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君は不思議な男の子


私たち、もしお互いのことを何も知らずに街中で出会ったら。

歳の離れたわりと心地いい友人になれるんじゃない?

わたしはなんにも聞かないよ、どんな仕事をしているかとか、仕事も、家族も、友人も、過去も、聞かないけれど、今と、未来について、好きなものや好きな匂い、場所、時間、考え方なんかは沢山聞きたいし話したい。

でも、君が「アイドルやってます」と話すなら、いつだって聞くよ、それが君だし、それも君だから。



君には不思議なところがいっぱいある。
それを受ける自分の心としても。何だかわからないけれど、田島くんのことは言葉にしていることがこの何年間かで定期的にあって、田島くんのダンスパフォーマンスについて語ったことも、誕生日に言葉を贈ったことは勿論、このnoteにも残っているけれど、歌詞から触れたこともある。いくつか書いたそのほとんどがもう残ってないことも、なんかそれはそれで良い気がしている。記録はないけれど、記憶としてこうして覚えているから。


君には不思議なところがいっぱいある。
田島くんは、あんまりお喋り上手だとか、ブログなどの文体が長けているとかではないと思う。マイペースと言うか、自分のメトロームがあって、なんだかいつもただ座って、立って、歩いて、街中で生きる自分を自分自身が1番面白そうに見つめている。田島くんの宇宙にはいつも言葉と考えが音と共に流れていて、人間だけじゃなく息づいてる世界に対してロマンチストだ。だからあんなに素敵な歌詞が浮かび、明日を好きにさせるんだろう。


君には不思議なところがいっぱいある。
何を食べて育ったらそんなにすらっとした身体になるんだろう。聞いたら生まれつきと言われてしまうんだろうか、自分の脚の長さを長所だと思っていて、デビュー時期に比べたら身体がどんどん大きくなって、それにともなうように心もどんどん広がっている。もともと受け止める心も伝える愛もあるけれど、今はより日々の中で心地良く解放して、自分の揺れ動きを認めて真ん中に戻る方法を見つけて、怒ったり悲しんだりすることを味わい受け止めきって、そうしてまた戻る時、自分はかわらない自分で、かわった自分だと言う事を大事にしているような。


君には不思議なところがいっぱいある。
田島くんと他のメンバーで自分の中で決定的に違うのは、心配する気持ちが湧いたことない。大体どのメンバーにも1度くらいは心配な気持ちが湧いたことがある、"心配"と書くと重苦しいかもしれないけれど、アイドルという職業を自分より若い沢山の経験が待ち受けている青年が頑張っている姿を見ると、どうにも思ってしまうことだから許してほしい。頼りないだとか、弱いと思ってるんじゃない。田島くんに対しては、なぜかわからないけれどいつも田島くんは、その時その時の田島くんであるから大丈夫だろうな、と思う。田島くんが何も考えていないとか感じていないだろうなんて横暴に思っているわけじゃなく、ある種の信頼だ。

「昨日の夜は明日の朝は家にあるパンでトーストにしようと決めて寝ながら、起きた瞬間散歩行こうと思い立っちゃって歩いて出会ったパン屋でパンを買っちゃう男だよ、田島くんは。そういう部分を自分でもまあ悪くないって思っているから、変わるんだろうね、ときどきでその時のベストがさ。」

と、Twitterで呟いたことがある。
昨日の田島くんときょう出会う田島くんは、きっと違う人間だ。細胞が生まれ変わるのとおんなじに、田島将吾くんは毎日作り変えられているから、そうしたその瞬間瞬間を自分でもよく感じているところが好きなんだろうと思う。

君には不思議なところがいっぱいある。
田島くんのパフォーマンスは、田島くんという人間の遊び心で出来ている。田島くんはステージ上手だ、ステージで照明を浴びて音と音を合わせて呼吸する田島くんを観ていると、この子が生きる血をびゅうびゅうに流す場所はここなんだなあと思う。計算して魅せる部分と、その場所の感覚や空気で魅せる部分がいつも降り混ざるから、同じパフォーマンスは2度となく、1度きりの生命を生きている。もったいぶることのなく、その時の生き様を見せてくれるからつい目で追ってしまうんだと思う。いつも遊んでいるのに、奥底は真面目で頑固で、自由で冷静な姿も好きだ。パフォーマンスは技術力は勿論大事な部分のひとつではあるけれど、本人が何を思って何をみせていきたいのか、自分の存在をまず自分が認めているかが大きいと思う。それにおいて田島くんは、ステージに立ってきた全ての自分を受け止め続けてるんだろうと斜下に視線をむける仕草にまた光を馳せる。


君には不思議なところがいっぱいある。
感情豊かで、面白くて、なんだか変で、その変なところが最高にイカしている。こちらの予想なんて簡単に裏切るような行動がただ面白くて、やっぱり変で、笑っちゃう時もあるし深く胸に沈む時も、ただ寄り添いたくなる時もある。きっとそれはこの先重ねたってかわんないよね、でもさ、そこが好きだ。こんなことを君に言うのはヘンかもしれないけど、自分と似ているようで、やっぱり違って、でも望遠鏡でのぞいたら、おんなじ世界をいつも視てるんじゃないかなあって思ってるんだ。なんだか歳下のアイドルの君に話すのが気恥ずかしくて言ってなかったけどさ。でも、そう話してもゆっくり瞬きなんてして、それから目を逸らさないでしょう?


君には不思議なところがいっぱいある、
君は素敵な男の子。




2024.10.13 suama

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