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シンポジウム対話の一部を先行公開! 「デンマークの元文化大臣から学ぶ、一人ひとりの情熱に火をつける組織・システムのつくり方」
2024年2月26日、「産総研デザインスクールシンポジウム2023」の最終回がオンラインで開催されます。今回はデンマークの元文化大臣で、教育や政治など幅広い分野で新しいシステムを構築する「システムビルダー」として活躍するUffe Elbæk(ウッフェ・エルベック)さんをお招きします。
本noteでは、シンポジウムに向けた事前打ち合わせの一部を先行公開。シンポジウム内で対談予定の産総研デザインスクール校長・小島一浩とウッフェさんの対話のようすをお伝えします。
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ー Uffe Elbæk(ウッフェ・エルベック)さんプロフィール
デンマークのユースムーブメント「The Frontrunners」、ビジネスデザインスクール「KAOSPILOT」、コンサル企業「Change the Game」を立ち上げたのち、2011年に政界に進出。2019年まで政党「The Alternative」の代表を務めるなど、教育や政治、さまざまな分野でよりよい未来を創るための活動を行っている。
ー 小島一浩 (こじま・かずひろ)プロフィール
産総研デザインスクール校長・事務局長。1972年埼玉県飯能市生まれ。東京工業大学総合理工学研究科知能システム科学専攻博士課程修了博士(工学)。2001年独立行政法人産業技術研究所入所。2011年産総研気仙沼プロジェクトに従事し、一般社団法人気仙沼市住みよさ創造機構設立メンバーを務める。2020年現在、国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間拡張研究センター 共創場デザイン研究チーム チーム長兼同産総研デザインスクール事務局所属。現在、共創デザイン研究に従事。
情熱を燃やしつづけるための組織文化
小島一浩(以下、小島):産総研デザインスクールは私小島と、前校長である大場光太郎の「ほんとうに社会に必要なことを探索し、そのために技術を活用できる人材を育てたい」という2人の想いから始まりました。一方で周りからのプレッシャーで自分の情熱が消えてしまいそうになる瞬間もあると感じています。そんなとき、ウッフェさんがどうしていますか?
ウッフェ・エルベック(以下、ウッフェ)さん:一つの正しい答えはありませんが、ひとりの人間としての想いを伝えることが大切だと思います。自分にとって意味ある人生とは何か、何がモチベーションになるのか。そして組織のなかで「ソウルメイト」と呼べるような仲間がいれば、その想いを共有していくといいでしょう。
まずは一対一で関係性をつくるのです。関心に基づく小さなコミュニティをつくって、少しずつ変化を波及させていきます。また組織においてリーダーの立場であれば、「正直に想いや意見をさらけだしていい」と思えるような、安心で信頼にあふれる環境や関係性をつくる責任があります。
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今、ここのエネルギーから情熱がうまれる
小島: 自分の情熱を起点に、周りの人々にも情熱の火を灯していくには、お互いを信頼できる組織文化が必要ですね。そしてもう一つ、「自分自身に対して、情熱の持ち方がわからない」という方もいると思います。どうしたら個人の情熱を見つけられるでしょうか。
ウッフェさん:「情熱」と聞くと、何か特別なことに感じてしまうかもしれませんが、そうではありません。しっかりとした情熱、パッションを持たなくてはと、自らハードルをあげている場合もあります。
情熱は「自分がいきいきとすること」と関連すると思います。従業員や顧客、ステークホルダーに対して、重要なことを提供できているだろうか、いまこの空間をエネルギーがあるものにできているだろうかと、自らに問いかけることが重要です。自分がいまここでエネルギーを注げることに着目してみてはいかがでしょうか。
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つづきの対話は2月26日のシンポジウムにて!
2月26日のシンポジウムでは、より具体的に組織において情熱に火をともす方法や、マインドセットの持ち方に迫ります。「システムビルダー」として多方面でキャリアを積み重ねたウッフェさんの生き様から得られるヒントも多いはずです。皆さんのご参加、こころよりお待ちしております!
◼ 第4回「デンマークの元文化大臣から学ぶ、一人ひとりの情熱に火をつける組織・システムのつくり方」
日程:2024年2月26日(月)19:00-21:00
会 場:オンライン(Zoom)
参加費:無料
登壇者:Uffe Elbæk 氏(デンマーク元文化大臣・KAOSPILOT創始者)
概要:オンラインシンポジウムの最終回は、デンマークで「システムビルダー」として活躍するUffe Elbæk(ウッフェ・エルベック)氏をお招きし、プロジェクトやムーブメントを推進する心構えや具体的なアクションについてお話いただきます。ウッフェ氏はデンマークでビジネスデザインスクール「KAOSPILOT」を創設し、元文化大臣、元政党のリーダー、アクティビストといったさまざまな一面を持ちます。キャリアに共通するのは、一人ひとりの情熱や想いをつなげ、社会を変えていくこと。ウッフェ氏から新しいシステムを立ち上げるためのマインドセットやスキルを共有いただきます。
またウッフェ氏が立ち上げたKAOSPILOTの一部のプログラムは、産総研デザインスクールの講義にも導入されています。KAOSPILOT創設者のUffe氏、産総研デザインスクール校長の小島との対談を通して、一人ひとりの情熱や特性を活かした組織・社会システムの作り方について探ります。
申し込み先(無料):