#131 カタカナの3つ目の使い方
消えたカタカナと、消えないカタカナ
日本語には,漢字の読み方を示す”ふりがな”には、「ひらがな」と「カタカナ」の二種類があり、文章などで「ひらがな」の方がよく用いれれています。.”歴史的仮名遣い”の「ヲ」や「ヰ」や「ヱ」などはワ行の”ひらがな”と一緒に多くが姿を消しましたが,カタカナのほとんどは使用頻度が少ないながらも、まだ残っています.
「何故カタカナは、無くならないのカナ?」と、以前から不思議に思っていたのですが,”フッ”とその理由が分かりました.
私が考えるカタカナを使う場面
1)外来語の音を表現
2)心の中を表現
3)平仮名ではなく同時に漢字を使いたくない時
小学校で習ったのは、最初の2つだった気がします。英単語を日本語文章に書くときや、詩や小説で作者の心の呟きが文字になる場面でした。三つ目は、最近のニュースで”気づき”ました.
「空飛ぶ車」ではなく「空飛ぶクルマ」
最近ニュースでよく、「そらとぶくるま」という言葉を聞くと、違和感がありました。「車」イコール「自動四輪車」と思うと、(「空飛ぶ自動四輪車?」って、タイヤで空は飛べないのでは?それって、ヘリでしょ?)と考えてしまうと腑(ふ)に落ちません。
「CAR」は「車」ではなく「クルマ」
「そらとぶくるま」というのは、”Flying Car”という海外のニュースを日本語に訳したことがキッカケのようです。普段、英語の”CAR”は、日本語の”車”に訳させることが多いですが、「車」という日本語の単語には、”丸いワッカ”、あるいは、”荷物を乗せ運ぶモノ”のような意味が含まれ、英語のCAR(AUTOーMOBILE)とはカバーする意味の範囲が微妙に違います。”自動”で”ドアからドアへ簡単に移動できる乗り物”と言うのが、英語の”CAR”に含まれていると思います。”CAR”をそのまま”車”と置き換えてしまうと、”車”と言う言葉もつ意味を一緒に含んでしまうので、あまり”手垢”(テアカ)がついていない、カタカナをわざと使い”空飛ぶクルマ”とウェブなどでも一般的に書かれているようです。ちなみにウェブで検索しても、”空飛ぶ車”と書かれたニュース記事はほとんど見つかりませんでした。
海外の皆さんが日本語を勉強する時には、「漢字」「ひらがな」「カタカナ」が混在する日本語の文章、読み難いでしょうね。それらを使いこなしている方、本当にすごいなぁーと”カンドゥ”します。