チャントあれこれ ~チームと選手の原動力~
8月31日の市民タイムスさん紙面に
「松本山雅お気に入りのチャントは?」
という記事がありました。
その記事に触発されて、気が向いたのでまた書きます。
Wikipediaによりますと…。
チャント(chant)とは、一定のリズムと節を持った、祈りを捧げる様式を意味する古フランス語に由来する言葉である。日本語では一般に詠唱、唱詠、唱和などと訳される。
(中略)原始的なチャントは2-3音程度の単純な音程の繰り返しで構成されるが、グレゴリオ聖歌のように非常に複雑な音楽構造を有するものもチャントと呼ばれる。世界各地にさまざまな形のチャントが存在し、それぞれの国や地域独特の音階や音楽の源流となっている。
その意味においては、日本古来の祝詞や和歌、詩吟、雅楽、おもろ、仏教における読経や真言、念仏、題目などもチャントの一種であると考えられる。
フラで用いられるハワイアン・チャントなどが知られるほか、チアリーディングで声を合わせて反復される掛け声、スポーツ全般における応援歌のこともチャントと呼ばれている。
語源を調べると面白いですよね。念仏もチャントってことは、ゴール裏地蔵チャントってことですか(笑)。
松本山雅のチャントは、ゴール裏で応援をしているウルトラス松本が中心となり、サポーターの意見を取り入れながら作成しています。
ざっくりですが流れとしては以下。
一般公募→候補リスト作成→選考→発表(SNS, YouTubeにて)→(練習)→公式戦投入
コールリーダーやリズム隊、ウルトラスメンバーが中心となって、どうしたら多くのサポーターに一緒に応援してもらえるチャントになるかを相談しながら選考しているようですよ。開幕前には多くのサポーターに音源配布、また先発やベンチ入りが予想される選手から作成するので、オフシーズンは結構大変みたいです。感謝しかないですよね。
では、松本山雅のチャントはどうやって調べれば良いかと言うと…ウルトラス松本の公式サイトかYouTubeになります。
また、原曲が気になる方は、すでに調べてくださっているサポーターがいらっしゃいますので、是非とも参考にしていただきよりチャント(と原曲も)を好きになっていただければと思います。
ここからはチャントに関する個人的あれこれ。
まずは、声出し解禁2試合を経験してのあれこれ。
・ゴール裏からの歓声、懐かしいというより「これだよ、これ!」っていう高揚感。
・もっと声出せますよね?(書くの2度目 笑)
・自分のチャントを初聞きしてニヤニヤしてた常田選手(書くの2度目)。愛媛戦は決意の形相へ。
・歌いながら跳ねるのつらそう。でもやるしかないですよね?
・自身のチャントでは深々とお辞儀、橋内選手チャントでは「漢見せろ」のとこで一緒に歌う村山選手。ナイス。
・写真ビデオOKも、選手目線でゴール裏全員が歌って跳ねてる方が気持ち入るはず。
続いて、私が山雅を知ってからのチャントに関する個人的意見あれこれを。
○新卒選手チャント
試合に絡む選手から作られることもあり、これまでは入団したものの2,3年出場機会がない選手のチャントは作られることなく退団することが多かったんですよね。今年はちょっと違う。実力の世界ですが、理想は全員が試合に絡んで、全員分作成!ですね!!
○爽やかチャント
柿本倫明選手「ビューティフル・ネーム」ゴダイゴ
○嬉し恥ずかし?
鐡戸裕史選手。シーズン途中加入後Jクラブから加入し直後の公式戦。ピッチ練習でサポーターが歌ったチャントに最初は聞こえないふり?してたんですが、キャプテン柿本選手に促されて、嬉しそうに手を挙げて応えていました。恥ずかしがり屋?
○偶然か必然か
エイジソン選手のチャントって、エイジ、エイジ、エイジソン!っていう脳内ループするリズムが生んだ偶然の産物だった気がします。これだけ自然に生みだされた(必然?)?チャントはないでしょうね。
○ニックネームになった?
前田直輝樹選手「ギンギラギンにさりげなく」近藤真彦
世代ギャップ萌えチャントでもあるんですが、このチャント以降、複数のサポーターが前田直輝選手を「ギンギラ」って呼んでいたのが衝撃でした(笑)
○松本の誇り
信州松本出身・田中隼磨選手チャント「この街を忘れない」黒岩玲子
松本市制施行90周年記念のコンクール最優秀作品を取り入れた名チャントですね。https://www.city.matsumoto.nagano.jp/img/music/konomachiwo.mp3
○チャント選考会
私一度だけチャント選考の場に立ち会ったことがあります。村山智彦選手チャント。この時は複数のサポーターがいて「参考意見」として2候補から挙手制でアンケートとっていました。結果は今の村山選手チャントなのですが、落選となった片方の候補がというと…それは…CCBの「ロマンチックが止まらない」でした。私はこっちに投票した口なんですけどね(笑)。
「止まらない」がGKとしては語呂悪かったか知らん?
○シーズン途中のチャント変更
最初のチャントがどういうのだったか記憶が薄いのですが、石田祐樹選手の最初のチャントはサポーターの声が合わせにくかったことから、変更を余儀なくなれました。現場で分かることもあるんですね。
○チームチャント
中央線やSEE OFF、勝利の街、アルプス一万尺は定番ですね!
山雅が好きだから:どストライクすぎる歌詞。演歌でもこんなのってないような。
喫茶店の勇者達:原点である喫茶山雅を大切にしてチャントにするサポーターの心意気に感謝。
FLAGS(旗チャント):応援アイテムの1つである旗に着目したチャント。ナイスアイデア!
手拍子チャント:コロナ禍で選手に気持ちを伝えるために試行錯誤の末に生み出された手拍子だけのチャント。楽都松本らしくもあります。
思い出せばまだありそうなのですが、少し振り返っただけでも、やっぱりチャントって応援の重要なアイテムですし、全力でチャントに挑むと楽しさも倍増だな、と感じますね。
冒頭の市民タイムスさんの記事に戻りますが、目の付け所はさすが市民タイムスさん。ちなみに私も記者の方から質問されました。私がずっと秀逸だと思って疑いのないチャントは…
原裕晃選手チャント!
その風貌と作曲者の矢沢永吉さんがマッチしてて、私にとってどストライクな味わい深いチャントです。
魅せてくれ ha~ra
https://gans.jp/cha2/data/3020hara.mp3
それでは、また気が向いたら。
One Sou1