トレッキングシューズにシューグー。
こんにちは!一人ハイカー、一人ワンダーフォーゲル部のaishiです。
今回はトレッキングシューズにシューグーを塗ったお話です。
そもそもシューグーとはなんぞや?
という話ですがシューグーとは靴の補修材で主にソールが片減りした時などの補修やアッパー部分の補強なんかに使ったりします。
ベーシックなタイプから色々な使い方に特化した物までいくつか種類が出ているので購入する際はちゃんとチェックしてから使いましょう。
シューグーは基本的にはゼリー状で塗ってしばらく置いておくと硬質化します。
なので基本的には簡単なんですが、シューグーの効果を最大限に発揮させるには割と慣れ経験が必要かな?とも感じます。
上手く活用できるようになればスニーカーからビジネスシューズ、トレッキングシューズまで活用できてとても便利な一品です。
そもそもなぜ今回トレッキングシューズにシューグーを使ったかというと、
7月に購入から7年程たったシリオのライトトレッキングシューズのソール張替えをしたのですが大分アッパーもヘタったきていて岩稜帯などの危険なところを歩くには心許ない感じに使い込んでいたので里山付近を歩く用にしました。
ソールはビブラムのメガグリップソールに張り替えたので中々いい感じです。
今はメインのトレッキングシューズとしてはゴローのブーティエルを使っています。ブーティエルの時は基本的にはブーツケース(靴袋)に入れて登山口で履き替えています。
シリオのライトトレッキングの方はヘタリも込でかなり履き馴染んでいるので家からのそのまま履いて行ってますね。
そうするとソールの減りも結構早いんですよね。グリップの高いソールだと尚更。
なのでソールを張り替えたついでに新品のソールの上からシューグーを塗って行きます。そうする事で舗装路を歩く事が多くてもソールの減りを少なくしてくれます。勿論片べりしてから塗っても良いのですが、減る前に塗っておくのも一つの手ではあります。
一番ベーシックな「シューグー」には滑り止め効果があるので塗ってあげると下手な安いソールよりもしっかりグリップしてくれます。
なのでスニーカーやビジネスシューズを履いて街中で雨の日に滑るなんて方もシューグーを使ってみてはいかがでしょうか?
まあシューグーを使うのはあくまで慣れた里山やリカバリーの効きやすい整備された登山道のある山で履くトレッキングシューズにしておいた方が良いですが。
シューグーの自分のやり方としては…
1.塗るソールをアルコール水などで綺麗に拭き取る。
この時に少し付属の棒ヤスリやペーパーサンドで塗る面をヤスリがけしてやるのも良いでしょう。
2.クリアファイルなどを使ってシューグーを塗るところをマスキングしてやります。通常は2~5ミリ位シューグーを盛るとするとつま先や踵にその高さ分をソールから出してクリアファイルを張ります。
3.そのクリアファイルをガイドにしてシューグーをソールに塗っていきます。一度に5ミリの厚みを出そうとすると大変なので2ミリ位塗ったところで一度乾燥させます。割とこの乾燥をしっかりやって上げるのがポイントだと思います。何故かというとシューグーは乾燥すると硬質化する際に凝縮していくので一度に盛りすぎると形も整えにくいし、空気なども入りがちでそうなると剥がれやすくなります。2ミリ程塗って1日程乾燥させたら少しまたヤスリをかけて上げても良いでしょう。そこからまた重ね塗りして行きます。
4.また1~2日程おいて硬質化したらはみ出したところなど気になるところがあればハサミなどで整えるのも良いでしょう。ちなみに先程も言いましたが硬質化すると凝縮するのであまりにも整っていない、凹凸があればさらにシューグーを塗って整えて上げましょう。
ちなみに溝を埋めたら滑りやすくなるんじゃないか?という人もいますし、メーカーにも色々な考えがあるようです。シューグーでは「 滑り止めには、線状や点状に塗るとより効果的です」とありますが個人的には剥がれやすくなるのでやりません。あと自転車のタイヤなんかもそうですが舗装路のような場所を歩く(走る)時には溝のあるないより結局はソールの材質や品質によるので溝自体は飾りだったり、タイヤやソールの減りを視覚的に確認する為の物なんですよね。
勿論山を歩く時にはしっかりと地面に食いつくようなブロックソールが良いの当然なのですが。
またシューグーの手塗りではそこまで真っ平らにする事は難しいのでそんなに心配しなくても結局自然な凹凸ができます。
今回シューグーを塗ったソールで高尾山を歩いてきましたが一度も滑る事無く不安も無く歩いてこれました。
また特にシューグーを使い慣れていない方はシューグーを塗ったらまずはご近所を歩いてみると良いかもしれません。基本こういった物を使う時にはトライ&エラーは付き物。それで剥がれてしまう事もあるでしょう。
そういう場合は全部を剥がずに少しヤスリをかけてやってシューグーを塗りなおしてやっても良いでしょう。
そして歩きやすい山道で歩いてみて特性やある着心地を体感してみましょう。ソールを特性を知りつつ歩き方も考えるのも大事ですね。
基本はフラットフッティング。
丁寧な歩き方はソールを労る事にも繋がります。
まあとはいえ靴も生物(なまもの)。
いくら大事にしていても使わなくてもソールのゴムやポリウレタン等は生まれ出た瞬間からどんどん劣化していってます。
なので今回ソール交換に出す直前のシリオのトレッキングシューズを履いて歩いていた時はなんでもないようなところで滑っていましたね。
だから良い状態の靴を履く事に越した事はないですね。
滑りやすい靴を履くという事はそれだけ気が抜けない状態がずっと続いているということなので山行に色々な影響がでますので。
長く履いた登山靴とソール交換して帰ってきた靴を見比べるとよく分かると思います。または新品の登山靴。
アウトソールやミッドソールは粘りが強くてクッション性も高いんですよね。
特に5年以上たった靴をよく観察してみるといかにゴム類が硬質化しているか、ミッドーソールに使われた材質が硬くなったり、脆くなっているのがよくわかります。
そういう靴の劣化にいち早く気付く為にも山行から帰ってきたらしっかりと汚れを落として状態の変化を見極めたいものです。
もし不安がちょっとでもある方はダクトテープや結束バンドを持ち歩いてリカバリー出来るようにしておきましょう。山中でのソール剥がれは命取りです。
おまけ
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