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風穴を開ければ【#スナイパーの意外な使い方 #毎週ショートショートnote】
我が社は実力至上主義。
社員全員がチームというよりもライバル。他人を蹴落としてでも自分がのし上がらなければ、会社に居場所がなくなる。
どんな手を使っても。
俺はそんな社風にうんざりしていた。アットホームという言葉に惑わされ、入社したのが最後。黒い闇に染まったこの世界では、もうあの手段を使うしかなかった。
電話をかける。
「お疲れ様です。すみません、風邪を引いちゃって、今日は休ませていただきます」
スマホのスピーカーから何か汚い言葉が聞こえた気がしたが、俺の耳には届かなかった。そしてまた電話をかける。
「お待たせしました。それでは契約通りにお願いします。スナイパーさん」
俺は持っていた双眼鏡を覗く。視界の先には、闇に染まった我が社。
数秒後、爆発音とともに……闇に大きな風穴が開いた。
「任務完了っと」
すると「ハッピーバースデー!」と我が社から声が聞こえてくる。
窓の外から風船を割る上司へのサプライズパーティーは無事に盛り上がった。これで昇進できる、はず。
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たらはかに(田原にか)様の企画に参加させていただきました。
先週は色々あって参加できませんでした。
スナイパーといえばゴルゴ13か赤井秀一のイメージを勝手に連想してしまう今日この頃。