リンゴを食べるペガサスによろしく
「人のいいところを見つけるのが上手いよね」
最近、言われて1番嬉しかったこと。
自負もあるけどそれだけじゃない。
自分のいいところを羅列していくのだって朝飯前だと思う。
ナルシストかと問われたら首を縦に振るかもしれない。実際に問われたことはないからわからない。
問われる前にそう揶揄されることの方が多かったから。
僕のいいところ。
こんな風に文章を書くのが好きだ
得意だ。とは言えない。
少しだけその理由を話してもいいかな
_______
類は友を呼ぶようで、
僕が好きだから、僕みたいに文章表現が好きだという人が周りに集まってくる。
生まれてはじめて、敵わないと確信した人がいた。天才という言葉はこういう人のためにあるんだろうと。
そんな体験はなかなかできない。したことがある人も少ないと思う。
二日酔いの朝にバームクーヘンを押し込まれたよな、受け入れたくないモノを無理やり飲み込まされた。
琥珀色の髪をした彼女の書く文章はそれほどに、ある人にとっては軽やかに弾み、僕にとってはズッシリと響いた。
あれ以来、文章を書くのが得意だとは言ってない。
彼女が今、何をしているのかも知らない。
きっとあの時みたいに、「無農薬だから」と得意げにリンゴを皮ごと齧ってるんじゃないか?
だから正直、僕が書く文章なんてダレトク?って思う。僕を知ってる人が読む分には多少の面白さがあるのかもしれない。
でも、知らない人に読んでもらうほど大層な代物ではない。
彼女に会って以来、書くのも辞めていた。
だが僕は実際こうして梅雨入りした小田急の快速急行の中で文章を書いている。
このメディアを作った、あいきゃんが「あんたは文章を書いた方がいい」って言うから。
もしも本当に彼女が言うように、僕の遺したこんなモノローグが誰かのココロと共鳴する瞬間があるのなら、
それは悪くないなあ、とニヤリとしている。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?