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アシスタントの育て方
みなさんがサロンワークではないところで悩むと言ったら、この問題ではないでしょうか。
・アシスタントが続かない
・思ったように成長してくれない
・何を考えているのかわからない
・全体的に舐めてる
僕のサロンは業務委託の美容室です。
個人事業主が集まっている会社で、教育制度や、役割などは今まで特になくみんなが自由に働いているサロンでした。
ですが、3年ほど前から人材確保のために、アシスタントを迎え入れ それにあたり教育担当を設けることになりました。
アシスタントを育ててあげたいと言う意思のもと各店に教育担当を配置し 人材育成に力を注いでいます。
私の所属している店舗では私が担当しており
今回はアシスタントの育て方についてまとめてみます!!
▼受け入れてあげることが大事
最近入社してくる年代の子たちは本当に素直です。
好きな事は好き。嫌いな事は嫌い。あの人のことは好き。あの人のことは嫌い。
これをわがままだと捉える人が本当に多いです。
決めつけてしまったら、イメージを払拭できなくなるので 先入観を持って接するのは避けた方がいいです。 わがままではなく、自己主張や承認欲求が強い表れです。
まずは、考えを理解してあげるのが大事です。 話を聞いてあげたり、分析してみる。趣味、思考、なんとなくのイメージ 普段サロンワークしているなら、人間観察くらいはできると思います。 その子との距離を少しずつつめながら、こうしてあげたらこうなるよ。こういう方法もあるよ。と道を提示してあげるのが効果的です。
今時、長い時間かけてデビューさせるようなサロンさんは、アシスタントが離れていきます。いかに短時間で効果の出るようなカリキュラムを準備できるか。お客さんに触れる中で、多くの成功体験ができるか。デビューするまでに飽きさせないようにするのがポイントです!!
働く人の心得『ほうれんそう』
まるメガネの森 より引用
これができていない会社は、どんどん関係が悪化するスパイラルに陥ります。報告•連絡・相談ができる関係性はもっておきましょう。
ほうれんそうを受ける、先輩、上司の心得『おひたし』
まるメガネの森 より引用
このおひたしがちゃんとできていれば、ほうれんそうは自然に発生します。
一人ひとり、考え方が全く違います。教育者がその子たちを受け止めてあげられるかにかかっています。俺はこうした!私はもっとこうだった! アシスタントから嫌われる先輩の典型的なパターンです。
強要するのではなく、いかにそう仕向けてあげるかが大事!
共に成長あるのみです!!
僕のアシスタント時代にもいましたが、いつも怒るスタイリスト。
決まって自分の都合です。
予約がうまく回らない 予約の取りミス ただ単に機嫌が悪い
こういった理由で怒られるアシスタントが本当に多いです。 モチベーションが下がってしまったり、今後のパフォーマンスに大きく影響が出てきます。
アシスタントたちは、理不尽に怒られるのを見抜いています。
もう少し、成長のことを考えて
お客様のことを悲しませてしまう時や社会人としてのモラルに関して怒ってあげるのが大事。
カラーが染まってなかった オーダー通りにカットできなかった 無断で遅刻をした
失敗を怒るのではなく、失敗を言い訳したときに怒るんです。 遅刻を怒るのではなく、心配かけてしまったことを怒るんです。
難しい人だった 意思疎通ができません あの人は私に合わない 寝坊したから急いでたので連絡できなかったです
それは全てその子の努力不足です。
でも、質問できない。してもらえない環境。ほうれんそうできない関係性を作ってしまった教育者の責任でもあります。
業務中や出退勤以外の時間で信頼関係を築くようにしましょう。
話を聞いてあげるだけでいいんです。ちょっと褒めてあげるだけでいいんです。アシスタントの子たちは、仕事はできないけれど、認めて欲しいんです。承認欲求が満たされるだけで、見違えるように成長すると思います!
ですが、相手の懐に入りすぎるのは注意です。友達のような馴れ合いになってしまうと、社会人としてのバランスが崩れてしまいます。
また、小言を言うスタイリストや、嫌なことを言う人はどこのサロンにも一定数います。
そういう人から守ってあげたり、この会社でデビューしたいな!居心地がいいな!って思ってもらうのも教育者の役目だと私は思います。
全国で美容室・理容室を合わせると、約36万件もの店舗数がある中で、全国の美容師の数は約数54万人程度です。 1サロン平均で2人の従業員しかいない時代で、新しいスタッフが増えることに喜びを感じ、スタッフがいることを当たり前と思わないこと!
会社だけではなく、スタッフや教育者も含めて一緒に成長していくのが理想的です!
自分の隣でハサミを握っているその子を想像しながら指導に入ると、良い関係を築けると思います!!
スタイリストになるとどんどん忘れていきますが、アシスタントの頃は何がわからないのかも分かりません。何が正しくて何が違うのかもわかりません。スタイリストになってようやく美容に対して熱が入り、学びに対して意欲が出てくるものです!
焦らず!落ち着いて!長い目でいきましょう!!
それでは!