ブロッカーが出てきたらどうする!?
こんにちは!AIトラベルの藤本です。
今日は業務改善失敗例第2弾です。タイトル通り、業務改善を行おうすると必ず出てくるブロッカーの存在についてです。ブロッカーがなぜ発生するのかを知り、事前に対策して良き業務改善を行いましょう!
そもそもブロッカーとは
業務改善下に現れるブロッカーとは、私は以下のように定義しています。
「業務改善を好ましく思わずに現状維持を望む人」
つまり、現状の業務フローを変えられると、何かしら都合が悪くなると感じている人たちのことですね。業務改善とは、その名前の通り、業務をいい方向へ進めていくはずなのに、それをやられると困る人がいるというのは何とも不思議な話です。
ブロッカーあれこれ
ではどういう方々がブロッカーになるのでしょうか?ここでは、あなた方の改善業務を阻むありがちなブロッカーをご紹介したいと思います。
①ブラックボックスを抱えている
ありがちなブロッカーです。自分の仕事をブラックボックス化させてしまっているため、意図的かそうでないかは不明ですが、自分しか業務が分からない状態になってる場合、業務フローの変更を嫌うケースが出てきます。
理由は様々ですが、「自分だけの仕事を囲いたい」、もしくは「長い間同じ方法で業務しているので、変えるのが面倒」という場合が多いように思います。しかも、上司も内容を把握していない場合が多く、「あの人が言うのであればしょうがない」というようなことを言われる場合も多いです。
②とにかく変化が嫌い、現状維持タイプ
理屈ではないのです。とにかく今の仕事を変えたくない。どんな非効率な仕事も慣れてしまえばそれなりにこなすことができる。もうこなせるんだからそれでいいじゃないか、というタイプです。
自分のリズムを崩されたくない、というだけで非効率な業務を残されていてはたまったものではありませんが、こちらもそれなりに多いのではないでしょうか。
③ITリテラシーが低く、マニュアル作業が安心する
頻出ケースです。当然ですが、人は理解できないことを嫌います。
ITリテラシーが低い人は、どんなに便利になると言われてもゴールが想像できないので、いくら効率化されるかを話しても「本当に?」と怪訝な顔されてスルーされてしまいます。
またこのタイプが管理職等意思決定側にいると厄介です。自分たちが実もをやっていないのでさらに業務理解が及ばず「なんとかなるだろ」「費用をかける意味が分からない」などの常とう句が出る可能性も高いです。
ブロッカーが厄介なのは
ブロッカーは厄介です。なぜなら彼/彼女は息を吐くようにネガティブな発言をしてきます。「今までのノウハウの蓄積がなくなってしまう」「本当に効果があるのか」「そんなことよりほかにやることがあるのではないか」
このようなことを言われ続けると、よくない空気がプロジェクト内に蔓延します。こんなに反対があるのでは、そもそも稟議が通るのだろうか…、やめた方がいいのではないか…、などと思ってしまいます。
でも諦めきれない!ブロッカーの対処法
ブロッカーは強力です。ですが、まだあきらめてはいけません。何も考えずに業務改善に取り組んでいるわけではありません。非効率な現状があるから、何とかして効率的な業務にしたい。もっと他にやらなければいけない業務があるから、単純作用をなくしたい。。。やらなければいけない理由があるはずです。大丈夫です、我々には対処法があります。これからその対処法について書きたいと思います。
①ブラックボックスや②現状維持タイプはプロジェクトに入れると場をかき乱すことが多く、対面で説得しようとしてもなかなかうまくいきません。こういう場合は素直に権力を使いましょう。彼/彼女らの上長に自分たちの業務改善の意義をプレゼンし、味方になってもらうのです。ちゃんと効果の出るプロジェクトであれば、やらない理由はありませんし、それなりにえらい人はやはりそこら辺の損得は考えてくれる(はず)。
③のITリテラシーが問題になるケースは、その象徴的な人を巻き込みましょう。私もクラウド導入の際に、ITリテラシーが低い影響力の強いベテラン営業部長が壁になりそうなときに、思い切って彼を導入のテスターになってもらい、彼が使いやすいようにいろいろ工夫を凝らしました。そして全社説明会の時のデモをやってもらい、「俺でもできるんだからみんなできるだろう」という名言を言っていただき、プロジェクトの成功を確信しました。このタイプは味方につけると一気に成功を引き寄せることができます。
最後に
業務改善を行う際には様々な障壁が出てきます。その一つがブロッカーの存在ですが、何かやろうとするときには必ずブロッカーはいます。ですので、ブロッカーが出たときには冷静にどういうタイプかを分析して、乗り越えていきましょう。越えられない壁はありません!