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やおよろずの神様

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宗派にとらわれず、 僕の中に蓄積された 心のよりどころの数々
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2024年8月の記事一覧

おせったい

おせったい

四国では、お遍路さんに
食べ物や行動で饗(もてな)す御接待という
              風習がある。
遍路には憧れていたが、
自分とは縁遠いのだろうなぁと諦めていた。

ある時、僕を強引に誘い出してくれた人が
             教えてくれた。
『 aiwadouさん、
 遍路は御接待を断わってはイケないと言う
           ルールが有ります』
たとえ差し出されたモノが、
  

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貧者の一灯

貧者の一灯

昔々お釈迦様が、
    マガタ国という所に招待されました。

マガタ国では、お釈迦様が通る道を
 沢山の明かりで照らそうと言うことに成り

その話しは、城下に住む、
  とても貧しい御婆さんの耳にも
           とどいて来ました。
お婆さんは、
『 自分も、せめて一灯、
 御布施させて欲しいなぁ 』と願いましたが

貧しく年老いた御婆さんには、
    灯明の油を買うお金は有りません…

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浄玻璃の鏡

浄玻璃の鏡

浄玻璃(じょうはり)の鏡のまえに立つまでは
  ひめておきたし、あのことも このことも。

相田みつを の言葉です。

この言葉で、
   はじめて浄玻璃の鏡という物を知った。

浄玻璃の鏡というのは、
        閻魔様のところにある鏡で、
人間がこの世で犯した罪業の数々を
 全て写し出してしまうという恐ろしい鏡。

それまでも
一生懸命に生きて来たつもりではあったが、

その鏡の前で潔白か

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