【令和6年王祇祭レポート】②下座当屋に奉納に行く
先日の上座に引き続き、下座の当屋にも奉納に伺いました。
下座の当屋に当たる遠藤家は、春日神社の下にあり、ここは王祇祭の朝尋常前に「七度半の使い」をする重要なお家でもあります。
今年はなんと!下座の当屋はいつもの公民館でなく、お宅でやるのだそうです!
昔は当屋の家でするのが当たり前で、家の作りもそれに合わせた設計になっていて王祇祭の時は襖や障子をとっぱらい、座敷を広くして、家族は家を空け渡すのだそう。
・・・今の家の作りではそんなことできるわけがありませんね。
近年では上座も下座も公民館でするのが多いんだそう。
実際、私が櫛引に関わるようになって今年で6年目にして初めて当屋の家でするのにあたったくらいです。
なので、当屋の家で黒川能をする光景というものを初めてみることになります。楽しみー!
奉納には知憩軒の長南光さんと一緒に伺いました。
おかげさまで饗応のおじさんたちとの話が色々おもしろい。
そして裏方のお母さんたちも光さんに話しに出てこられて、わいわい。
台所の裏方のお母さんたちの話ってなかなか聞く機会って本当にない。
王祇祭のこと、黒川能のこと調べたり聞いたりする時も、対外的に出るのは基本的に男性で、裏方をする女性はあまりでてこないので。いやー 貴重な話たくさん聞けて嬉しかった!
そろそろお暇しようか・・・という頃に、蛸井さんもきたり、来年が当屋に当たるという方とお話できたり、最後までとても良い時間を過ごせました。
王祇祭の小花、やはり座によって色が違う。
上座の方は赤・白・青紺でしたが、下座は赤・黄色・紺だった。