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これからあたしたち、どうなるのかな

この記事は #だからそれはクリープハイプ

の企画に参加しています




高校生活の終わりに
クリープハイプに出会ったわたしは

今年、29歳になった。



高校の終わりなんて、恋愛真っ只中だったけれど、とてもまっすぐな恋で、

クリープハイプが歌う、

キケンな恋愛やちょっと疲れた社会の話を、
まだ理解できるほど大人ではなかった。


「共感」というよりも、
「刺激」や「あこがれ」で聴いていた。




**


その出会いから10年


わたしはたくさんの恋と、人生経験をした。

長く付き合ったり、別れたり、恋愛じゃないセックスもして、
期待して裏切られたり、裏切ったり、
どうしようもなく選べなかったり、すがったり、ダメなところも含め全部が好きな人に出会ったり、将来を話をしたり、諦めたり、
静かに受け入れたり。


ほんっっとうに色んなことを経験して、


いつのまにか、

今までわからなかった歌詞も、その意味も、

全部 わかるようになってしまっていた。



10年って長い。

私は、クリープハイプの音楽と共に

恋をして、仕事をして、なんとか生きてきた。



**



ラブホテルを聴くと、

付き合っている人がいながら、
彼に会っていた頃の自分を思い出す。

『一回位減るもんでもないし』

『夏のせいにしたらいい それでも駄目なら君のせいにしてもいい』


これを聴くと、今してることなんてどうってことないから、と自分に言い聞かせることができて、罪悪感を少しだけ消すことができた。



憂、燦々を聴くと、

付き合っていた人と別れて、
関係を持っていた彼と付き合うことになった当時を思い出す。
彼氏になったのに、ずっと片思いみたいな状態だった、あの頃の自分を。


電車に揺られるデートの帰り道、
楽しかったはずなのに心が全然埋まらなくて、虚しかった。


『これからあたしたちどうなるのかな
  今どうでもいい事考えてたでしょ』

『連れて行ってあげるから こっちにおいでよ
ダーリン
離さないでいてくれるなら いつでも許してあげるから』

離さないでいてくれるなら、私を一番にしておいてくれるなら、許してあげる。

それくらい、
駄目なところも含めて全部が、好きだった。





身も蓋もない水槽を聴くと、

仕事で疲れすぎて、彼氏ともうまくいかなくて、金曜の夜寂しくて、
ストレス発散で行くヒトカラを思い出す。

男性の声で歌われる高音ほど歌いづらいものはなくて、全然うまくは歌えないけれど、
すっきりするまで自由に叫べる、あの場所が嬉しい。

『あぁもう忘れたはずなのに 落とした過去が溢れ出して 今更になって思い出した
今更になって思い出したんだよ』


『熱帯魚に向かって  どうしても最後のピース    がはまらないんだとか言ってるんだろうね

ばーか ばーか 』

ばーか とか バイト先のクソが とか
普段言えない強い言葉を歌詞に入れてくれてありがとう。
たくさん叫ばせてもらったな。



しょうもな を聴くと、

見せかけの優しさに騙されて、
すごく浮気症の彼と半年くらいで別れた時の、悲しいとは違う、怒りとか呆れみたいな感情を思い出す。

むしゃくしゃして、当時遊んでいた男の子を急に呼びだしたり、一人でカラオケに行ったりして、
「私ってばかだな...」と、自分に怒り、だれかに届いてくれよって思って聴いていた。


『もう何もかも振り切るスピードで
意味ないこの音の連続で
今は世間じゃなくてあんたに  お前にてめーに用がある』

世間に怒ってるんじゃなくて、てめーに、てめーに怒ってる。傷つけられたよ。
でも、最低すぎて、傷ついたとも思いたくねーよ。



**



ここ5年くらいは、
色んなことが巻き起こりすぎて、
どうしようもない日々を、たくさん助けてもらった。


眠れない日が度々あった頃、深夜に
クリープハイプを聴きながら、長い散歩をよくしていた。




でも最近は、よく眠れるし、
夜の散歩も、健康のための健やかなウォーキングに変わった。


音楽に浸かって泣く日々は一旦過ぎ去ったけれど

でもやっぱり、今でも私のそばにはクリープハイプがいる。



浮いたり沈んだりする人生だけど、

いつも付き合ってくれてありがとう。



泣きたくなるほど嬉しい日々を

これから先もクリープハイプと共に生きていく。


間違っても笑ってよ




クリープハイプも、それと共に歩んできた私の人生も、だいすき!!!!






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