弁理士ハリママの発明寺子屋®第2話

株式会社AI Samuraiの取締役CIPO(知的財産最高責任者)、弁理士の播磨(はりま)里江子です。
このnoteでは、主婦や母親としての視点と、弁理士という知的財産専門家としての視点とを掛けあわせることで、発明は難しいことではなく、誰にでも出来るということを説明していきたいと思います。

さて、前回から”CIPO兼弁理士 ハリママの発明寺子屋®”として記事を書かせて頂いておりますが、この『発明寺子屋®』っていったい何なの?というご質問を頂きました。
本日は、AI Samuraiの「発明寺子屋®」について説明したいと思います。

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1.発明寺子屋って何?

1)「発明寺子屋®」とは、子ども達の発想力を伸ばし、未来を担う若い世代のイノベーション創出力を高めることを目的とした(株)AI Samuraiの活動です。楽しみながら「発明」や「特許」を学び体験することで素朴な疑問や問題意識をポジティブにとらえ、自らの思いや考えを表現できるような人材を育むことを目的とした取り組みです。

2)発明寺子屋の実績
㈱AI Samuraiでは2017年から発明寺子屋の活動を開始し、これまでに下記のイベントを開催。いずれも子ども達の活発な学びの場として大きな反響を頂いてきました。
①「こたえのない学校【発明×探究】ポラリスこどもキャリアスクール」http://kotaenonai.org/blog/report/3416/#more-3416
②「子ども発明学教室」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000021559.html
③「未来の発明王になろう!~夏のサイエンスキッズ祭り2017~」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000021559.html

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3)発明寺子屋という名前
「発明寺子屋」という名称には、江戸時代の寺子屋のように、地域の大人たちが各分野のプロフェッショナルとして協力して学びを支え、一人一人に合わせた指導で子ども達が楽しく生き生き学べる環境を作りたいという思いが込められています。

そして皆さまお気付きでしょうか?「®」というマーク。これはRegisteredの頭文字で、商標登録をしていますよというマークです。そうなんです。発明寺子屋も、商標登録第6183683号という商標権を取得しています。
では商標登録したら必ず付けなければいけないのか?商標法73条には、商標権者等は「登録商標である旨の表示を付するように努めなければならない」と規定されています。すなわち、商標権者の努力目標であって、®マークを付けないからと言って罰則があるわけではありません。
発明寺子屋では、自分たちが考えた発明のネーミングやサービス名を考えたりもします。知的財産のひとつである商標についても、上記のような流れの中で、実践を通してわかりやすく子ども達に伝えることを心がけています。

2.進化する発明寺子屋

上記にて「発明寺子屋」とは、“子ども達の発想力を伸ばし、素朴な疑問や問題意識をポジティブにとらえ、自らの思いや考えを表現できるような人材を育むことを目的とした取り組み”とお伝えしましたが、複数回のイベントを開催してきたいま、発明寺子屋は、確実に進化しつつあります。

なぜならば、AI Samuraiの発明寺子屋では、創造力を高めるだけではなく、発明という観点において、同時に特許獲得への敷居を低くする試みを行っているからです。

具体的には、子ども達が考えた発明(アイデア)を言葉で表現した後、AI Samurai®というシステムで発明の評価をします。AI Samurai®は、考えた発明(アイデア)と過去の技術とを照らし合わせて、考えた発明(アイデア)に新しさがあるか、すなわち特許取得の可能性があるかどうかを評価してくれる人工知能搭載型のシステムです。

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子ども達は、AI Samuraiによって得られた特許取得可能性の評価(AIによる客観的な評価)を受けると、AI Samuraiの評価がもっと良くなるように議論し発明に改良点を加えて、再度AI Samuraiに評価を受ける・・・というように、まるでゲーム感覚で発明に磨きをかけていきます。そして発明寺子屋では(全てのイベントではありませんが)、ケースによっては、最終的にAI Samuraiによって磨きあげた発明を希望があれば特許出願してみるという経験まですることが出来るのです!(詳細は、URLの「活動報告」の発明をご覧ください。https://aisamurai.co.jp/activity/)

3.新型コロナウィルスに打ち勝つための発明を募集!

1)発明寺子屋では、2020年3月27日から6月30日まで、新型コロナウィルスに打ち勝つための「みんなをハッピーにする発明」を大募集しています!
新型コロナウィルスの影響で学校が休校になり、多くの子ども達が自宅待機という初めての経験することになりました。そんな初めての経験をした今だからこそ感じられる、考えられる”ちょっとした工夫”こそが、素晴らしい発明になる可能性があります。

2)そして今回のこちら☝の企画、なんと先日、フジテレビ様&NHKラジオ様にご紹介を頂きました!毎日コロナという暗いニュースの中で、子ども達の発明は希望であり、元気をくれますね!困難を希望に変えるというこの子ども達の自由でポジティブな姿勢こそ、発明の原動力と言えると思います。期間限定ではありますが、見逃してしまったという方、どうぞこちらからご確認ください。

●フジテレビ「Live News it」
https://www.fnn.jp/articles/-/51249
●NHKラジオ「Nラジ」
https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=4774_12_38979


3)この新型コロナウィルスに打ち勝つための「みんなをハッピーにする発明」は、今月末(2020年6月30日)まで、まだまだ皆さまのご応募をお待ちしています!皆さんの発明をAI Samuraiで評価し、皆さんの発明で世の中の人をハッピーにしてみませんか?
(※今回の企画では、特許出願は実施しておりません)

【応募詳細】
テーマ:新型コロナウィルスに打ち勝つために考える”ちょっとした工夫”
募集期間:2020年3⽉27⽇(金)〜2020年6⽉30⽇(火)
応募対象:小学生(小学1年生~6年生)
応募方法:
下記の項⽬①~③をご記⼊の上、<info@aisamurai.co.jp>宛にご送付ください。
■ご連絡頂きたい事項■
メール件名:春休み発明寺子屋への応募
メール本文:
①お子様のお名前
②お子様の学年
③メールアドレス


執筆者プロフィール

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播磨 里江子 取締役 CIPO
慶應義塾大学理工学部卒・大学院修了(管理工学科)
小学生のときに海岸でテトラポットを見て「特許」を知り、在学中に弁理士資格を取得。
特許事務所及び企業知財部を経て、特許業務法人白坂の役員就任、その後2016年に株式会社AI Samurai(旧ゴールドアイピー)の取締役に就任。弁理士、特定侵害訴訟代理業務付記、東京都医工連携HUB機構APM、日本弁理士会関東支部知財教育支援委員、書道検定七段。
ミュージカル全般をこよなく愛するヅカオタの一人、知財教育および和文化への関心が強い一児の母親でもある。

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