2.鎌倉移住まで~子育て論
■子育てについて
私が育った町はあまり治安がよいとは言えないエリアでした。車の廃車工場などが多く、人種国籍問わずさまざまな人がいました。
世帯年収は府内でも下層に位置し、通った中学校は大型団地に囲まれていました。おかげで同学年は多く多様な価値観を学ぶ機会になったと感じています。
この経験をもとに、私が子育てをする立場になったら子供の周辺環境がよいエリアにしたいと考えていました。
「よい」条件はいくつかあり重要な2つを抜粋すると
・子供にも気づかいできる大人がいる(大人に余裕がある)
・他人を慮れない大人が育てた子供がいない
こんな感じでしょうか。
子供の人格形成において周辺環境から毒になり得る要素を可能な限り取り除きたいとの考えがあってのものです。一方で、とはいえ世の中には毒があり、毒を強く持つ人たちも一定数存在する、それを肌感覚として知らないまま育つことへの懸念はありました。
これに対する私の結論は
『子育ては結果論から考えずプロセス思考を用いる』というものです。
私自身、育った町で多くの毒に触れてきましたが、どの毒も私の何かを満足させるには至らず自身が腐ることはありませんでした。しかし、これは結果的にそうなっただけで他の毒は効いた可能性は十分あると思います。
現に実兄は少し毒に快楽を覚えたタイプの人間であるように見えます。
従って、触れずともよい毒からは距離を置いて、それでも触れてしまう毒は避けられないだろうと諦めつつ、成長プロセスの中で可能な限り毒の量や種類をコントロールするには居住地は一番重要なファクターになると考えました。
鎌倉に住まう大人は一様に余裕が見えますし、道で奇声をあげる人も路上で喧嘩をする人も以前住んだ町に比べると100分の1程度になりました。
まさに望んでいた環境での子育てが出来ると感じているので、20年後くらいに育て切ったタイミングで本投稿を振り返って答え合わせをする日が楽しみです。