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Celosphere 2021 レポート「実行管理システム:プロセスマイニングとタスクマイニング」

こんにちは!

Airitechプロセスマイニンググループの大石です。

本稿では Celonisのオンラインカンファレンス『Celosphere 2021』のセッション「Execution Management System: Process & Task Mining(実行管理システム:プロセスマイニング&タスクマイニング)」についてレポートしていきたいと思います。

今年も数多くのセッションがありましたが、タスクマイニングについて紹介しているセッションは非常に少なく、本記事を通じてタスクマイニングそのものや、プロセスマイニングと組み合わせることでより業務効率化・改善ができるということを知るきっかけになれればと思い、このセッションをとりあげました。

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出典:Execution Management System: Process & Task Mining

プロセスマイニング、タスクマイニングの違いとは?

セッションレポートに入る前に「プロセスマイニングは聞いたことがあるけれどタスクマイニングは聞いたことがない」、「両者は何が違うの?」という方がいらっしゃるかもしれませんので、タスクマイニングについてご紹介したいと思います。

タスクマイニングについて
タスクマイニングは、作業者のPC操作ログを収集対象にします。
プロセス実行の際に誰がどのような操作をしたかや、蓄積された操作ログを・分析することで作業者の生産性を可視化し、プロセスマイニングだけではカバーしきれない個人単位での改善活動に役立ちます。

詳細は、弊社note記事がありますので、ぜひご参照ください。

プロセスマイニング、タスクマイニングの違いとは?
一言でいうと「分析対象の範囲が異なる」点があげられます。

・プロセスマイニング:業務システムやアプリケーションのログ
・タスクマイニング:PCの作業ログ

詳細は、Celonis Japan Blogにて「プロセスマイニングとタスクマイニングの違いとは?」という記事で紹介されていますので、こちらも合わせて参考にしてみてください。

セッションレポート

セッションでは具体的な事例やデモを交えながら紹介がされました。特に筆者としては、あまり見たことがなかったタスクマイニングの管理画面の見え方や、操作のイメージがわかりやすいなという印象を持ちました。

1. 企業課題
2. Celonisの技術
3. デモ
4. まとめ

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出典:Execution Management System: Process & Task Mining

1. 企業課題

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出典:Execution Management System: Process & Task Mining

・オペレーションとトランザクションシステムのデータが、異なるシステムに分散して存在している
・多くの業務が分析に反映されていないため、問題箇所の発見や実行業務の詳細把握ができない

というものでした。続けて、課題に対してCelonisを用いてどのように改善活動をするのかを紹介していました。

2. Celonisの技術
Celonisは従来からのプロセスマイニングに加えて、タスクマイニングを合わせることで両方の面から課題発見・改善活動へつなげることにしました。

スライドでは、core benefits of combining Process & Task Mining(プロセス&タスクマイニングの組み合わせによる利点)として、以下の3点をあげていました。

・enabling visibility(視認性の向上)
・enabling a digital twin(デジタルツインの実現)
・enabling intelligent prioritization(優先順位付けの有効化)

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出典:Execution Management System: Process & Task Mining

事例紹介
LOREAL(ロレアル)

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出典:Execution Management System: Process & Task Mining

LOREALからのコメント
“Celonisでデータを活用し始めた時、PO(purchase order)の2%だけがタッチレスであることが確認できました。 来年には30%にする目標を掲げて、指標を16%にまで改善することができました。”

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出典:Execution Management System: Process & Task Mining

3. デモ

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出典:Execution Management System: Process & Task Mining
続いて、デモ画面で今回行った改善活動の紹介がありました。前半はプロセスマイニング、後半ではタスクマイニングを紹介していました。

・Process Mining

 ・Purchase to Pay(P2P)
  →購入から支払いまでの一連のプロセス(下記の画像では件数)が確認できます。

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 ・Perfect PO Rate
  →正常に処理された注文書の割合や処理にかかる日数が確認できます。

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 ・On Time Delivery
  →納期遵守率・納期遅延状況(どれくらい遅れているのか)について確認ができます。

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・Task Mining
 →画面で設定されたタスクごとの稼働状況が確認できます。

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・View Screenshots Demo
 →実行されたタスクのスクリーンショットが自動撮影され、どのような操作がされていたか確認できます。

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4. まとめ
プロセスマイニングによるシステム上のデータ分析と、タスクマイニングによる個人PCの操作ログの分析、この2方向から分析を行うことで、より効率的な改善活動が実現できると紹介していました。

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出典:Execution Management System: Process & Task Mining

さいごに
今回のセッションを通してプロセスマイニングとタスクマイニングの今後がますます楽しみになってきました。

・プロセスマイニング導入から一歩進んで、さらに業務効率化・改善がしたい時に、タスクマイニングが効果を発揮できそうです。
・タスクマイニングの情報収集範囲が「個人PCの操作ログ」ということもあり、扱い方や導入の際には企業の経営層だけでなく実際の作業者への理解・同意を得ることが非常に重要です。
・プロセスマイニングとタスクマイニング、Celonisでは両方を利用できるのはとても強力です。

レポートは以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

Celonis
Airitechでは、Celonisの導入・活用支援を行っています。

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Airitech(エアリテック)



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