パステルカラーの『睡蓮』にうっとり♡「印象派 モネからアメリカへ」
上野の東京都立美術館で行われていた印象派展が、巡回展で東北の地へやってきました!!!
歓喜!!!嬉しい嬉しい嬉しい!!!
ということで、早速行ってきました✨
アメリカのマサチューセッツ州にあるウスター美術館が所蔵する印象派の作品の数々。
大満足の企画展で素敵な作品がたっくさん!!
12月に上野のモネ展で見た「睡蓮」
1年前、国立西洋美術館の常設展で見た
「睡蓮」
最近たくさんのモネの「睡蓮」と出逢うことができていて、とても嬉しい。
そんな中、今回の「睡蓮」はこれまで出逢ってきたものよりも淡い色合いで優しい印象。淡いパステルカラーで、紫やオレンジなどが差し色になっていて、なんともうっとり。
ポスターで何度も目にしていたけれど、やっぱり直接見ると、作品が放っている光とか存在感が全然違うなあ。あらためて感嘆しながら、ゆっくりじっくりと対峙することができました。
上野のモネ展の時は、見渡す限りの人・人・人・・・・人がひしめき合う中での鑑賞だったので、今回はその時よりも一つ一つの作品を堪能することができて大満足でした。
あらためて、筆のタッチや色の重ね方、どの角度から見るかによってのニュアンスの違いは、印刷では絶対に伝わらないもので。直接観てこそこのエネルギーを受け取ることができるのだなと、美術館へ足を運ぶことの価値というか、醍醐味を実感しました。
ウスター美術館は、美術館として、世界で初めてモネの「睡蓮」を購入した美術館だそうで。
画商と美術館の手紙(電報)のやり取りや、他の印象派画家との手紙なども資料として公開されていて、良好な信頼関係を築きながら、質の高い美術作品をコレクトしていくという過程が垣間見れて、面白かったです。
そう考えると、(とってもざっくりな言い方になるけれど)いろんな人の繋がりや尽力、功績があって、100年以上も前に描かれた絵をこうやって東北の地で見られるということが、とっても有難いことだなあ、奇跡だよなあと思わずにはいられませんでした。
ちなみに今回、そっかー!とあらためて気付かされたのは、【ヨーロッパ🇫🇷とアメリカ🇺🇸の位置関係】について。
当たり前だろと笑われると思うのですが…!
どうしても、日本が真ん中の世界地図が脳内で定着してしまっていると、アメリカとヨーロッパって右と左で反対にあるからめっちゃ離れているイメージで。
でも、よくよく考えれば日本とアメリカ、日本とフランス、よりもフランス⇄アメリカのほうが近い。フランスで産声を上げた「印象派」は、もちろん海を超えてアメリカの画家にも大きな影響を与えていったんだよなあ、と。
今回あらためてそっか〜と妙に納得しつつ、何事も「日本」中心ばかりで考えちゃダメだよねえと当たり前のことに気付かされました。(笑)
と同時に、印象派の画家達は日本美術である「浮世絵」に感銘を受けており、作風にも生かされてるわけで。印象派への影響力などを考えると、日本美術のことをもっと誇っていい気がする!な〜んて感じたりもしました。
連休明け、クラスの子ども達に話してあげたいネタがまた1つ増えました(笑)
お互いに影響を与え合いながら、印象派がどう世界に広がっていったのかがわかる、とても良い美術展でした。
ちなみに、モネやルノワールだけでなく、チャイルド・ハッサムやジョゼフ・H・グリーンウッドなど、アメリカ印象派の作品と今回たくさん出会えて、さらに印象派への見方が広がりました。
アメリカの壮大な「グランドキャニオン」をこんな素敵な色合いで表現するんだ〜!と。同じ印象派でもスケールの大きさや色遣いなどに違いがあって、面白かったです。
最近、美術史をほんのちょっぴりかじっているので、今までよりも絵を見る時に奥行きが感じられるというか。自分の中での広がる感覚がとってもおもしろい。
わたしにとって美術館へ足を運ぶ時間は、心の水分補給というか。心が潤う貴重な時間だなあと感じます。
以上、連休前半の美術展レポでした!
お近くの方はぜひ!
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!
おしまい。