「The Very Best of Pluto Selection 2021」を公開しました!
1.はじめに
プレイリストレーベル・PlutoのセレクターのAiです。
Plutoは“人々の生活に寄り添うプレイリストの制作を通じて、音楽リスナーに「新しい音楽を発見する楽しみ」を、アーティストに自身の楽曲を広める機会を提供すること”をミッションに2018年に活動を開始しました。
音楽エージェントやライター、企業勤めの会社員等、音楽を愛するセレクターたちが作成するプレイリストをSpotifyをプラットフォームとして公開しています。
※Plutoの詳細はコチラ!
2020年からなかなか出口が見えないコロナ禍が続き生活様式や仕事観が変化、さらには度重なる自粛と我慢で世の中が閉塞感に包まれる中、音楽が私たちの支えになってくれた場面は少なくなかったのではないでしょうか。
Plutoにとっての2021年は、毎週最低1本のプレイリストの公開や更新をはじめpodcast「Puto Radio」の開設、企業のブランドコンセプトに沿ったプレイリスト制作等を通じてアーティストたちの創る素晴らしい音楽とリスナーをつなぐ架け橋としての活動により一層力を入れてきた1年でした。
今回、Plutoでは各セレクターたちが考える”2021年を象徴するベストトラック”をまとめたプレイリスト「The Very Best of Pluto Selection 2021」を公開しました。
各セレクターのコメントも記載しますのでPlutoが選ぶ2021年のベストトラック、ぜひお楽しみください!
2.The Very Best of Pluto Selection 2021
3.選曲とセレクターコメント
◆Ai_Tkgk(Twitter)
選曲
・あっこゴリラ, Moment Joon「DON'T PUSH ME」
・クレナズム「あなたはさよならをここに置いていった」
・KEMURI「そらのライオン」
・For A Reason「Carry On」
・Little Simz「Woman」コメント
2021年は公私共に大きな変化のあった1年でした。仕事ではほぼ毎日在宅勤務という状況を過ごしつつ9月には異動により働き方や必要なスキルが大きく変わる状況になりました。
Plutoでは従来の担当に加えて複数の企業プレイリストを作成したりPodcastを始めたりしましたし、プライベートでは(在宅勤務も相まって)妻と共にほぼ1歳になる娘とほぼ毎日向き合って大変でありながらも非常に大切な時間を過ごすことが出来ました。
振り返ってみると何度目かになる人生の転機となった今年、ベストトラックも自ずと自分の状況の変化に紐づいたものが目立つ結果となりました。
赤ちゃん向けテレビ番組「シナぷしゅ」はマンスリーソングに僕の大好きなKEMURIを選んでくれ、娘と一緒に音楽を楽しむという僕の夢を早々に叶えてくれました(一緒に踊れるのって最高!)。
30代も後半に差し掛かり少しづつ衰えを自覚しはじめたり、大人にならなければならなかったりする状況を打開する原動力をくれたFor A Reasonとあっこゴリラ&Moment Joon。娘の将来を想い、素晴らしくあれと願いながら何度も聴いたLittle Simz「Woman」。新しい音楽を聴き続けることで大好きな音楽と出会い続けられることを確信させてくれたクレナズム・・・どれも最高な楽曲たちです。
来年ももっともっと素晴らしい音楽たちと出会って素晴らしい経験ができる。そう思うだけでも年を積むって最高だって思い続けられますよね。セレクタープロフィール
妻と1歳になる娘、保護猫2匹と毎日面白おかしく過ごすことをモットーに生きてる会社員。全国出張する営業担当から新商品や海外展開準備部隊に異動になって四苦八苦していた2021年。やっぱり原動力になったのは家族の存在と大好きな音楽、そしてフェスへの渇望でした。
◆石松 豊(Twitter)
選曲
・高木正勝「環」
・paniyolo「Feel」
・別野加奈「死の光」
・[.que]「magic hour」
・yutaka hirasaka「letter -second page-」コメント
今年の、特に前半はオフラインで音楽に触れ合える場が厳しい状況が続いていましたが、そんな中でも音楽に真っ直ぐ向き合った、聴き手も自分を見つめ直せるような楽曲との出会いが多かったと思います。
自分もプレイリストやイベント制作で、この先が読めない世界の中でも音楽を通して日々の生活が少しでも心穏やかに過ごすことができたら..と考えていた気がします。
ベストトラックは選びきれないですが、特にお気に入りの5曲をセレクトさせて頂きました。いつも傍にある光に目を向けられるような、ちいさな音楽の旅が皆さんの日々にもありますように!セレクタープロフィール
Gerbera Music Agencyでブランドプレイリストをはじめとしたブランド×音楽の企画制作を担当。個人でプラネタリウムやゲストハウスでコンセプト立てたライブイベントを企画するのが趣味。2020年には原美術館でオンラインライブを開催。穏やかな音楽と、揺らぎのある風景と、祭があればよい。
◆草野 虹(Twitter)
選曲
・San Holo「IT HURTS!」
・OVER KILL, Yokai Jaki「ボケ死ね -Remix」
・星街すいせい「Stellar Stellar」
・YOASOBI「怪物」
・black midi「John L」コメント
洋楽邦楽問わずマイベストトラックというと、やはり難しい…ということで、印象的かつ記憶に残った楽曲を絞りに絞って、「これ!」といえる5曲を選びました。
結果として、溢れんばかりの加速と降下、そのなかで情動が煮えたぎり、痛みと健やかさに寄り添い表現したスリリングなものに。セレクタープロフィール
福島、いわき、ロックの育ち。Real Sound、KAI-YOU.net、インサイド、Rolling Stone Japam、indiegrabなどでライター/インタビュアーとして参加。音楽プレイリストメディアPlutoのプレイリストセレクターとしても活動中。
◆コイズミリナ(Twitter)
選曲
・GRAPEVINE「ぬばたま」
・ROTH BART BARON「HAKU」
・Puma Blue「Velvet Leaves」
・Armlock, Nearly Oratorio「Power of a Waterfall」
・yardlands「ignored」コメント
去年から始まった『The Best of Under the Radar Indie』(月1更新)と『New Release Discovery』(隔週更新)という2つのプレイリストを1年がっつり更新し続けた結果、毎年恒例のSpotifyまとめによると、自分のアカウントでは3000組近くのアーティストの楽曲を聴いていたそうです(びっくり)!
国外と国内のインディーアーティストの楽曲に耳を傾け続けたおかげで、本当にさまざまなアーティスト/楽曲との出会いがあって日本中に、そして世界中に音楽を作る人々が本当に多くいることを改めて感慨深く思う1年でした。日々新たな音楽が生まれ続けていることに敬意を表して、来年も自分にできることをやり続けられたらいいなと思います。
今年のベストトラックはというと、やはり敬愛する2組のバンドの新譜が胸に響いたので、GRAPEVINE『新しい果実』、ROTH BART BARON『無限のHAKU』からの1曲を。海外勢で一番よく聴いていたのはPuma Blueのアルバム『In Praise Of Shadows』。 Simon Lam(Nearly Oratorio)の新プロジェクトArmlockのEP『Trust』もよく聴いていました。 そして新世代のアーティストで印象的だったのが東京を中心に活動するバンド・yardlandsの楽曲たち。今後の活動により注目したいと思います。
◆金野 和磨(Twitter)
選曲
・OHTORA, maeshima soshi「SEASIDE MAGIC」
・cesco「4th of July」
・Furui Riho「Sins」
・水曜日のカンパネラ「アリス」
・EASTOKLAB「Sapiens」コメント
今年は仕事柄お仕事で携わっているアーティスト、そうでないアーティスト含め、さまざまなジャンル/多数の楽曲を聴きました。オーバーグラウンドで活躍するアーティストよりもネクストカミング枠のアーティストの楽曲に触れることが多かったと思います。
今回はそれら楽曲のなかでも特に聴き込んだ5曲を選ばせていただきました。いずれも聴いていて心地よく、リピート再生を繰り返しても飽きない、これからも聴いていくであろう楽曲です。
この5組のなかから次世代を担うアーティストが台頭してくるのではないかと思っています。セレクタープロフィール
音楽業界専門のインターネット広告代理店 Gerbera Music Agency合同会社、Spotifyプレイリストメディア Plutoの代表をしています。日本から世界で活躍するアーティストをたくさん輩出することを目標に活動しています。宮城県気仙沼市出身。
◆JURI OTA
選曲
・小林私「風邪」
・竹本健一「Love Yourself」
・Penthouse「Jukebox Driver」
・Tony Bennett, LADY GAGA「I Get A Kick Out Of You」
・Måneskin「I WANNA BE YOUR SLAVE」コメント
2021年は、個人的にかなり慌ただしかったこともあり以前より音楽に触れる機会が少なくなってしまったのですが、この5曲はその少ない機会で私の耳を一瞬で夢中にさせてくれた5曲です。
昔はHR/HMしか聴いていなかった私ですが、年齢を重ねるほど音楽の幅も広がり最近はどんな新しい音楽が生まれているのかとても楽しみにしている自分がいます。Plutoでもリスナーの皆様に新しい音楽と出会う機会を提供出来るよう来年はもっと音楽と触れ合うようにするぞ!とこの場を借りて新年の抱負とさせて頂きます。
◆久岡桂子
選曲
・崎山蒼志「嘘じゃない」
・Yoyo Sham「fly -電影「少年的你」片尾曲」
・BUMP OF CHICKEN「Flare」
・SuiseiNoboAz「それから」
・時速36km「天使の声」コメント
今年もコロナに振り回された一年でした。大小はあれど、みんなそれぞれに色んなことを我慢したり諦めたり。そんな中で音楽は勿論、映画や漫画など多くのカルチャーが生活のなかにあかりを灯してくれました。
今年わたしは五年間勤めたアパレルを退職し、音楽業界に転職、上京と自分を取り囲む環境が目まぐるしく変わりました。諦めたり諦めきれなかったり手に入れたり失ったりしました。
悲しいことがあった日にはふとんを顔まであげてBUMPや時速を聴きました。傷ついた心ややりきれない感情をさすって手当てをしてくれました。
がんばるぞ!という日には、イヤフォンの中で崎山蒼志くんが"これからの未来は何処へでも繋がれる気がしてくれるの"と力強く歌ってくれるたび世界がすこし光って見えました。
理不尽な悲しい別れのあとにはボアズを聴きました。"それから" という曲の中に"すべての夢には続きがあるぜ あの希望には必ずパート2があるぜ"という歌詞があります。「いつか」がいつ来るかはわからないけれど、「また必ず巡り会う」と言い切ってくれたこの歌は暖かかったです。
こうして年末を迎えられること、当たり前じゃないです。音楽を作ってくれた人、届けてくれた人。あなたたちがいたからこそ豊かで心身共に健康な今が成り立っています。気の抜けない日々はまだ続きそうです。みなさん、あたたかくしてどうぞ良い年末をお過ごしくださいね。セレクタープロフィール
音楽業界専門のインターネット広告代理店 Gerbera Music Agency合同会社、Spotifyプレイリストメディア Pluto所属。日本のロックバンド・ココロオークションマネージャー。人種国籍超え、音楽を通じて人と人とが心通わす瞬間を作り出したいという想いのもと活動しています。
1995年アメリカ生まれ日本育ち。現在中国語勉強中。
◆峯 大貴(Twitter)
選曲
・sunsite「転がる石の夜」
・シャンモニカ「スターチス」
・渚のベートーベンズ「アメリカ」
・BIALYSTOCKS「ごはん」
・YMB「コバルトブルー」コメント
Plutoでは主に『JAPANESE NEWEST FOLK』、『KYOTO POPPERS DELIGHT』、『OSAKA POPPERS DELIGHT』を担当しているので、国内アーティストの中でも飛び切り歌に惹かれた5曲を選びました。
30代に突入したのを機に、会社員を辞めたり、新しく雑誌を作ったり、音楽以外の取材に取り組んだり……激動と言われればそうなのですが、新たな刺激に日々わくわくしながら過ごしていたらいつの間にか年末といった気分です。今年得たその刺激を代表するのがこの5曲です。セレクタープロフィール
1991年生まれ。大阪北摂出身東京高円寺在住。ライター / ANTENNA副編集長。ミュージック・マガジン、CDジャーナルを始め、各種媒体でも執筆。
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以上、Plutoがおすすめする2021年のベストトラック全35曲でした。
私たちは来年も素晴らしい音楽を国内外に紹介していくことをモットーに活動してまいります。来年もよろしくお願いいたします。それではみなさま、良いお年を!