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【エアコン裏話】自動お掃除機能付きって結局どうなの?にお答えします②

こんばんは。第5回です。前回は、自動お掃除機能付きのエアコンでも、カビを完全に防ぐ事は出来ないよ!という事実を書かせていただきました。

ここまでは知っているよ!という人も多いと思います。

では今回は、その理由について詳しく書きたいと思います。

なぜAI化が進む現代で、カビの発生を防ぐ事が出来ないのか

それは大きく分けて2つ理由があります。

①現在の技術の限界

お掃除機能の主な仕事は、エアフィルターをロボットが自動で掃除したり、内部を乾燥させてカビの繁殖を防いだりしてくれます。

ただし、あくまで乾燥運転ですので、カビの発生の抑制は出来ますが、一度発生したカビをやっつける機能がエアコンにはそもそも付いていないのです。そんな技術があったら、とっくに発表されているでしょう。つまり、これが現代のエアコンの技術の限界と言えます。

②気密性の高い現代の住宅事情

『高気密』って言うと、良いイメージばかりな人が多いのではないでしょうか?

高気密・高断熱の家、憧れます。笑

新築物件の広告キャッチフレーズを見ると

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出典:アイフルホーム

とにかく高気密推しですね。笑

いい事ばかり書いてます。

では、みなさんは『シックハウス症候群』という言葉を覚えていますでしょうか?

今から約15年以上前に、国が定めたシックハウス対策の関連法令があります。

平成15年に、建築基準法が改正され、平成15年7月以降の建築物に関しては、機械換気設備の常設が義務付けられました。

なぜこのような対策が施行されたかというと、

過去30年間を見ただけでも、住宅がどんどん高気密化しており、それによる健康被害が多発したからです。

気密性が上がるということは、熱だけじゃなく部屋中のハウスダストなどの有害物質も、建物の外に逃げられなくなるということなんです。

だから現在の建築基準では、新築には『必ず』24時間換気システム等の換気設備を常設しないといけません。

そうしないと、家にいるだけで体調を崩す人が続出するでしょう。


ちなみに今から30年前に、エアコンクリーニングの存在を知ってましたか?

ほとんど知らなかった方ばかりではないでしょうか。

なぜなら、30年以上前の主流の住宅は、俗にいう『日本家屋』。

低気密、低断熱のお手本みたいな住宅です。笑


つまり、旧来の日本家屋では、ハウスダストなどの有害物質が屋外に逃げやすく、健康被害も少なかった。(ホコリが多い部屋は別ですが)逆に、近年の住宅の高気密化によって部屋中にハウスダストが留まり続け、それをエアコンが吸い込み続ける事で、カビが発生しやすいシステムが出来上がってしまったとも言えるのです。

エアコンクリーニングがここ十数年で一気に知名度を上げたのは、こういった住宅事情から来る背景があったのも大きな理由だと思います。


お掃除機能の現在と未来

私は、現状のお掃除機能エアコンが、良いとも悪いとも思いません。

確かに現在の技術では、エアコンから完全にカビを葬り去る事は難しい。しかし、日進月歩。年々お掃除機能の技術も進化しています。

車だってそうですよね。自動運転技術はまだ使えるレベルではありませんが、これから技術の進歩に私たちは期待しています。

最初のお掃除機能付きモデルが出たのは2003年、まだ16歳なのです。

私たちの子供や孫が大きくなる頃には、エアコンからカビの無い未来が訪れるかもしれません。

何を選ぶかは、あなた次第です!!


次回は、エアコンが汚れやすい環境と、その対策について書きたいと思います。

明日も皆さまの健康と幸せを願って。ありがとうございました。





最後まで読んでいただいてありがとうございました☆