誕生
2004年6月3日
里帰り出産で、私は産まれました。
私の生まれた時を母に聞いてみた。
黄疸が出ていて、少し見えた足の裏は血の気がない、そして聞こえない産声。
これが産まれた時の私。
それよりも助産師さんの第一声は、
「お母さん、口唇口蓋裂って分かるかな?」
だったという。
母は私を産む前まで精神科病院とは言えど医療関係に携わっていた。
それがなに、くらいの勢いで返したのだろう。
助産師さんは、ホッとしたこえで、
「じゃあお母さん、また後でね。」
と言い、その日は別れたという。
口唇口蓋裂と聞いて、ショックを受ける親御さんは多い。
今は整形外科の力でほぼ普通の人と変わらぬ見た目にはなるが、
最初はやはり見た目の力が大きい。
我が子を見れない、
という人も多いのが現状。
そんなこんなで終わった出産日。
翌日。
ことは大きく急変する。