25-4.パトロンさんとの出会い④
あれからさらにもう一軒別の飲み屋さんに行った辺りで、僕はとうとう酔い潰れてしまいました。Oさんと、一緒に来てた意地悪なブスママが何か喋っていましたが、僕にはよく聞こえませんでした。
「…○△□×…んた、これ以上…○△□×…許さないわよ!」
なんか怒ってるように聞こえましたが、僕はOさんにしがみついて立ってるのがやっとでした。それからOさんが何か言っているのが少し聞こえました。
「…※#%¥$+〒〆…だからね!おやすみー」
どうやら意地悪なブスとは別れたようで、それからOさんの肩を借りながらタクシーに乗りました。『どこに行くんだろう…でもお酒はもう飲めないな…』そんなことを考えていました。Oさんは
「たいくん、今日はお疲れ様だね(笑)僕も明日は仕事が昼からだから、帰ったらゆっくり寝ようね」
そういうと僕の頭を膝の上に乗せて、「ちょっと時間がかかるから着くまで寝てていいよ」と言いながら僕の頭を撫でてくれました。
お酒の飲み過ぎで頭が痛いけど、目を閉じるとそんなことを忘れて僕はすぐ眠りにつきました。
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「…くん!たいくん!着いたよ!起きれる?」
Oさんの声で目を覚ますと、ぼんやりした視界で僕は周りを見ました。そこは僕がまったく知らないところでした。タクシーは綺麗なマンションの前で停まっていて、どうならここがOさんの自宅のようでした。
「よく寝てたね(笑)帰ったらすぐにお風呂を沸かすから、寝ちゃう前に入ってね」
僕はおぼつかない足取りで、Oさんに手を引かれながらついて行きました。廊下を歩いて、エレベーターに乗って、やっとOさんの部屋に着いたようです。ドアを開けて「どうぞ」と言われ中に入りました。その時…。
Oさんは僕を振り向かせてキスをしました。『あぁ…まあそういうことなんだろうな』と心のどこかでは思っていたので、僕は別に抵抗をしませんでした。そして、
「お風呂沸かすからソファーにでも座ってて」
と言われ、僕はとても柔らかいソファーに腰掛けました。ご飯を食べて、お酒を飲んで、一緒に家に来て、それからすることは…なんとなく想像はついていました。僕はOさんにお水をもらうと、眠い目を擦りながら携帯を取り出してKさんにメールを送りました。
『Kさん、Oさんの家に来てしまいました』
夜も遅かったので、Kさんからの返事は朝まで来そうにありませんでした。
僕はお気持ちだけでも十分嬉しいのです。読んでくださってありがとうございます🥰