【読書録】勉強の哲学 来たるべきバカのために
୨୧┈┈┈┈┈┈┈前置き┈┈┈┈┈┈୨୧
■読んだ本
『勉強の哲学 来たるべきバカのために』
■読む理由
異業種からITエンジニアに転職し、日々勉強することが沢山あるので
モチベUPを目的に、この本を購入。
■余談
読み始めると、なかなか読み進めることができず、
(書いてあることが理解できないため。。)途中挫折した。
著者の経歴をみてみると、まずプロフィール写真が昔のギャル男だった(失礼)ことが気になったが、ギャル男でも東大卒業という経歴があり、だから書いてあることが難しいのか、どうりで。と納得した。
挫折しかけたとき、本屋に行くとこの本のポップアップで「今東大や京大生に一番読まれている本」とあったので、そんなに良本なのか?と思ったのと
目次には、おもしろうな章がいくつかあったので、読まないのは勿体ない気がして
「積読にならない読書方法」を調べて、
読んでみたら備忘録として残しておきたいことがあったので、読書記録!
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
*:;;;;;;:*∞*:;;;;;:* 読書録 ;;;;;:*∞*:;;;;∞*
■概要
いかに効率的に勉強して良い成績をとるか、という内容ではなく、「勉強とは獲得ではなく、喪失することだ。」というユーモアのある視点で著者の哲学を展開していき、現代において教養を深める大切さを説いた書籍。
■読むべき章
1ページ目から読み進め途中で挫折した人が、
最後の章である「結論」から読み始めるのが良い。
ここに集結されてある。そこから興味のある章から読む。
■勉強とは
勉強とは獲得ではなく、喪失することだ。
それはみんなでワイワイやれる第一段階、
いったん昔の自分がなくなるという試練を通過する第二段階、
その先で来たるべきバカに変身する第三段階を経る。
■勉強する心構え
★自己破壊
勉強とは、これまでの自分に知識やスキルを足すのではなく、
感じ方、考え方を、根本的に揺さぶること。
ときに違和感や不快と感じることがあっても、その考え方を学んでこそ、勉強。
そもそも、これまで自分にとって異質な世界観を得ようとしているのだから、
「感覚を拡張」していく作業だ。
そこには、痛みや不快感を伴うが、慣れてくればマッサージのように気持ちよくなる。
★勉強を継続するには「完璧主義」を避ける必要がある
★教科書は読み通すものでなく辞典。
教科書は基礎から発展的な内容が網羅的に書かれてある。そのため、分厚くて内容が非常に多いので最初から最後まで読み通すことは困難だ。
教科書で該当するところを「引いて」いるうちに、
教科書はあちこちから「モザイク 状」に読んだ状態になる。
そこから徐々に地図を塗りつぶしていくように、最初から通して読んでいき、
全体の流れを把握する。
このとき漏らさず全てを読もうとしなくてもよい。
「完璧な読書」など不可能なのだから。
★読書は完璧にはできない
そもそも通読していたとしても覚えていることは「部分的」である。
勉強を深めるには、通読より多読を優先し、たくさんの書物を「知る」必要がある。
森を見て木を見ていく作業をしていけばよい。
■読書の技術
難しい本を読むのが難しいのは、無理に納得しようと思って読むからである。
読書の感覚は、
「知らない部屋にパっとはいいて、物の位置関係を把握するようなイメージ。
そのとき、なぜそこにそれが置いてあるのかという意味はすぐには理解できない。そうだとしても、たとえば、奥にコピー機がある、その手前にテーブルがあり、テーブルの上にはマグカップが二つあって、というような把握はできる。
納得よりも先に、使われている言葉の種類や、論理的なつながりなどを把握するように、骨組み、「構造」を分析する。」
■三日坊主を活用しよう
・勉強の範囲はキリがないため、有限化する必要がある。
その範囲は、恒久的な「決断」ではなく、
一時的な「中断」によって定めるべきだ。
・そもそも勉強は、複数の専門分野を横断的に勉強したほうがよい。
分野の垣根を越えたつながりを発見することが勉強の醍醐味である。
シナジー効果で、ユーモアのある視点で仮説を立て、何か導けるかもしれない。
・中断によって仮固定された範囲を、さらなる比較によって広げていく積み重ねが、勉強を続けるということである。
■勉強を継続するための重要な習慣
継続するためには、
中断した勉強を再開しやすい環境を作っておくことが重要だ。
ノートブックアプリなどで複数のノートを管理し、
・何を読んだのか
・どこまで考えたのか、
・何がまだわからないのか
などを書き、いつでも簡単に開けるようにしておく。
サボることがあっても、経過の記録があれば、いつでも戻れる。
「もういいや」で決断したりすることに対する抵抗をしよう。
■締め
勉強に完了も完璧もない。
中断によって、一応の勉強を成り立たせる。
どんな段階にあっても「それなりに勉強した」のです。
大切なのは、中断と再開を繰り返すこと。
深追いは途中で押さえ、ユーモア(多様な視点)の方へ折り返す必要がある。
ユーモアとはすなわち、何らかの新しい見方を、ある程度の、できるだけの勉強で、仮固定すること。
そして三日坊主で、また別の見方にも切り替えてみる。
さまざまな別の見方を比較する、比較し続けていく。
日々、「一応はここまでやった」を積み重ねていくこと。
完璧など求めずに。