関係詞を直感的に理解してみよう

関係詞。教科書的な言い方をすると「一つの文章をなにかしらの文章成分を修飾できる形に変える役割を持つ単語」。
which、who、that、what、where、whenがある。

例を見てもらったものが一番早いのでとりあえずwhichだけ見てみよう。

I have a car which was my father's one.
(元々は父のだった車を持っている。)

例文1-1

なるほど。なんか動詞が二つあるな、ってことぐらいしかわからん。
……あれ? 一つの文章*には動詞一つしか来られないんじゃなかったっけ?
(* 正しくは「節」だが、まぁ細かいことは今は気にしないでおこう。)

でもこれは正しい文章。ならちょっと発想を変えて、
「じゃこれ元々2つの文章だったものなんじゃ?」と考えてみよう。

ここでこの文章を二つに分解しようとすると

① I have a car. / ② The car was my father's one.
(車を持っている。 / その車は父のものだった。)

例文1-2

になる。
まぁ日本語でも理解はできると思う。
車を持っていて、その車が父のものだったから、最終的に
「父のだった車を持っている」になる、という。

この二つを合ッッッ体!!!!!させたのが例文1-1なんだが、
文章ではなくなった(文章の中で単語のように一つの役割を持つようになった)やつはなんだろう、と探してみると、
案外すぐ、文章②だろうな、と気づくだろう。日本語訳でも「~だった」となっているから。

じゃあ、②番だったであろうところを見ると、な~んか足りない。
そうだ、「The car」がどこかに行って、そこに「which」が入っている。
『なんだ、この「which」。』と思うかもしれない。
まぁ、ちゃんと用途があるから文章から省略されずに残っているんだろうけど。

さて、ここで僕たちが元々知っている「which」の意味を思い出してみよう。
そう、5W1Hとかで覚えさせられるものの「which」だ。意味は「どれ」。
「Which is yours?(どれがおまえのなん?)」での「which」だ。

つまり、なにかしらの「もの」を意味するんだろうな、ってことはわかるかもしれない。
じゃさっきの合ッッッ体!!!!!例文をこう訳すこともできるのでは?

I have a car which was my father's one.
(元々は父のだったものである車を持っている。)

例文1-3

こう、解釈すれば少し「which」の役割がわかりやすくなるんじゃないだろうか。
「which」が元々『「もの」のどれか』という意味を持っているから、
その後ろに文章が続くことで『~のどれか』の部分を補っている。

さらにこの「which」は元々「the car」に代えて出てきたものだから、
①の文章にあった「a car」の横に来てこれを詳しくする形になった、という。

……これで少しでもなぜ「which」がこの役割を持ったのか、
そして「which」の後ろの文章だったものから、何がが消えた理由を理解してもらえたら嬉しい。

先程言った「which」以外の関係詞も基本的な理屈は同じだ。
ただし使う用途など、細かな違いはある。
後程この違いを書いて載せるかもしれないし載せないかもしれない。楽しみにするなり自分でサーチしてみるなり好きにしてほしい。

それでは、また。


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