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読書メモ『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』
1.仕事が終わらない理由
安請け合いしてしまう、ギリギリまでやらない、計画の見積をしない
ラストスパート志向(うまくやれば納期通りに終えられるはずなのに、締切にいつも間に合わない)
まず複雑な問題にとりかかっていないので見積が甘い
根拠のない「なるはやで」というあいまいな締切が設定されている
心理的な余裕(スラック)がない(例:救急患者用に手術室を必ず1つあけておくようにしたら、手術件数を毎年7~11%増やせた病院がある)
2.時間を制する者は世界を制す
2週間後が締切の仕事を任されたとしても、上司もPJの進行上2週間と設定しているだけであり、計算して言ってるわけではないので、自分で計るしかない。結果2週間で終わらないと分かったら、すぐに上司に言えばいい(締め切り間際に言うのは最悪)
スマホアプリがアップデートを繰り返すように、最初から100%の仕事はできない
兵は拙速を尊ぶ(≓仕事は拙くても最初のうちに迅速に終わらせるといい)100点じゃなくてもいいので80点や90点のものを必ず納期に提出する(Windows95を発売時、3500個のバグが残っていた)
全ての仕事は必ずやり直しになるので、多少のバグを無視してとりあえず大枠で試作品(プロトタイプ)を作る
仕事が早く終わらない人が陥る心理「評価恐怖症」(自分の仕事が評価されるのが怖く、自分の中の100点に近づけようとしてブラッシュアップを繰り返す)
自分の中で任務を再定義することが重要
例:10時にハチ公前で待ち合わせをする=9時半に交差点にあるスタバにいるということ(10時前に到着する電車に乗ることではない)
パーティーに花を用意するよう頼まれたら、任務は花を用意することである(花屋に注文したが、配達が遅れて言い訳をすることではない)
課題の分割(例:メーカーからクレームが来た時、ビルゲイツは①クライアントの怒り→担当者を変えて怒りをなだめる任務と②技術的問題→エンジニアが対応 に独立した問題だとした)
認知資源を温存する(例:いつも同じ服を着る)
ビルゲイツは説明専門家を雇い、説明を聞く時間を効率化する(スタッフの中には説明が上手い人も下手な人もいるから)
発表者は発表をしない(資料は前もって送り、当日質疑応答するだけ)
3.「ロケットスタート時間術」が生み出された経緯
学生時代、好きなことに打ち込む時間を最大化し、意味を感じないものをやらなくて済むために前倒しでやる習慣+効率化を常に意識
「予習」が最強の時短。例:英語であればその日の教科書の英文を全部訳しておき、授業でその答え合わせをする。授業での仕事はノートを取ることではなく、わからないことを理解することだから。
企画は言葉で説明できなければ先に形にしてしまう(プロトタイプを作る)
4.ロケットスタート時間術の実践
常に締め切りを守れるような仕事の仕方をする
絶対NGなのはラストスパート志向(例:上司から「これ10日でやっといて」という仕事が降ってきたら、まずどのくらいかかるのかやってみるのでスケジュール割り出しのために2日ください、といい、その2日間で全力ダッシュ。8割型完成まで持っていき、残りの8日間はゆったり完成度を高める)
2日間で8割完成まで持っていけない場合は相当難しい仕事と覚悟し、スケジュールの見直しを交渉する
猛ダッシュのロケットスタートで仕事をするのは最初の2割の時間(締め切りが5日後なら1日、3日後なら半日、1日なら3時間etc.)残りは「流し」の期間
1日の仕事を10時間やるなら、最初の2時間は「20倍界王拳」、その後の3時間は「2倍界王拳」、残りは「流し」(午前中にメインの仕事をほぼ終わらせ、メールチェックやMTG、雑務は午後の流しの時間にやる)
昼に仮眠を18分とる
マルチタスクはしない
界王拳タイムでやるタスクは1つ15分で終われるものに細分化して、寝る前(就業前)にリスト化する→朝起きたらお昼までに、このリストの全てにチェックをつけて終わらせる(中島さんの場合は普通に紙のノートに書く)