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雑に楽しむ和服の話 1.着物を手に入れる

 「着物に憧れはあるけれど、着物も小物も高価だし、着付けは大変そうだし、外出するのは人目が気になる……」な人に贈る、ただただ雑に和服を楽しむ話。(不定期予定)

1.着物を手に入れる

 まあまず手に入れないことには話にならないよねっていう。
 とはいえいきなり着物屋さんに行くのはちょっと待ちましょう。
 「小物を見に行っただけが着物一式買わされた…」っていうのは漫画の話でも昔の話でもなく現代日本であります。ありますので本当に。(クーリングオフが間に合ったタイプの経験者が語る…)
 取り合えず今回の目標としては「普段着(部屋着)と同じくらい雑に着たい!」なので「普段着と同じくらいの価格で購入する」と考えます。
 
 私が現在持っている着物は以下の方法で手に入れました。
・リユースショップで購入
・親戚から貰う
・浴衣を着物風に着る
 以下順番に書いていきます。

●リユースショップで購入

 近くに着物を扱ってる店舗があれば非常に強いです。
 というのも、今持っている着物のうち6点・帯5点・帯締め帯揚げ長襦袢など、この辺りかなりリユースショップで購入していたのですが、近場の一軒が和装小物の取り扱い止めちゃったんですよね……。売れ行き良くなかったのかな……。
 扱ってるお店は本当にたくさん扱ってるし、完全に良いもの(紬の証明がついているとか)でさえなければ数千円もしないで着物も小物も購入できます。後は好みの問題ですねファイト。
 ちなみに購入した中で一番安かったのは1着300円(税別)の着物でした。同じ色柄が纏めて売られていた・なぜか袖と裾に綿が入っていた・やけに派手な半襟が付いていた ので、恐らくダンスイベントかなんかの衣装だったのかな……?多少の汚れはありましたが、その分雑に着ても罪悪感無いので気に入ってます。

 あ、リユースショップと同じ理由でフリマサイトやオークションサイトもありです。
 何を隠そう、私の成人式の振袖(他 半襟や帯揚げ等)はオークションサイトで購入したモノでした。自宅に母の帯や自分の浴衣小物などがあったとはいえ、全部合わせて5万に達したのか否かちょっと自信がない。

●親戚から貰う

 これ案外盲点でした。うち歴史も何も知らない普通の一般家庭なんですけど。
 着物っておじいちゃんおばあちゃんが着てるイメージありません?はい、そうです。親戚のおじいちゃんおばあちゃん(あるいはそれより前)の人が「もう着なくなった自分の着物一式」を持っている可能性、あるんです。私の場合は「母の若い時の着物」「母が小さいころに亡くなった祖母の遺品」でした。後者はマジで吃驚しました。私が生まれる何年前に現役だった着物なの……?
 当然色柄の好みや保管状況的に生地が痛んでいるとかの可能性もあるんですけど。ガチの茶会に出るのでも無ければ色柄の流行り廃りなんて「洋服が一般の現代において、着物を着る」って時点で一線画してるという意味で気にしなくていいですし、サイズもおはしょりの調整で結構幅が利きますからね(足りなければ、おはしょり無し対丈で着ればよし)
 それぞれのご家庭によっても大きく異なるでしょうが、雑談で興味を零せば案外拾われるかもしれません。

●浴衣を着物風に着る

 お手軽着物な体で調べると割とよく聞く話ですね。
 真実は知りませんが「同じ着物でも、半幅帯で締めれば浴衣に見えて、ちゃんとした帯で締めれば着物に見える」とかなんとか。
 夏になれば割とどこでも買える&新品が色柄豊富で比較的安いという絶大な利点がありますね。近年は二部式浴衣とかワンピース浴衣とか着付け知識無くても着れるものもありますし、冷感素材や洗濯機OKなど、本当にただ雑に着たいならむしろこっちの方が楽かもしれません。
(まあ、変に高級な素材で無い&しわ伸ばしながら干せるなら普通の浴衣も洗濯機突っ込んでもいいんじゃないかと思いますが)
 また昔は持っていたけど…な場合。合わせやおはしょりである程度の体形変化はどうにでも対応できるのが着物の利点でもあるので、中高生以降(成長期終了後)に購入した浴衣であれば、案外今でも着れるかもしれません。※限度はあります。
 あと着付け小物自体は浴衣と着物で共通のものもある(というか、着物を簡素に着たのが浴衣なのかな)ので、当時の小物類は探しといて損はないと思います。

★取り合えず一番気分の上がる色柄を選びましょう

 初っ端からその話する??って感じもありますが。
 なんやかんやで和服普段着計画を諦めたとしても、手芸を嗜むなら洋服・小物リメイク、そうでなくても着物ハンガーや100均のバスタオル用ハンガーなどで壁に干しもとい飾ってしまう(視界に好きなものがあると割りとテンションが上がる)などセーフティが設けられます。自分の好きな色柄ならね!!!(重要)
 「年齢や体格的に…」や「人に見られたら…」な話は一旦蹴り飛ばしましょう。普段着のうち部屋着からレベルを積んでいくだけなので。どうしても気になるならせめて、和服に慣れて着物での家事生活に慣れて着付けも十分に慣れてから、着物長襦袢半襟帯小物他すべての理想を明確にした上でオーダーメイドしに着物屋さんに突撃しましょう。これが出来たら最高ですね浪漫です。
 ※もちろん「最初からしっかり全部揃えて着付け教室行って完璧な茶会デビューする」みたいな方が向いてる人もいます。モチベの問題ですね。自分のやりやすい方向が一番です。

●次回(予定)【2.小物を揃える】  更新予定:未定
 「それ本当は今回一緒に話すべきじゃね?」という突っ込みは無しの方向で!!
 本日はここまで、ありがとうございました。


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言葉や概念や思考を 喰らい取り込んでいく所存