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推しに憧れてアイドルのオーディションを受けたらポジティブになった話


はじめに


こんな突飛なタイトルのnoteを読んでいただきありがとうございます。
結論からお話すると、私、アイドルのオーディションを受けて、落ちました。
ただ、そのことで私の心情に変化があったこと、推しへのより一層の尊敬の念と愛が芽生えたこと、色々と思うことがあったので、それをここに記そうと思います。


アイドルになりたい


『アイドルになりたい。』 もはや私の口癖でした。
中学からの友人に「昔からそれ言ってるよね。」と最近言われたので、私のアイドルになりたい歴はもう10年以上のようです。
10年以上前からずっとアイドルが好きでした。幼稚園児の時には車でモーニング娘。聴いてたし、小学生の時にはAKB48やBuono!の振り付け完コピしてたし、中学の時にはジャニーズにハマってアイドルオタクになったし。高校も大学もずっと女の子のアイドル見てたし。ずっと男女問わずアイドルが大好きだった。
歌うことも好き。踊ることも好き。キラキラした衣装も好き。アイドルの全部が好きだった。

だけど、『顔が橋本環奈だったら〜』とか『東京に住んでたら〜』とか色んなことを言い訳にして、アイドルに挑戦することすらしませんでした。

たぶん自分に自信がなかったんだと思う。今でも自己肯定感はめちゃくちゃ低いけど、学生の頃はもっと。
友達に「あいりって笑った顔ブスよな」って言われたこととか、
高校のときの彼氏に「あいりとは顔で付き合ってない」って言われたこととか、
彼らは冗談半分だったり、むしろ私を思ってこそ言ったことだったのかもしれないけど、当時の私が自分の容姿に自信を失うのにそれらは十分で、そんな私がアイドルになりたいなんて本気で言ったら絶対に笑われると思っていました。
だからずっと私も冗談半分に「〜〜だったら、アイドルになりたかったな」と言い続けていました。


それでもやっぱりアイドルになりたいと思った


そう改めて思ったのは、たぶん、社会人になったことと、大吾くん(なにわ男子 西畑大吾くん)を好きになったことがあると思います。

社会人になって仕事をしてるうちに、本当にやりたかったことは何だったんだろうと考えることが多くありました。その度にやっぱり思うのはアイドルになりたかったという事。やっぱりどうしてもアイドルが好きだから。
だけど私の歳はもう24歳で、ハロプロや48グループだと大抵の子が卒業する年齢なんですよね。オーディションの対象年齢は18歳や20歳までだし。
そう思うと『私ってもう挑戦することすら出来ない歳なんだ。』って、『せめて挑戦くらいしとけばよかった。』って、何度も思いました。

そんなタイミングで、私はジャニーズにハマりました。この歳で今更ジャニーズにハマるもんなんですね、自分でもびっくりです。
私と同い歳でアイドルをしている大吾くんの生き方や考え方、魅せ方が本当に素敵で、尊敬をしていて、「カッコイイ」とか「付き合いたい」とかって言うより、『大吾くんになりたい』を強く思うようになりました。
「アイドルをしていて幸せだ」「ファンの皆さんに生きる活力や夢を与えられて光栄だ」と話す彼はキラキラしていて、
「夢は口に出せば叶う」を体現している彼が本当に羨ましかった。
本当に本当に羨ましかった。

私の人生があんまり上手くいっていない気がしていたからだと思う。
やりたいこと出来ていない、なりたい自分になっていない、知識も経験も無ければ、何より自信が無い。
そんな自分の人生を引き受けたかった。
大吾くんみたいに。

だから私は『アイドルになりたい』に正直になってみようと思った。


アイドルになろうとした


そんなタイミングでとあるアイドルのオーディションがありました。
先方に迷惑がかかるといけないので、詳細は伏せさせていただきますが、『なりたい』と思うオーディションがあったので挑戦しました。
するとなんということでしょう、1次審査合格したんですよね。びっくりです。
ほんっっっっとうに嬉しかった。

そこから私の「アイドルになるなら生活」が始まったんですけど、これが自分にとってよかった。
アイドルになるならダイエットしよう、と毎日ランニングしたり筋トレしたりしました。
顔周りスッキリしたねと半年ぶりに会った彼氏に言われたのでアイドル効果すごい。
アイドルになるなら毎日笑顔でいよう、と毎日ニコニコしながら仕事をしました。
最近いいかんじだねと上司に褒められたのでアイドル効果すごい。
アイドルになるなら、と毎日ちゃんとお肌の手入れしたからたぶんキレイになったし、毎日カラオケに行ってたから歌も上手くなったと思う。ズルズルと先延ばしにしていた歯列矯正も早急に再開した。行動力やばない?
自分に自信がなかったからこそ、それを埋めたくて努力をしようとしたんです。というか私って努力できるのね。
そう言えば、成人式で再会した小学生の頃の知人に「整形した並に顔変わったね」と言われたっけな。
そう言えば、ここ10年くらい体重が±0kgだな。
これらも実は自分の努力だったのかもしれないな。
そこに気づけて良かったです。

反対に、アイドルになるなら手放さなければならないこともあると思っていました。
ジャニオタは辞めるし、ジャニオタであったことも抹消しなきゃいけないし、今の仕事はやめなきゃだし、彼氏と別れる気でいました。本気で。

だけど、手放さなければならないと思えば思うほど、それらが私にとって幸せなものだったんだなと再確認することにもなりました。
親友とジャニーズを見てキャッキャする毎日は楽しかった。
今の仕事は結構好き。上司も私を娘のように可愛がってくれているし、やり甲斐を感じながらやれている。
このあいだ半年ぶりに彼氏に会ったけど、やっぱり彼の隣は居心地がいいなと思った。
『私アイドルになる。アイドルになったら貴方と別れる。』って真剣に話したら、「あいりの決めたことなら応援するよ。」と言ってくれた。彼は良い人なんだろう。

上手くいっていない人生だと思っていたけれど、私にはこんなにも大切なものが沢山あったんだな、と改めて思う機会になりました。
そして、これらを失うのか、と。
覚悟を持ってオーディションに挑んだけど、迷いが生じていることを感じていました。

そう思っていたところで、2次審査不合格の連絡がありました。
正直、ホッとしていた自分がいた。


アイドルにはなれなかったけど


アイドルの世界に飛び込みたかったなという気持ちはあるけど、大切な今がこれからも続いていくのだなとポジティブに捉えてみることにしました。
もう今後、アイドルのオーディションに挑戦はしないと思う。なんか満足したんですよね。
挑戦くらいすればよかった、が、挑戦はしたんだけどね、に変わったことで、ひとつ自分の人生に自信を持てた気がします。

だけど、「アイドルになるなら生活」は今後も継続したいと思います。
歌って踊るステージに立つアイドルにはならないけど、私の周りの人のアイドルになりたいなと(なんかめっちゃくさいこと言ってるな)
彼氏や友達や仕事で出会う人達に「あいりに会うと元気になれるんだよね」と言ってもらえるような人であり続けたいです。
そのために、これからも自分の見た目も中身も磨き続けます。これは決意表明。

そしてこれは祈り。
どうか年齢や容姿で人の挑戦を笑ったりバカにするような人が居ませんように。
オーディションを受けること、自分自身に対して「身の程知らずだな」とは思ったんですけど、結果的に私はやってよかったです。
だから、何かを挑戦するか迷ってる人とか、年齢を理由にセーブしている人がいるなら、そんなの関係ないからやってみなよと言いたい。
落ちた私が言っても説得力は無いんですけど、落ちても新たな気づきが得られるよ、と言うのは落ちた私だから言えることですね。
アイドルに賞味期限はないから。どうか25歳を超えたアイドルちゃんたちが年齢という呪いから解かれますように。

このオーディションで選ばれるアイドルちゃんたちのことも、この企画も、私は応援したいです。
こんなにポジティブな気持ちにさせてくれて、これからも私の人生を頑張るぞと思わせてくれたオーディションです。
選ばれる人はすごく魅力のある人だと思う。
私が色々と迷ったように、選ばれた人達もきっと色んなことを犠牲にしたり覚悟を持ってアイドルの道へ進むんだと思う。
そんなの応援するしかないじゃない。
すごく楽しみ。

そして推したちへ
私の推したちはその覚悟を持って、今アイドルしてくれているんだと改めて感じました。尊すぎんだろ。
私がデートしたりお酒飲んだりしてるあいだに、推したちは歌とダンスとファンのみんなに向き合ってくれていたんだなと思うと、本当に感謝でしかない。
貴重な青春時代を捧げてくれてありがとう。
私には見ることが出来ない、幸せで素敵な世界をたくさん見てくれているといいな。
これからも応援させてください。

あーーー!アイドルって最高ーーーー!


おわりに


長々とつらつらと今の気持ちを書きなぐった約4000字、ここまで読んでいただきありがとうございました。
お恥ずかしい内容となっておりました。

私はアイドルが大好きです。
これからもずっと大好きだと思います。

あの時こうしていればよかったな、を、これからの人生で思わないように
これからの人生を楽しんでいこうと思います。

みんなの『アイドル』に俺はなるゾ!

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