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【最新版】DeepSeekの完全使用ガイド:使い方・活用テクニック・制限事項をご紹介!
DeepSeek R1のリリース日から私はDeepSeekについての記事を書き始めましたが、これほどまでに話題になるとは予想していませんでした。コメント欄を確認したところ、多くのユーザーがDeepSeek R1の持つ可能性を十分に活用できていないことが分かりました。
DeepSeek R1を私たちの右腕として活用するため、便利なヒントと具体例を交えてこの記事を書きました。
DeepSeekの使い方
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初心者の方々のために、DeepSeekの使い方について説明させていただきます。経験者の方はこの部分をスキップしていただいて結構です。
現在、DeepSeekは以下の利用方法を提供しています:
ウェブ版:https://chat.deepseek.com/にアクセスして直接利用できます。
アプリ:スマートフォンでQRコードをスキャンしてダウンロード。
デフォルトではDeepSeekはV3モデルを使用していますが、ディープシンキングをクリックするとR1モデル(現在「シリコンバレーを震撼させている」モデル)に切り替わります。
DeepSeekの横にあるオンライン検索機能は、デフォルトでは数ヶ月前のトレーニングデータを使用します。最新のニュースを参照したい場合は、オンライン検索をクリックすると、DeepSeek R1が最新のウェブデータを基に回答を最適化します。
また、DeepSeekはサービスステータスの監視機能を提供しており、https://status.deepseek.comでサービスの状態を確認できます。
サービスステータスが赤色の場合、「サーバーが混雑しています。後ほど再試行してください」というメッセージが表示されることが多くなります。
DeepSeekの具体的な活用テクニック
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それでは本題に入りましょう。DeepSeek R1を私たちの強力なアシスタントとして活用するための具体的なテクニックを見ていきましょう。
(1)直接要求を伝える
まず、DeepSeekとGPTなどの主要な大規模言語モデルの違いを説明しましょう。
GPTなどの主要な大規模言語モデルは命令型モデルとして設計されています。このタイプのモデルでは、詳細な手順を示さないと望ましい回答が得られません。
これに対し、DeepSeek R1は推論型モデルです。このモデルは詳細な手順を必要とせず、むしろ細かすぎる指示はモデルの性能を低下させ、本来の能力を制限してしまいます。
DeepSeek R1は、公開された論文でも述べられているように、プロンプトの内容に敏感に反応します。最良の結果を得るには、ユーザーが課題を直接的に説明することが推奨されています。
(2)万能質問テンプレート
質問を直接投げかけても良い回答は得られますが、「背景説明」という簡単な工夫を加えることで、回答の質が大きく向上します。
背景説明とは、DeepSeek R1に対して、自分の立場(例:IT業界のサラリーマン)、現在の習熟度(例:メディア運営初心者)、期待する役割(例:メディア運営の専門家として)などを具体的に伝えることです。
DeepSeekの回答が期待通りでない場合もあります。そんな時は制約条件を追加することで、回答内容を調整・最適化できます。
つまり、この万能な質問テンプレートは:背景+要望+制約条件(任意)という構成になります。
DeepSeekは非常に親切なアシスタントで、単語・文法・読解・作文の効率的な学習方法はもちろん、試験対策のコツや実践的なトレーニング方法まで提供してくれます。
アシスタントの回答をさらに掘り下げたい場合は、気になる点について詳しい説明を求めることができます。
このシンプルなテンプレートを活用することで、日常的な問題の90%が解決でき、DeepSeekは仕事・学習・生活において、すぐに頼れるアシスタントとなるでしょう。
(3)DeepSeekをもっと分かりやすく話させるには
テンプレートは便利な機能ですが、専門分野についての質問をすると、DeepSeekは専門用語を多用して説明する傾向があります。
その分野に詳しい人であれば、専門用語を使った説明で問題をすぐに理解できます。
ただし、その分野に詳しくない場合は、専門用語が難しすぎて内容を理解できないことがほとんどです。
そんなときは、プロンプトに「分かりやすく」「平易な言葉で」「誰でも分かるように」といった指示を加えるだけで、DeepSeekの使い勝手が大きく改善されます。
(4)応答の模倣の活用
「Xを模倣する」「Xの口調やトーンで」「Xの内的独白として」といったプロンプトを活用することで、DeepSeekの使用体験をより豊かなものにできます。
(5)高度なテクニック
ここでは、複雑ながら効果的な高度な使用方法をご紹介します。
● 複数モデルの組み合わせ
複雑なシーンでは、1つのAIモデルだけでは十分な効果が得られないことがあります。そのような場合、DeepSeek R1とGPT-4o、またはClaude 3.5 Sonnetを組み合わせることで、より良い結果を得ることができます。
基本的な手順としては、まずDeepSeek R1で問題の解決方法を探り、その回答を基に指示型大規模モデルで結果を生成します。
● ビジネス分析
ビジネス分析では、「ウェブ検索」機能を活用してリアルタイムで情報を収集し、さらに関連ファイルをアップロードすることで、詳細な分析が可能です。
アクセスできないウェブページについては、資料を手動でダウンロードしてからDeepSeek R1にアップロードし、分析を依頼することで対応できます。
DeepSeek R1は詳細な手順の提供に加え、mermaidチャートの生成も可能で、実用性が高いツールです。
DeepSeekの制限事項
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DeepSeekは特定の種類の質問に対して「この種の問題は対応できません」と表示することがあります。
主な制限事項は以下の通りです:
センシティブなコンテンツ:国内の審査基準により制限されており、詳細は割愛させていただきますが、ご理解いただけると幸いです。
長文コンテンツ:現在のDeepSeekモデルは、コンテキスト長が最大6万4千トークン、出力長は最大8千トークン(デフォルトは4千トークン)に制限されています。
※トークンとは、単語、語根、接尾辞、句読点などの意味を持つ最小単位のことです。
参考として、主要な大規模言語モデルの最大コンテキスト長は以下の通りです:
● GPT-4、GPT-4-1:12.8万トークン
● Claude Pro:20万トークン(テキスト約500ページまたは画像100枚相当)
● Gemini 1.5 Flash:100万トークン
● Gemini 1.5 Pro:200万トークン
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。記事がお役に立てた、または良いと感じていただけましたら、「いいね」、「ブックマーク」、「シェア」をしていただけると嬉しいです。人工知能ツール シェアラーでした。また次回お会いしましょう。