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ガンバレ人類!「自分らしさ」からは逃げないで ―逃げ恥SPの感想
昨夜、TVにかじりついて観ましたよ、新春逃げ恥スペシャル。
2016年だって、連続ドラマやってたの。
当時は一人暮らしで結婚の「け」の字もなかった私も、この4年間で結婚。
まさか続編を、旦那と二人で見られるなんて。
人生何が起こるかわからないなあ。
さてさて。
源さん演じる「プロの独身」平匡が、ガッキー演じるみくりと契約結婚。
雇用主と従業員の関係だった二人が惹かれ合い、恋人、そして夫婦になっていく。
連続ドラマはそんな感じのあらすじで、平匡とみくりの距離感にムズムズキュンキュンしちゃうのが見どころでしたが。
今回のスペシャルのテーマは「ガンバレ人類!」
キュンキュンというより、ウンウンと頷き考えさせられる2時間25分でした。
人類みんな、それぞれガンバっている
いろんな社会問題が詰め込まれまくっていて、TVerやらparaviで見てもらった方が早いと思うのでここでは詳しく言及しないけれども。
観終わった感想を一言であらわすなら、
「みんながんばって、生きているんだ」ってこと。
男でも女でもそれ以外でも。
同性が好きでも異性が好きでも。
独身でも既婚でも。
子どもがいてもいなくても。
人類はみんなそれぞれがんばっているのだ。
みんな、自分らしく生きているのだ。自分らしく生きていいのだ。
そしてその姿を、だれもバカになんてできやしないのだ。
わたしはこう生きる。あなたはこう生きる。
なるほど。じゃあこうしたら、もっと楽しいかもしれないね。
ここは譲れない代わりに、あっちは少し譲ってあげよう。
そんなふうにお互いの「らしく生きる」生き方を認められたら。
ちょっとだけ優しい社会をつくっていけたら。
「ガンバレ人類!」の言葉に、そんな祈りを感じました。
逃げるは「恥」なのか
逃げるは恥だが役に立つ。
ハンガリーのことわざで、「恥ずかしい逃げ方だったとしても、生き抜くことが大切」という意味だそう。
この「恥ずかしい」の主語は誰なんだろうか。
逃げた本人は、きっと、「恥ずかしい」なんて思っていないだろうと思う。
逃げることを選んだのは、自分なのだから。
逃げるも戦うも同じ。
この人生を生き抜くための選択、意思表示に過ぎない。
「逃げる」を選ぶことが、最大の「戦う」かもしれないし。
「戦う」を選ぶことが、ある意味「逃げる」かもしれないし。
結局、その価値はその人本人しか決められないのだ。
***
平匡さんとみくりさん。
ほんわかしているようで、自分の軸をしっかりもった二人。
自分らしく在ること、そこからは絶対に逃げなかった二人。
この夫婦の生き方を知ることができて本当によかった。
制作にかかわったすべてのみなさん、ありがとうございました!