素粒子系の研究は命を懸けるほど、そんなに盛んだったのか?
それにしても、この前知人から聴いた話だけど、大体、バブル期の始まりの頃だと思うが、昔のW大の理工学部の応用物理学科&理学部の物理学科では、奇妙奇天烈なことが起きていたらしい。
それは、「一番、就職の悪いところに、頭のいい学生が集まる」という現象だった。
その当時、そこの理工学部の応用物理学科では、素粒子系の研究室や物性系の研究室があったらしい。
物性系の研究室は素粒子系の研究室よりも、就職はよかったらしく、素粒子系の研究室はその当時でも就職は悪かったらしい。
にもかかわらず、そういったところに、成績優秀者が集まるということ。
その当時は素粒子の研究が過熱していたのだろうか?
なんか、その素粒子研究では、博士課程の後に数年、研究室をすると、やめて、転職するということが起きていたらしい。主な転職先は高校教師らしいが。
で、まあ、その数年、研究が実りあるものにしたいのは、分かるが、数年程度で、研究がまとまるのか?という疑問がある。
大体、研究は10年くらいで、やっと、何か見えてくればいいという状況らしいし。それまでは、結果が出たとしても、何か見えてくるかといわれるとよくわからんし、その結果は実験方法によっては、まったくナンセンスになる場合もあるし、後、理論計算に関しても同様。理論計算の元になった事象が再現性があるものならいいが、そもそも、再現性が怪しいものだったりしたり、そもそも、実験の解釈を間違えていたら、果たしてどうだ?
例えば、昔、原子1個を取り出すという実験があって取り出せたと思ったら、実は検証実験がおこなわれた結果、実は、電極が削れたゴミに反応したとか、そういった実験があったとか。そもそも、何の物理現象を用いて、そういう実験をやったのが、疑問なところがあるので、何とも言えないが。
少なくとも、これにやけに入れ込んだ、どこぞのEe-202あたりで、かなり研究方針を誤ったりしたとか、そういう話を聴く。
そう考えると、やはり、研究は長くできて、その膨大のデータを集めて、初めて、何か入れるんじゃないかと考えられるので、数年で辞めるようなところにあまり価値を感じないのだが・・・。
もしかしたら、その数年でやったことが、まったく方向性を誤っていたということもあるので、それを見た、何も知らない新人がその方針に引きずられるとかね。
なお、単に、素粒子がそういう分野だという思考停止な見解もあるだろうが、実際、こういった数年かぎりのポストを得られなかった博士課程の学生が自殺したらしいから、そこまで行くと、本当に、このシステム自体、問題があったのだろう。
なお、この理工学部は現在は再編成されて、別の学部になっているらしい。
さすがに、今の時代、就職できるかどうか、社会に出てから食えるかどうかが重要になるので、こういったことは無くなっていくのかもしれないが・・・。果たして・・・。
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