#233 変わる言葉の意味
「USB」
現在,多くの人が誰かに「USBを取って」と言われれば,目の前の“USBメモリ”を手渡すと思います.では,「ウイルスの影響は?」と質問されると? さて,コンピュータウイルス? あるいは,生物に影響を与える自然界のウイルス? どちらを思うのでしょうか? 将来,「ウイルス? 昔は聞いたことがありましたが,最近は聞かないですね.」と言えるようになると良いなと思います.
「勉強」
私が小学6年生の頃(今から46年ほど前),初めて市立図書館の電子複写機(コピー機)を使った日,「あーこれから,図書館で本を探し出して,書き写すのが“勉強”と言わなくなるんだなぁー」と思いました.書籍の複写は珍しくなくなり,日本語の活版印刷用の“植字”(写植)がなくなりワープロで誰もが簡単に日本語文書を印刷できるようになり,情報が洪水のようにあふれてきたのが私の中学生以降でした.
「学習」
さて,“生成AI”(生成的人工知能)と呼ばれる技術が現れ,これからの「学習」は,どういう意味になるのでしょうか?目まぐるしく進む技術に使われるのではなく,使いこなせるように,私たち自身常に“勉強・学習”が必要なのだと思う今日この頃です.
(写真は、リノベーションされた京都市美術館の床タイルの接写写真。訪れたお気に入り建築の思い出写真からの一枚。古き良きものは、いつまでもその価値が褪せない。気持ちを伝える「言の葉」もまた色褪せない気がします。)