・「しつもん!ドラえもん」を活用
・新聞の「お天気欄」住んでるところの天気マークに〇してみよう!
 おばあちゃんちにも〇 地域にも興味を持つ
・天声人語の漢字ドリル(週1回。内容も読むし漢字も学べる)
・「料理メモ」で調べ学習
 トウガンの炒め煮、だったら「トウガンの産地はどこだろう?」とか
 150gってどのくらいだろう?って量や重さを見てみるとか
・「投書」で「親子でおしゃべり」を見て、これどう思う?と話す

◆朝日新聞を使ったおススメ学習法

・「いちからわかる!」をスクラップで、ノートに貼って最新の時事資料集にする
 →その中の一つを夏休みの自由研究にする。すごく解説が丁寧
・適当な記事を切り抜き、赤ペンでテストに出そうな漢字、覚えてほしい漢字に〇をつけて「1日1つ冷蔵庫に貼る」
 →書きなさい、より子供が冷蔵庫を開けるときに何気なく「見てる」ことが大事

◆入試に出る新聞とは

2023年度出題大学数
朝日新聞 40%
日経   21%
毎日新聞 18%
読売新聞 18%
産経新聞 3%
お子さんが18歳までは「入試に出る朝日新聞」を教材に(それ以降は好きにしたらいい)
中学入試にも多数出題

より楽しく、より豊かな夏休みにー!

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