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チェンソーマンと鬼滅は同居出来るか、そして益荒男さん

not music but music

※若干ネタバレを含む感想なので、読んでない人は読まないでね。

ここ最近のジャンプはかなりやばいですね。後々第二の黄金期って話になってもおかしくない気がしてる。

約束のネバーランド、鬼滅の刃、ヒロアカ、チェンソーマン、呪術、、、

あたりが同時進行してた辺りはとんでもないなコレって感じがしてました。

しかし売れてる作品をあっさり終わらせるようになった今のジャンプ。長期連載も作者の意向を踏まえるようになったんでしょうね。

デスノートの後くらいからその流れになったなぁっていう感じでしょうか

鬼滅の刃を週刊連載で読んでいて、タンジローが鬼になるのかねってなった時、連載を切らない選択肢も全然あったよなぁって個人的には思っていたんですね。

鬼滅の1話目からしたら、あの絶望感や和製ホラー感を全然平気でやる作者さんだと自分は思ってたから。読み切り見てても、話の捻りが面白いなー！って思った記憶もあったので。

しかし、普通の流れになって終わったのを見てて、「メジャーに行った感が何故かある」と思ったのでした。

いや、そもそももっと前からその流れだったので、鬼になってしまうかもっていうあの感じが最後の抵抗だったもかもしれないなとも感じましたが。

著名人にもファンが多いですが、くるりの岸田さんが鬼滅にどハマりしてるのが印象的です。

前には土竜の歌を読んでごっこ遊びまでしてるって言ってたし、逆にサターンリターンの作者さんとのコラボとか宇宙兄弟に登場しちゃうのも記憶に新しいですが、

鬼滅へのハマり方を見ていると何となく、くるりの音楽がはっきりメジャーなものなったんだなって感じています。

まぁ個人的な感情論でしかないしょーもない話なんですけど、新井英樹先生のザ・ワールドイズマインの帯コメントを書いてた事を考えるとすごいギャップだなと思うのです。

昔だったら多分岸田さんチェンソーマンの方に痺れてたんじゃないかって思ったりもするのです。というのも、チェンソーマンのタツキ先生はザ・ワールドイズマインを読みつつファイアパンチを書いたって話もある事を考えると昔の岸田さんはこっちの方が好きそうだよねって思ってしまうのです。

はい、勝手な想像です。

にしても、それくらいチェンソーマンと鬼滅の間に差がある気がするのです。

鬼滅がジャンプの道に入り込んでいったのに対してチェンソーマンはジャンプでやれない事をやる事に注力しているようにも見える

ハンターハンターがキワキワの表現をぶち込みまくったのも印象深いんですけど、そこからの流れがチェンソーマンとか呪術に受け継がれているとも言えるでしょうか

いや、でもやっぱりチェンソーマンは新井的だと感じます。感情の揺らぎを描いた後にそれをさらに揺るがす出来事を重ねていく感じとか。主人公を試し続ける感じとか。キャラよりも設定の中にキャラを放り込んで遊ぶ感じとか。

そう、パワーちゃんが復活してましたけど、あれも放り込んできたなぁ！と思いました。状況の中で「試し」てましたね。

興味深かったです。鬼滅はキャラの話で、ジャンプ的でしたよね。だからあのキャラの生き方が…！って話になる。これは昔のジャンプ的だなと感じます。主人公のキャラ中心に話が切り開かれていくの。

ここ最近のジャンプは安定のキャラ重視と荒馬みたいな設定重視を誌面の中にバランスよく配置していたなって思います。

両方を併せ持っていったのがヒロアカなんじゃないかなーとかも感じます。

だんだん言いたい事がわかんなくなってきました。

言いたいことないからでしょうけど…

ネット出身の作家が増えてきてるのもジャンプの変化なのかもしれないですね、新都社から出てプロになった方の多いことよ…。タツキ先生もその流れですよね。

鬼滅が非ネットからの出発だとすると、それもまた対照的かもしれません。

そういう意味で今のジャンプはキメラ的な面白さだなと思います。
キャラで話を建てる術を考えていた所から新しい要素を混ぜ込んで実験して、今のジャンプになってる

…と言うところで話が戻るのですけど、今のくるりの新曲を聞いていて、メジャーとその前のくるりがそれこそキメラ的にぐっちゃに混ざった感じがしています。
「益荒男さん」の歌詞のあっけらかんとしながらも鋭い感じはキャラ立ちと状況を持った曲だなと思います。
リバティアンドグラビティよりもっとはっきりとしていて、かつ妙な緩さがある。

たぶん、「今」の分断感と本音と建前って、ダブルスタンダードで、まぁ感情で行ったり来たりしてる

分明が進むと自然にそうなるのかもしれないけど、多様化と共生のアンバランスさの奇妙さというか、何かに頼りたい人からすると生きづらいよなぁとも思う。

もうちょっと俯瞰的に見た時にそれが面白いのかどうかって後々どんな評価になっていくんでしょうね

今はまだわかんないですけど、チェンソーマンが終わったあとにまたぼんやり考えるんだろうなと思います。

（オチなし。）

https://youtu.be/gvtzkzQ9c-c