リゾートバイトをした事があるよって話
前書き
皆さんはリゾートバイトをご存知でしょうか。
観光地で住み込みで働くことです。基本的には寮費は無料らしいです。食べ物は場所によってさまざまですけどね。やりたい方はちゃんと調べましょう。あまりおすすめはしませんけど。
私は一時期病んでいて、地元から離れたい、誰も私のことを知らない場所へ行きたいと思い、前々から興味を持っていたリゾートバイトをすることに決めました。これは、初投稿したブラック企業に勤めて一か月で辞めた話の約半年後の話です。病んでた原因がはっきりしすぎとは言ってはいけない。
ステップ1
派遣会社に登録しに行こう。バイトとは書かれているものの基本的には派遣社員扱いになります。
どこの派遣会社がいいかはリゾートバイトで検索して、目的地で探してみよう! サイトは複数個所をチェックしましょう。
なぜ登録しに行こうといっておいて先に、検索を勧めているのか、それは派遣会社によって例え同じ派遣先に行くとしても時給が変わるのです。働く先での苦労など登録会社によって変わるわけでも(あまり)ないのでいい時給のところを選ぼう!!
まあ私は一刻も早く離れたかったので、登録の所在地が一番近い派遣会社に登録しに行きましたとさ、やはりこういうところで考え無しで動くとやばいことになります。(これはコロナ前の話です)
ネット上で新規登録を申し込み、派遣会社に赴きます。必要物は知らされるので不足なく持っていきましょう。
いろいろな書類に記入をします。特に印象的だったのは、勤務したい地方にチェックを入れます。勤務開始したい期日も伝えて、そこから逆算をして、探してくれます。検索して先んじて決まっていた場合はその場所を言うといいかもしれません。
私の場合どこでもよかったので全地方にチェックを入れました。そうするとその日の内に二か所絞られました。一度持ち帰り、どちらにするかを考えます。
配膳で検索していただいていたので朝夜だけの仕事になります。だからどっちの方がいい観光ができるかを考え選びました。
ステップ2
某有名なお宮の近くの旅館で働くことにしました。まあ、巫女バイトもしていたので、そちらの方がなじみ深かったからとも言います。
私が登録した派遣会社では、期日満了をしたら最終振り込みに往復の交通費を受け取れるようになっていました。多分途中で辞められるのを恐れての話ですね。なら私が先(派遣会社登録日)に出しておいた繁忙期の前の週迄っていう期日は守ってからいえ。(1)
そう、なぜか担当者のゴマすりかなにかは知らないのですが繁忙期最終日までの契約になっていたのです。許さない。
派遣会社の方に渡された写真を見た感じ部屋には、エアコンとテレビはありました。洗濯機も共用部にでしたがありましたし、部屋に小型キッチンもあるようで、着替えも3日分もあればいいでしょう。ついてから発覚したのですが机も洗濯物を干すための物干しざおもありませんでした。こういうのって着の身着のままでもいける感じなのでは?
ステップ3
派遣先に行こう。
3か月以上の契約で向かったのである程度の荷物が必要でした。先に配達しましょう。伝票には何日から勤務するとかを記入しておかないと客の荷物と勘違いされますので気をつけましょう。
事務室で挨拶をし、チェックイン前の時間だったので、そのまま施設の案内を受けました。せめて館内地図ください、増設に増設を重ねたからない? え、まじ……?案内してくださった人からは「お昼の空いている時間に館内を歩き回って確認してね」といわれました。そうですねブラックの匂いがプンプンしてきましたね。
というか私配膳担当でここに来たのですけど館内覚える意味ある?
派遣先にて
案内がおわり事務室で荷物と制服を受け取り寮に移動しました。
制服は二部式の着物で、襦袢、草履は派遣会社から支給されていました。しかし洗い替えが無く、一枚くらい持ってきたらよかったとは思いました。まあお昼の間に乾かせばいいや。とか思っていました。
寮は旅館の裏手側にあり少しの距離がありました。旅館に更衣室はあるのですが、基本社員用で派遣は寮で着替えてから出勤といったようになっていました。
寮は2階建てで私は1階の部屋でした。寮に入るとむわっとしたおぞましい匂いがありました。めちゃくちゃかびてました。入り口近くの壁なんか半分黒かったです。こんな部屋体壊すわ。
というか、これ、洗濯物……乾くのかこんな部屋で。ずっと干しても生乾きでした。途中から20分ほど歩いてコインランドリーの乾燥機で乾かしてました。
まず初めにしたのは換気でした。
寮費は無料だったのですが、光熱費は上限が決まっていて、それを越えると自腹になると案内を受けました。ずっと快適にするためにエアコンをつけっぱなしにしていた人がいたらしいです。そして、小型キッチンの確認をします。
熱源は電熱器!! 何もできねえよこんなもん!! 給湯室から作業スペースを取っ払ったキッチンでした。これただの手洗い場だ。一応、出勤日には朝ごはんと晩ごはんがおかず弁当で支給されるそうなので自炊をそこまでする気もなかったのですが、それでも苦しくなりました。あったかいお茶を飲むつもりで持参したケトルが後ほど意味わからん方向で大活躍をします。
布団もなんかじめっとしていたので窓を全開にし干しました。シーツもなく、裸のままの布団でした。事務室に行ってシーツないんですけどとい言った私の頭はマジでおかしかった。今となってはたぶんそのまま使えやとか思ってそうだな。病んでてそこまで気が回らなかったんです。
その日は近くのコンビニ(徒歩30分)のルート確認とかドラッグストアに行って除湿剤をかったり動き回ってました。あと晩ごはん。
仕事開始(朝)
配膳の朝も早い。6時出勤である。私は夜型人間なのでかなりきつかった。5分前に出勤した。怒られた。なんとここではワゴン台が宴会場の数と合っていないのだ。早くきて確保しないとと怒られたのである。いや今日初出勤でそんな内部情報知らんがな。
心を無にして配膳をする。初日だったからかツアー客のお部屋で配膳するご飯はすべて同一であった。
プランが変わると、内容が変わる。流石に配膳写真の表はもらえた。というか昨日に渡されていた。これで確認して覚えてから来てねという無茶ぶりをされていた。
朝ごはんの食器は下げる担当がいるから派遣さんは時間になったら帰ってね。といわれ8時30分には朝の業務が終わった。タイムカードがあるから残業代を払わないようにするためである。
一度タイムカードをきって寮に戻り1時間後に朝ごはんをとりに行く。8時半にはまだ弁当が届いていないからである。最後の方にはもう一回行くのがめんどくさくなって朝おわりに白米だけもらって、晩終わってから朝夕の弁当をとるようになっていた。
パートさん(弁当が用意されていない)が盗んでたまに弁当がなくなるようになったけどね!
ここで重要なのは住んでる地域とあまりにも離れていると味付けがかなり食べ慣れない物になっている。ご注意ください。私はいくらでももらえる白米で味をごまかしながら食べてたら、白米を食べすぎたのかかなり太った。
夕餉
一例ではあるが、17時出勤で21時30分で退勤のシフトの人が多かった。
晩ごはんがかなり大変で、テーブルごとに内容が違うのは当たり前であった。5種ほど食事内容が別で、中ではてんやわんやしていた。
台所で晩ごはんの内容をワゴン台に乗っけて、宴会場に持っていく。どこどこの宴会場用とか、コースの区分け、料理名など一切なく、同じ食器がひたすらに積まれている。そこから必要数とってねといった、ヒューマンエラーがおこりやすい。というか起こるのがもはや当然な置き方ではあった。
テーブルは別の担当者が○人席、○人席と用意していたのだがテーブルに部屋番号などはなく、こちらでどこのテーブルに何号室のお客さんを配置するか、から始まっていた。そこからコースごとに同じ食器を並べていき、作業の簡略化を図った。テーブル毎に完成させたい人とは相性がかなり悪かった。まあ人なんて考え方がそれぞれ違うから仕方ないか。
まあなんといっても初出勤、挨拶は大事! そう思って挨拶は会う人全員にした。人の顔がマジで覚えられないので、複数回あいさつした人もいるかもしれないが無視するよりかはマシ!
私あなたの名前知らないからとか言ってきた人がいたので何も考えずに自己紹介と挨拶をする。
その後大勢の前であなた返事だけは良いのね、といわれたので嫌味だったと思われる。今何にも分からないので返事だけはしっかりしておこうと思ってます! とはその場で返しておいた。その時は嫌味とは気づいていなかった。
コース内容も数をこなしていけば覚えてくるので、季節でコースが変わらないうちは覚えてしまったので、体で覚える人も多分いけるはず。
季節が変わると晩ごはんのコース内容ガラッと変わりますからね……まあ私はそのほかに別の要因があって、季節変わった後は使い物にならなかったのですけども。
同じ派遣会社の新人が増える
1間後に増えた。
その人は6時出勤に6時に出勤して何にも言われていなかった。
なおその5分前に私は主任からなんで10分前に来れないの? と怒られていた。私知ってるこれ贔屓ってやつだー。
まあ、寮の部屋も向こうは2階で担当宴会場もあまり被ることはなかったので全然話すことはなかった。
ケトル大活躍
5分前に出勤で怒ってきた主任から足袋の汚れを指摘される。
寮の台所の流しからはお湯が一切出ない。しかし足袋は水では全然汚れが落ちない、お湯を作って買ってきた手桶に入れつけ洗いをする。めっちゃ落ちる。ケトル持ってきててよかった。
何故か仕事が増やされる
5時から配膳が始まるが、よく、チェックインは何時ごろか予約時に聞かれることが多いだろう。それに合わせて、お出迎えを行っていた。そして部屋案内、館内説明をし、配膳の仕事に戻る。
配膳の仕事できたんですけど!? なんで部屋までの案内があるんですか!?
浴場の説明だとか、本来の配膳の仕事とは関係ない物まで増やされてしまった。しかもマニュアルなどなく自分で考えて説明してねといわれる。
労働はクソです。
何故か仕事が増やされる(2)
「アイシャさん巫女服ってきたことがある?」
「ありますけどどうされ……」
「え、あるの?」
どういうことだってばよ。聞いてきはったのはそちらですよ。
有名なお宮があるつながりで巫女がチェックイン時に出迎えていたらしい、私たちの出迎えは、ラウンジなのでそれを見ることが無かった。
話を聞くところによると、明日の巫女服着るバイトの人が休むから身長のあまり変わらない、私に白羽の矢が立ったのである。
確かに巫女服を着たことある人は少ないですね良かったですね!!
明日はいける? 明日はいける? そう言われ続け1週間ほどしたらしれっとシフトに組み込まれていたのである。配膳が休みの日であってもチェックインには巫女服で出迎えるお仕事が始まったのである。勤務は15時から19時30分、そのうち18時まで、表で巫女服で出迎えるのである。そのあと急いで着替えて宴会場に向かった。そう、配膳シフトの開始時に表でお出迎えしているから、コースの初期配置が全然覚えられなくなったのだ。
最初は週2だったのに週5になっていた。
ここで重要なのは配膳が休みの日であってもである。
この画像を見てほしい。
普通に体調崩して熱出て、この月末と次の月初め連続で4日間休んだ。絶対労働日数と部屋のカビのせい。
月初めに派遣会社の担当から、電話が来てたくさんお休みされているようですがと前置きされたことはウン年たっても忘れてねえからな!!(2)
この日数見ろ!! 休み足りてねえのよ。
担当者この書類作ったときどう思ったよ?(書類作成は13日と記入されていた)
何故か仕事が増やされる(3)
新人がまた1人増えた、やはりかかわることは少ないので、前の人と同じような対応になる。2日後に派遣会社の担当から電話が入る。
「もしもし」
「あ、アイシャさん今度来た新人さんが病んでるから話聞いたって、部屋に向かうように伝えましたので」
「?」
「よろしくお願いします」
何故か新人のメンタルケアを任される。数分後知らない番号から電話が入る。
「もしもし」
「アイシャさんですか、担当の人から部屋に向かうように言われたのですが何号室ですか?」
あの担当事前になんにもなくこっちに投げやがった。(3)
「部屋片づけるから少し待ってください」
10分ほど待たせて部屋に来てもらった。
結構泣いていたので聞いてみた。
「ちゃんと挨拶も自己紹介もしたのに、あなたのお名前知らないんだけどって言われました」
なんか聞き覚えある――。
「主任も挨拶してましたよってフォローもなかったんです」
……私には荷が重い!!
その後1週間足らずで地元に帰っていったとさ。
担当者への殺意
仏の顔も三度まで。
メルマガで派遣会社のブログの一覧が送られてきたので見ていると、派遣先の確認をしに行ってきました。という記事があった。名前が私たちの担当者だったので、見る。
「○○へ行ってきました、全員悩み事もなく楽しそうに働いてます。」
おこ。泥塗ってやる。ちょうど祖父の退院も決まった。それに合わせてやろうではないか。
一応私の1週間後に来た人にも聞いてみる
来てないですよね?
はい、来てないです。
満了切り上げ
そもそも繁忙前に引き上げる予定だったんだこっちは。なんで繫忙期全部入っているんだ。そう思い、派遣任期切り上げを検索し、先に派遣会社に言えばいいと出てきたので、担当者に連絡を入れる。
「申し訳ないのですが、期日の切り上げお願いしたいのですが」
「派遣先にはいわれましたか?」
私あなたが何を言っているのか分からない。
「そもそも○日までといったじゃないですか」
「でも派遣先には伝えてますし、往復の交通費も出ませんよ」
交通費出なくてもいいよ。もうお前には限界なんだ。
「考え直してください」プッー
切りやがった!? こいつ電話切りやがったぞ!!
その後何通か考え直していただけましたかとメールが入る。
次の日派遣先に、祖父の退院が決まったので、○日を最終日にしてほしいと言った。それは1か月以降の話である。
「大丈夫です。分かりました」
5分で交渉は終わった。そして最終日に、19時30分まで働き、その後夜行バスに乗って私のリゾートバイトは終わった。
締め
労働はクソです。
基本実録を書いていこうと思っています。よろしくお願いします。