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このままでは廃れる!?NFTアートの価値観は変化するのか?

どうも、相沢です。

2月25日に開催された大阪のNFTアートイベント
「NFT COLLECTION IN OSAKA II」では、来場者が会場に
入りきれずに行列ができるほどの大盛況だったようですね。

NFTアート熱は冷めたと言われていますが、日本でのNFTアートは、
まだ一部で盛り上がりを見せてはいます。

さて、そんな状況がいつまで続くのでしょうか?

NFTアートに参入している企業、そして投資している投資家にとっては
今後NFTアートがどうなっていくのか?が気になるところだと思います。

もしもの話、2021年から2022年にかけて盛り上がっていたNFTアートが、
廃れるとなれば社会的な影響も大きいでしょう。

NFTアートが廃れてしまったら、投資したお金や時間、労力が
すべてムダになってしまいますからね。

しかし、NFTアートがさらに盛り上がっていけば
経済波及効果は計り知れません。

例えば、同人オタク文化の象徴であるコミックマーケット
(通称コミケ)による経済波及効果は、2019年の冬では
100億円以上と言われています。

NFTアートも同人オタク文化のように普及すれば、
コミケと同等かそれ以上の経済波及効果が期待できるでしょう。

コミケで頒布されている作品と違ってNFTアートは
二次販売が可能ですから、二次流通が促されれば
同人作品よりも経済的な循環は広がりやすいといえます。

しかし私は、NFTアートの行く末に危機感を持っているのです。
それはなぜか?

そして、今後も「NFTアート」というジャンルが存続していくためには、
どんなことが必要なのか?

私なりの持論になりますが、この先も読んでいただけると嬉しいです。

この記事に書いたことは、今後のNFTアートに求められることだと
思いますので、今のうちに読んでおいて損はないでしょう。

●NFTアートの現状

さて、NFTアートの現状に目を向けていきましょう。

現在、一部のインフルエンサーやファウンダーによって儲かることを
謳い文句に金融的価値を過剰にプロモーションされ、「NFTアート=投機」という認識が広まっているように感じます。

実際、ジェネラティブによるプロジェクトは、アート作品というよりも
金融商品という色合いが強いです。

エセ投資家や金持ちによるマネーゲームの道具と化していて、
いつバブルがはじけるか分からない状態なので、一般市民が
気安く手を出せるようなコンテンツとは言い難いのが現状です。

法整備もまだ不十分なので、作品の価格を釣り上げる不正行為や
保有している作品や仮想通貨を盗み取る詐欺が横行しているのも
問題点として挙げられます。

そうしたネガティブな現状に、アーティストやクリエイターだけではなく、
コレクターもウンザリしてNFTアート離れも起きています。

さらに

・概念や仕組みがよく分からない。
・暗号通貨が必要な場合が多い。
・取引するためのハードルがいくつもあり面倒。
・ガス代と呼ばれる手数料が高い。
・まだ広く認知されていない。

これらの理由で、一般市民からは総スカン状態。

一部の情報通ぶっている人達で盛り上がっているだけなので、
NFTアートをやっていない人達との会話で「NFTアート」という言葉を
口にしようものなら、白い目で見られるか鼻で笑われるかのどちらかです。

時代の最先端を行っていると思っているのは、NFTアートに取り組んでいる
当人達だけで、傍から見ればワケの分からないことに熱狂している痛い人達
と思われているかもしれません。

世間の現状はNFTアートをやっていない人のほうが圧倒的に
多数派なのです。

このままでは、一過性の流行にもならずに終わってしまう恐れもあり、
NFTアートの未来は必ずしも明るくはないのです。

「たまごっちブーム」や「「セカンドライフブーム」が
頭をよぎるのは私だけでしょうか?

ここからは、ごく一部での一過性の流行で終わらせないためには、
どんなことが必要なのか?を述べていきましょう。

●金融的価値から鑑賞的価値へ

さて、NFTアートの価値は金融的価値が主流となっていますが、
それが普及の妨げとなっている一因のように思います。

であるならば、NFTアートを廃れさせることなく今後も存続させる
ためには、価値の在りどころを変える必要があるわけです。

では、金融的価値から変わる価値とはどういうものか?
というと「鑑賞的価値」です。

・鑑賞的価値とは?

鑑賞的価値について述べていく前に、
アート【芸術】の定義を再確認しましょう。


広辞苑から引用
【芸術】①〔後漢書〕技芸と学術 ②(art)一定の材料・技術・身体などを
駆使して、鑑賞的価値を創出する人間の活動およびその所産。
絵画・彫刻・工芸・建築・詩・音楽・舞踏などの総称。
特に絵画・彫刻など視覚にまつわるもののみをさす場合もある。


このことからも分かるように、アート【芸術】とは
鑑賞的価値があることを前提と解釈できます。

では、鑑賞的価値のあるアート作品とは、どんなものか?

それは、鑑賞することで人を笑顔にしたり、驚きや感動を与えたり、
心を癒やしたり、幸福感を満たしたりして人生を豊かにしてくれる
作品だと私は解釈しています。

この記事を読んでいる あなたは、どう思うでしょうか?

「いや、それは違う!」と思いますか?

それとも、私の解釈に同意していただけるでしょうか?

私の解釈に同意していただけた方は、この先も読み進めてください。

さて、ここからを読んでいるあなたは、私の
「鑑賞的価値のあるアート作品」についての解釈に
同意していただということですね。

そこで、あなたにお聴きしたい。

猿のイラストや忍者をモチーフにした謎のマスコットイラストに
鑑賞的価値があるでしょうか?

アートとしての見どころは、どこにあるのか?
これを見て何を感じるのか?

現在NFTアートで主流となっているジェネラティブによって
大量生産され、金融的価値があることを謳い文句にして
プロモーションしている「猿」のイラストや、裏で不正な
操作を行って含み益の値を釣り上げているものに、鑑賞的価値が
あると思いますか?

ないですよね。

ハッキリ言いますが、アート作品としての価値がないから価値を捏造し、
「金融商品のようなもの」として販売しているわけです。

これはもはや、アート作品ではありません。

このように、アート作品とは言い難いモノがNFTアートとして
流通され、それが主流となっているので、アーティストや
クリエイター達の間では、シラケムードが漂っています。

作品を供給する側のアーティストやクリエイター達に
愛想をつかされたら、NFTアートというジャンルは
存続していけると思いますか?

普通に考えたらムリですよね。存続していけません。

NFTアートの市場を存続させるためにも、
価値の変革は必要だと考えます。

・「投機」ではなく「人生の投資」

値が下がった。相場が崩れた。詐欺だった。プロジェクトが破綻した。
ファウンダーや他のホルダーに監視され疑心暗鬼になり人間不信になる。

そんな不安や不満を抱えながら、NFTアートを買って保有する
意味があるのでしょうか?

精神が病んでしまいそうな金融商品まがいなものよりも、
心が癒されて豊かな人生に繋がるようなNFTアート作品の
ほうが良いと思いませんか?

・愛がない、癒しがない、感動もない。
・値上がりするか?値下がりするか?気が気じゃない。
・詐欺なのかどうか疑心暗鬼になる。人間不信になる。
・保有している作品のプロジェクトが、この先どうなるのか
 不安で夜も眠れない。

そんな心が荒んでいくような作品やプロジェクトに
アートとしての価値などありません。

幸福感で心が満たされた豊かな人生を送りたいのでしょう?

幸せになりたいのに、幸せから遠のいていると気付いていない
人達で盛り上がっているのが、今のNFTアート市場なのです。

NFTアート市場を健全なものにするには、NFTアート関連メディアの
役割も重要です。

まやかしの価値に惑わされ、含み益という幻想に踊らされ、
金融的価値を必要以上に煽るようなプロモーションは、
自らの身を亡ぼすでしょう。

金融的価値を謳ったマネーゲーム「投機」ではなく、
心が癒され、人生が豊かになり、幸福感が満たされる
「人生の投資」という見方でNFTアートの鑑賞的価値について
よく考えて欲しいと切に思っています。

●最後に

今後、NFTアートを始める人は増えるのでしょうか?
それとも、NFTアート人口は減っていくのか?

NFTアートの鑑賞的価値に多くの人に目を向けてもらうためには、
今の主流である金融的価値観を壊す必要があります。

なので、いっそのこと一旦は減った方が良いと思います。

かつて、橋本真也(故人)というプロレスラーが、
このような言葉を残しています。

「破壊なくして創造なし、悪しき古きが滅せねば誕生もなし」

NFTアートが健全に発展・普及していくためには、
まさに今、そのような変革が必要だと感じています。

当初、NFTアートの理念は浅はかなマネーゲームではなかったはずです。
無名のアーティストや子供の作品でも売れて、経済が循環する仕組みに
可能性や希望を見出した人も多いと思います。

そのことについては、またの機会に深掘りして
記事にしようと思います。

豊かな心を育み、豊かな人生につながる。
NFTアートの価値とは、そういうものであって欲しいという
願いを込めつつ、今回の記事はこれで締めくくるとしましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ご意見があれば、コメントくださいね。

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