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どんぶり勘定な話

何から話したらよいのか、、

今日は、思いつくままに書くね。


私の兄はずっと髪が無いです。病名はなんていうんだろう。
小学6年の頃に髪が抜け始めて、中3の頃には頭はつるつる、眉毛もまつ毛も無くなっていました。そしてそのまま、現在は40数歳になる、どこにでもいる、普通の兄です(こだわりは強め)。
高校生の頃には治療をやめて、カツラは若い時に試していたけど、すぐにやめて、今はありのままの姿で会社員をしています。

兄は中学生の頃、毎月、頭皮に7か所ほど、部位をずらしつつ皮下注射していくという、たいそう痛そうな治療を受けていました。

兄はおとなしくて、めったに口答えをしない、勉強はできる、どんくさい太っちょタイプの男子で、辛そうにしながらも、黙って親に連れられては、たくさんの注射を受けて帰ってきました。
月に一度、髪のない頭に、小さなデコボコ(皮下注射の薬液が吸収されるまで頭皮がデコボコしている)をいくつも作って、時にはジワっと血をにじませたりもして、ソファに座って本を読んでいる兄の姿はとてもインパクトがあって、私の心にちょっとしたトラウマを残しました。

まあ、兄はたぶん、かなりの不器用さんで、学校でもからかわれて困っている姿を見かけたので、それもあって、この頃の兄の姿が私の心から消えないのだと思います。


私が子供だった頃、脱毛の原因はストレスと聞きました。私は今に至るまで、脱毛について熱心に調べた事がないので、その機序は詳しく知らないのですが、ただなんとなく、私もいつか髪がなくなるのかもなぁ、ちょっと怖いなぁと思っていました。

結局、今に至るまで、私の髪はまとまって抜けることはなく、ストレスが高じると、私は頭皮じゃなくて胃にくるんだなぁと最近は思っています。



先々月、中1の次男の散髪を終えたところ、うなじの少し上のあたりに、直径1㎝程度の円形で、髪のない部分を見つけました。

「う~~~ん、、、」

と私は腕組みして、旦那さんにだけ、こっそり情報共有しました。


先週、髪が伸びたので散髪に行くと、直径1㎝だった円は2㎝くらいに。他にも、小さな髪のない部分が3つ、新たにできていました。

翌日、皮膚科に連れて行きました。

いつもテンションの高い女医先生は、ハスキーボイスで「あ!髪抜けてるネー!中学生だもん、あるある。すぐ治るよ!!これ塗って、おじさんみたいな匂いのぬり薬しかないのよネー!いい??平気?!」と、言われました。

緑色のぬり薬をもらって帰ってきて、それから毎日、お風呂上りの次男をつかまえて、頭に薬をぬりぬり、ぬりぬりしています。

女医先生に「おじさんくさい薬でごめんね」と言われた薬は、蓋をあけるとすぐに「あ、これお兄ちゃんの匂いやわ」と、とても懐かしく感じられました。


先々月、次男の頭皮に肌色の水たまりを見つけてからというもの、

私の心の中に、「う~~~ん、、う~~~ん、、」って、腕組みして悩む、いや、それとも、何かを悩み始めようとしているような、自分でも分からない感覚があって、ふとした瞬間に、

ただただ、ただただ、「う~~~ん、、、」という気持ちにおちいっていました。


次男を皮膚科へ受診させるのに、目的を告げずに連れて行くわけにはいかないので(脱毛は後頭部なので本人はまったく気が付いていなかった)、受診の前日、次男を呼んで、彼の頭皮の状況を説明しました。

私:「あのな、ちょっと聞いてな。お母さん、この間気づいたんやけど、次男な、頭の後ろに、、毛が抜けてまっとるとこあるんや・・に・・???ふふ、、ぶっふぁーー!!(話しの最後に、次男を可愛いと思う気持ちが溢れてきて、なぜか吹きだしてしまう私!大失態!!)」

次男:「えーー???げははは!!おれはげてるの??うそーーー!!!あははは。(つられて?なのか次男も爆笑!)」

私:「あーうん。せやけどお医者さん行けば大丈夫やから。なんていうか、髪って、あってもなくてもどっちでも大丈夫やしな!」

(私と次男が笑っているので、通りかかった長男もチラッと笑って去る)


という事があってですね。


いや、、文章にすると、肝心の場面で吹きだすなんて、ひどいお母さんやなって、反省の気持ちが湧いてきて、次回はもっと気を付けようと思うのだけど、
その後、次男は特別、脱毛について気にしている様子もなく、いつも通りに学校へ行き、家でも変化はないように感じます。

小学生の時から支援学級にいる子で、春から中学校にあがり、環境の変化に慣れようと精一杯頑張っている姿を見てきて(まず学生服のボタンとベルトに苦戦する所からでした)、逆に、次男が怠けたりだらけている姿もよく見てきて、総合して考えると、うまく言えないのだけど
「次男よくやった。がんばった証拠やな、えらいぞ、お母さんは誇りに思う」
みたいな気持ちも、私の中には少しあって、

それは、次男のストレスというと、人間関係ではなく、中学校という環境についていく事だったので、とか、そういう事情もあるのですが、(うう、一文が長い(;'∀'))

まとまりがなくてごめんなさい。


たぶん、次男は、大丈夫かなと思って。

「う~~~ん、、う~~~~ん、、」の、私の心の音は、もう止めてもいいかなと思って、それで、今日は書きました。

実家にいる私の兄はずっと髪がないので、次男にしてみれば、髪の無い人は赤ちゃんの頃から見慣れているし、何てことないのかもしれないなと思いつつ。でも、そうそう人の心は単純ではないよな、とも思いつつ。


引き続き、枠を広げてゆるめて、先生方やいろんな先生のお力を借りながら!次男を見守っていこうと思います。


読んでいただきありがとうございます。

がんばろう!エイエイオー! \(*´з`)/

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