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ジプシークィーン 制作ウラ話【前編】
ゲタッ♪ ゲタッ♪ ゲタッ♪ ゲタップ♪
バ~ニンハぁ~~~~~~♪
っとくらぁ!
てなことで、相沢です。
いやぁ~、やっとの思いで完成しました、
curvaceous EX #1 Gipsy Queen
あの「乳尻様」以来のEXシリーズ第2弾ということで、
制作していましたが
まぁ~時間が掛かりましたね。約1ヶ月。
ジプシークィーンだけに掛かりっきりだったわけでは
ないのですが、ひとつの作品でこんなに時間が
掛かったのは初めてですね。
どうして、こんなに時間が掛かったのか?というと、
背景、髪型、コスチュームデザイン、構図、ポーズ、そして
それらを合わせた全体の構成が決まらなかったので、なかなか
前に進まなかったんですよ。
なので、仕方ないから描けるところから描いていって、
少しずつ形にしていきました。
いつもは完成像をしっかりとイメージしてから制作に
取り掛かるのですが、今回はそうもいきませんでしたね。
というのも、この作品には私自身の思いや意味、メッセージ性を
持たせようとしていたので、その思いや意味、メッセージ性を
どう反映させれば良いのか、なかなかアイデアが浮かんで
こなかったのです。
完成像の理想が高すぎて、情熱が空回りした感じですね。
炎のよ~お~に~♪ 燃えてデザイア♪
と、情熱を燃やして充実した制作にしたかったのですが、
空回りしちゃいました(笑)てへぺろ!
【じつは、14年越しの作品】
そもそも、「ジプシークィーン」というモチーフの着想は
どこから来ているのか?というと、
中森明菜の「ジプシークイーン」という曲と
「超時空世紀オーガス」というアニメのED「心はジプシー」
という曲からです。
子供の頃に聴いて以来、ずっと耳と記憶に残っていた曲です。
「ジプシークイーン」の歌詞の内容なんて、子供の頃は
理解していませんでしたが大人になって改めて聴いて、
あ、これ失恋の唄なんだ!?
と初めて気づきましたwww
まぁ、そもそも色々と憶測を呼んだ歌なんですけどね。
どちらも名曲なので知らない人は、ぜひ聞いて頂きたいと思います。
YouTubeで曲名を検索すれば出てきます。
さて話を戻すと、この「ジプシークィーン」というモチーフは、
2008年からずっと温めていたネタだったのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1663474225171-xNwaMlMDgW.png?width=1200)
コピー用紙に頑張って描いてこのレベルwww
もともと絵を描くようになったきっかけは、エロ絵を描きたい
という思いからなのですが、じつはアーティスティックな絵も
描きたいなと思っていました。
しかし、曲から得た着想を絵として形にする技量が当時は
無かったのと、後年に描いたとしても発表するべき場がなかった
ということで今回まで温めることになったのですが・・・・・・。
絵を描くことに挫折して、途中8年の空白期間もあったので、
結果的に14年という月日になってしまいました。
今年になってNFTアートを始めて、HEXAが渋谷で展示会をすると
決まったときに、
やるなら、ここだ!
と思ったのです。
そして、ついに!
14年越しで形になったわけです。
【作品に込めた思いと意味、メッセージとは?】
2008年当時の少し病んでいた状態で得た着想通りに制作したのでは、
メッセージ性が重くなってしまうので、今の状態で伝えたいメッセージ性に
修正しながら制作を進めていきました。
当初のデザインはフードを被った女性でしたが、
メッセージ性を修正した結果、フードなしのデザインに。
![](https://assets.st-note.com/img/1663475809614-eIUgmsbWIv.png?width=1200)
2008年と画力が変わってないじゃん!と思ったかもしれませんが
チャチャッと描いたから、このレベルなんですからね!
![](https://assets.st-note.com/img/1663475845299-d2c5CiZF08.png?width=1200)
これも同じく、デザインのイメージを掴むために
チャチャッと描いたんですからね!
そして、全体の構成としてダークグレーを基調とした背景にして、
暗くて重い雰囲気にしようと思っていましたが、今の私が伝えたい
メッセージ性を反映した結果、今回のようになりました。
こういった現実ではあり得ない奇想天外なシーンを描くことで、
人の目を引きつけるという意図があります。
さらに、
「これ、どういう意味があるんだろう?」
と、考えてもらうことで、作品を見る滞在時間を長くする
意図もあります。
実際に、作品を見る滞在時間が長くなるかどうかは
分かりませんけどね(笑)
それでは、いよいよ作品の解説に入りましょう!
・なぜ宇宙なのか?
背景を単色で塗った何もないものだと味気ないし簡素すぎるので、
なにか描き込みたいなと思ったんですよ。
奇想天外な演出もしつつ、メッセージ性をも持つ背景として成り立つもの。考えた末に思いついたのが「宇宙」でした。
では、「宇宙」が意味するメッセージ性とは何か?
この作品での「宇宙」は、「cosmic」や「space」ではなく
「universe」です。
タロットカードの一種、「トートタロット」による
「universe」の意味は以下の通りです。
完成、成就、終着点、達成、結果が出る、完璧な調和
こういった意味を持つ「universe=宇宙」を背景のベースとしたのは、
人は願いを叶えるために生まれてきた、そして、それが達成されることを
前提で生きていく。それは万物の理でもある。
このユニバースに生きる人類の宿命って、そういうことなんじゃないの?
という、私の勝手な願望的メッセージが込められています。
なのですが、真っ暗な宇宙では背景としてはつまらないので、
さらに要素を加えることにしました。
・ワインレッドとラベンダーの意味
さて、宇宙空間には真っ暗な部分と色鮮やかな部分がありますよね。
その色鮮やかな宇宙の部分にも意味を持たせるために、どんな色を
使おうかと考えました。
そこで、中森明菜の「ジプシークイーン」の歌詞のワイン色からとって
ワインレッドを使いました。
この色が表す意味を調べてみると、以下の通りでした。
主役の風格・個性・自信の色
おお!発したいメッセージ性にピッタリではないか!
人生の主役は自分自身であり、自信と個性を発揮して生きる。
う~む、良いではないか!よしよし!
そして、もうひとつ色を追加したいということで、
ラベンダー色を採用しました。
これは、背景にどんな色を使おうかなーと、色々と調べている過程で
発見したのですが、ラベンダー色は
媚びない色
なのだそうです。
女性がメイクする際に、アイシャドーに使う色として
人気なのだとか。
ほほう、そりゃいい!ということで、背景とアイシャドーにも
採用しました。
【次回は、どんな事を書いていくのか?】
さて、
一度に全部書くと長くなるので、とりあえず前半として
ここまでとしましょう。
次回の後編では背景の残りの要素、火星、木星、冥王星、
砂漠、カスミソウについての解説と、
主役である「ジプシークィーン」とその他、色々と込められた
意味と思いについて書いていきますので、どうぞお楽しみに!
それでは、ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。