憶えていること、忘れてしまうこと
人間は、どんなことを憶えていて、どんなことを忘れてしまうのでしょうか。
意味記憶ということばを聞いたことがありますか?
人は、自分にとって意味のある事は憶えているのだそうです。逆に自分にとって意味のないと思われることは忘れてしまうとのこと。
では、自分にとって意味のあることってどんなことでしょうか?
それは、楽しい、嬉しい、美味しい、可笑しいなどの感情が伴うことだそうです。逆に、悲しい、悔しい、不味い、恥ずかしいなどの感情も意味記憶に結びつきやすいとのこと。
ただし、思い出は美化される、と言われるようにわざわざ負の感情を思い出したい人はいないわけで、正(プラス)の感情に付箋がつけられ、意味記憶として本人の記憶の棚に蓄えられ、しばしば取り出されて何度も味わわれていくのでしょうね。
写真は、息子が無菌性髄膜炎から回復したときのもの。マリオカートを新聞紙で作っていました。この病気では、髄液を抜き取る注射が最もつらかったようです。彼の記憶にはどのようにとどまっているのでしょうか。