23-6.◆◆◆僕がウケを自覚した朝⑥
どれくらいそうしていたのか覚えてないくらい少しずつ頭が真っ白になっていって、体は力が入らなくなっていきました。僕はMさんにされるがままでした。
初めは少し痛いような気がしていたのに、その痛みがだんだん消えていきました。その後に感じたのはなんとも言えない感覚で、でもそれは思ってたほど気持ちいいものではありませんでした。
「だいぶ力が抜けてきたね。もう少しで入りそうだよ」
Mさんはとても優しくしてくれて、それと同時に僕は責められることが少し気持ちよくなっていました。お尻からお腹の奥にかけて感じる不思議な感覚と、Mさんの言葉から感じる恥ずかしいような気持ちよさに僕は夢中でした。
「したくなってきちゃった…ねぇ、たいくんは初めてがワタシでいい?」
僕にはもう断る理由が見つからなくて、「うん…」とだけ返事をしました。
「じゃあ痛くなったら言ってね。ゆっくり息を吸って…吐いて…」
Mさんの声に合わせて深呼吸をしました。そのとき、何か今までより大きなものが少しずつ僕の中に入ってくるのが分かりました。『痛くはないけど…なんか…お腹が苦しい……』。
「ほら…入っちゃったけど大丈夫?」
うまく息ができなくて、僕はもうMさんの言葉に返事ができません。ただお腹の苦しさに合わせて、一生懸命深呼吸を繰り返すだけでした。そして…
「あ…っ」
という声が聞こえると、僕の中に脈を打つ感覚が伝わってきました。それが落ち着くとMさんは僕を後ろから抱きしめて、「気持ちよかったよ」と言ってくれました。
苦しさから解放された僕に残ったのは、『お腹の奥の方からジワジワと感じる熱』と、『相手が悦んでくれた』という満足感でした。
僕はお気持ちだけでも十分嬉しいのです。読んでくださってありがとうございます🥰